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白猫  作者: 檸檬
3/45

3



「...き......ね..て」



「...んー......」



だぁれ?



「おはよーございますぅ...」



「あははッもう5時だよ?」



あれ?返事が帰ってきた...

って...ん??5時?five?!



「えぇぇ!?5時!?」



「うん。てか君だれ?俺は西条呉羽」



なんか凄い爽やかだこの人...



「藤宮鈴です。起こしていただいて

ありがとうございました」



呉羽さんにお礼を言って帰...れなかった。



「あの....?」



呉羽さんに腕を掴まれたから。

あのさ、男の人って腕掴むの好きなの!?



「あ...ごめんね。....俺の事知らないの?」



はい??初対面の人に知られてたら怖くない!?



「俺、火焔って族の副総長なんだけど...」



かえん??何それ。

でも族って...いろいろやばい。



「あ、知ってますよ〜?

副総長ってすごいですねぇ!!」



とりあえず、嫌われなきゃ。



「.....そうでもないよ」



呉羽さんの眼が鋭くなった...って事は...

成功!?ま、媚売る女は嫌だよね〜。



ッバン!!



「「鈴ー!!」」



あのねぇ...ドアぶっ壊れるよ?



「知音ー!!」



「おっと...」



教室に来た玲音と知音。

玲音は無視で知音に抱きついた。



「よしよし。鈴学校どう?」



「あのねー...寝てた!!」



今日寝るしかしてないし。



「鈴ー!!俺は!?なんで知音なんだよー!!」



「煩いなぁ。知音がいいんだもん」



だって玲音煩いし。



「.....玲音?」


「あ?」



ん?玲音と呉羽さんって知り合い?



「おー呉羽じゃん。鈴と同じクラスか」



「玲音、鈴ちゃんと知り合いなの?」



玲音、そのニヤリ顔やめてよ。

きもい。



「おう。俺らの大切な女だ!!惚れるなよ?」



何言ってんの?この人が惚れるわけないでしょ。

さっき媚女のフリしたんだから。



「ありえないよ。そんな媚売るような子。

てゆうか玲音って女嫌いでしょ?」



ほーらね。大成功。



「あ"?呉羽...鈴が媚なん..バシッ

痛ってぇぇぇ!!知音なにすんだよ!!」



さすが知音〜わかってるねぇ。



「玲音が馬鹿だからだよ。ほら帰るよ?

....呉羽、鈴を貶すと...殺すよ?」



怖いよー??知音さん。



「じゃぁな!!呉羽、また明日な!!」



........ーーーーーーーーーーーー

呉羽sida



誰もいないと思ってた教室に、

一人の女の子。でも...寝てる。

そういや昨日紅さん言ってたっけ....



「起きて。ねぇ、起きてー」



顔が見てみたくて、おこした。



「...んー.......」


「おはよーございますぅ...」



ッ....\\\\可愛い...いや、綺麗?



「あははッもう5時だよ?」



平静を装って彼女に話しかけた。



「えぇぇ!?5時!?」



声も綺麗。

全部が綺麗な女の子。



「うん。てか君だれ?俺は西条呉羽」



この子はなんか他の子と違う気がした。

なんでだろう?



「藤宮鈴です。起こしていただいて

ありがとうございました」



もしかして俺の事知らない?



「あの....?」



帰ろうとした鈴ちゃんの腕を掴んでた。

無意識に。



「あ...ごめんね。....俺の事知らないの?

俺、火焔って族の副総長なんだけど...」



もしかしたらこの子ならって...



「あ、知ってますよ〜?

副総長ってすごいですねぇ!!」



でも結局同じだった。

外見がケバくないだけ。



「.....そうでもないよ」



鈴ちゃんに向ける眼が冷たくなったのが

自分でもわかった。



ッバン!!

「「鈴ー!!」」



教室の扉が荒々しくあいて見えたのは、

火焔の幹部である玲音と知音。

(双子の苗字は偽名だよ!!by檸檬)



「知音ー!!」



鈴ちゃんは知音の方に抱きついていった。



「おっと...」



それをなんなく受け止めてにこにこしてる

知音。



「よしよし。鈴学校どう?」



知音のこんな顔、みた事ない。

女を見る眼はいつも冷たかったのに...



「あのねー...寝てた!!」



それに答える鈴ちゃんも俺と話してた時より

自然体。



「鈴ー!!俺は!?なんで知音なんだよー!!」



玲音が...狂った?



「煩いなぁ。知音がいいんだもん」



俺には媚売ってきたのに玲音には冷たい?

鈴ちゃんが、わからない...



「.....玲音?」



それと、気になる点がもうひとつ。



「あ?おー呉羽じゃん。鈴と同じクラスか」



「玲音、鈴ちゃんと知り合いなの?」



そう聞くとニヤッと笑って、



「おう。俺らの大切な女だ!!惚れるなよ?」



そこら辺の女と同じなのに。



「ありえないよ。そんな媚売るような子。

てゆうか玲音って女嫌いでしょ?」



どうして女嫌いの双子に好かれているのか。



「あ"?呉羽...鈴が媚なん..バシッ

痛ってぇぇぇ!!知音なにすんだよ!!」



玲音がなんか言いかけたのを知音が殴った。



「玲音が馬鹿だからだよ。ほら帰るよ?

....呉羽、鈴を貶すと...殺すよ?」



相変わらず、怖いなぁー



「じゃぁな!!呉羽、また明日な!!」



静かになった教室。



「鈴ちゃんって不思議だねー...」




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