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「じゃ、大人しく家にいてね」
「はぁい」
「ん」
はるは呉羽にお説教されてからちゃんと
火焔の倉庫に行くようになった。
それでも必ず週に一日は家にいてくれるし
たまに二日とかいてくれるときもある。
「あ、俺がいない間に秋夜がくるから。
よろしくね」
「うん」
秋夜、ねぇ........
ピーンポーン...
はるが行ってから数十分経った。
「久しぶり」
玄関を開けると秋夜がいた。
「鈴?あれ、春樹いる?」
「ううん。倉庫行ったよ」
もしかしてはる全く説明してないの?
「春樹に呼ばれたんだけど....」
「あはは、たぶん私の話し相手に
選ばれたんだと思うよ」
秋夜を選んだのは“私だから”だろうけど。
「はるに信用されてるんだね」
「なんでそう思うの?」
「はるが私に人を、ましてや男を
自分の見えないとこで一緒にさせる事
なんてほとんど無いからね」
玲音、知音、李央は普通にOK
紅や駿がギリギリセーフ。
「.....大事にされてるんだね」
「まぁ、そうだね」
お互いに依存し過ぎてしまっている。
「じゃあさ、鈴が汚れたらどうなるかな」
ソファーに押し倒されて手と足を固定
される。
「.......どうなるだろうね」
「この状況から逃げられると思ってるの?」
冷静な私に秋夜が動揺する。
「まさか。ムリ」
普通に考えて男の力には敵わないから。
「まぁ、はるにバレたら後悔するのは
秋夜だからね」
処女なわけでもないし。
「あ、あと李央もね」
李央がキレたらヤバい事になるからね。
前キレた時に殴られた奴死ぬ寸前だったし?
「もうそろそろはる帰ってくるし、
離したほうがいいよ」
「....ごめんね、痛かった?」
掴まれてた手首が赤くなってる。
.......痣になるな、これ。
「別に」
「ただいま。すー?」
リビングに入ってきた。
「おかえり」
「俺はもう帰るよ」
そうそう。
痣が見つかる前に帰った方がいい。
「..........ちょっと待って」
はいアウトー!!!
「コレ、何。朝は無かったよね」
「いや、なんでも..「なくないよね」
怒ってるよー!!
「っ....!?な、にやって...んっ...ぁ..」
痣になってるとこを舐めたりされて
変な感覚になる。
「ちょ...っ..まだ..しゅ、やいるっ..は」
見られてるのお構いナシ!?
こっちが恥ずかしいんだけど!!!
「出てって。今、俺抑えきかないから
秋夜に何するかわかんない」
はるがそういうと秋夜はさっさと
出てった。