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「ね、ね!!これ!!」
「ん?食べたいの?」
「うんっ」
超視線感じるけど無視!!
反応してたらキリないしね。
「今度行こうか」
「やった!!」
美味しそうなケーキ屋さんを雑誌で発見。
これはいかないとね!!
「ちょーっといい?」
「え?あ、秋夜!!どうしたの?」
凄いね、知らなかったよ。
秋夜と葵って私と同学年なんだね。
しかもクラス同じ。
「どうしたの?、じゃないだろ?」
「そうだよ!!ちょっと俺等本気で
鈴と春樹の関係が怪しすぎる!!」
はい?どこが?てか何が??
「その話は後でしろ。俺が来たのに
いつまで突っ立ってるきだ?あ?」
紅、それって教師としてどうなの!?
「「神谷っ...!!すいません!!」」
「よし。鈴も席戻れ」
「はぁーい」
席についたらHRが始まる。
聞かずにぼーっと空を眺めた。
「叶深李央!!よろしくね♪」
その自己紹介を聞くまでは。
『ガタンッ』
「二人とも何やってんの〜?」
はると同時に椅子から落ちた。
いや...まさか自分がこんな古い事を
やるとは思わなかったよ....
「っ...!!」
まじで驚いてますから。
あれか、昨日言ってた...明日になればわかる。
「いい反応だね♪」
「...お前ら知り合いか?
まぁ、叶深は好きな所座れ」
この学校ヤバくない!?
世界トップの殺し屋がこんな揃うもん!?
まず高校生が殺し屋ってヤバイけど!!
「すーず♪学校でもよろしくね」
顔引き攣ってるよ、はるさん...
そう言う私も引き攣ってると思うけど。
「.....」
キーンコーンカーンコーン...
「うわっ!!」
紅が出てった瞬間立ち上がって、
李央の腕を掴んだ。
反対側は勿論はるが。
「...あ、鈴...待っ」
李央が逃げない様にするのに気を付けてて
玲音や知音達が呼んでるのに気付かなかった。
「...で、なんで転校してきてるの?」
「高校くらい行けって言われて〜
どうせ行くなら鈴や春樹がいた方が
楽しいなぁって思って♪」
“誰”に言われたかなんて聞かなくてもわかる。
私達のボスしかいないし...
「はぁ....疲れそう」
「そっかぁ春樹も嬉しいかー
じゃ、教室戻ろー」
ーーーーーーーーーーー....
「ありゃ、俺等人気者?」
「いや違うでしょ。
明らかに好奇の眼差しでしょ」
「やっぱ李央は馬鹿だね」
上から李央、私、はるの順番。
「センセー今何やってるんですかぁー」
やば。紅だ。
さっき出てったと思ったのに....
授業の用意取りにいっただけか...
「...テメェ等いい度胸してんじゃねぇか」
「鈴〜春樹〜褒められたよ!!」
「「.......」」
お願い黙れ李央。
ここで喧嘩なんて起こせないからね!?
「...ちっ...班決めるんだよ。
決まったら班長決めて俺の所来い」
しーんとしていた教室がざわざわしだした。
「俺等は勿論一緒だよねー!!」
まぁこれは良いとして....あれ?
由那一人じゃない?
「ゆーな!!班決まってないならおいでよ」
「え...いいの?」
「うん、もちろん」
ぱぁぁっと明るい笑顔になって私の後ろに
着いてきた。
「鈴、誰その子」
「あ、あの...本城由那ですっ...」
「よろしくね、本城さん」
ふんわり笑うはると対照に、
「女の子増えたー♪」
喜ぶ李央。
「班長誰にするー?」
「春樹に一票!!」
「ヤダ」
駄目だよ李央、
そういうの嫌いって知ってるのにワザと
やるんだから...
「仕方ないなぁ...私やるよ」
そうたいしてやる事ないだろうし。
「すー嫌なら俺やるよ?」
「大丈夫だよ」
はるこそやりたくないのに
こういう事いうんだから...
「紅決まったよ」
「あ?あぁ...メンバーは?」
「はる、李央、由那」
「...なぁ、鈴」
やっぱ玲音達話したよね。
「お前...俺等に何隠してる?」
「...秘密♪」
言えないよ。
「一人で抱え込んでるわけじゃないのは
いいが春樹に言えるのに「紅」何だよ」
「一つ教えてあげる。
はるに私は何も話してない。
でもはるは必然的に知ったの」
意味わからないって顔してる。
「ふふっ、玲音達に言っといて。
<無駄だよ>って」
毎日私の情報ハッキングしようと
してくるけどこっちには私がいるし
ハッキング技術なら私より上をいく、
はるがいるんだよ?
「...ちょっと俺お前等が怖いんだけど...」
「なんもしてないけどねー」
引き気味な紅にニヤっと笑って
由那達のとこに戻った。
「紅さんと何話してたの?」
「はるに言えて玲音達に言えないのかって」
「俺?」