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白猫  作者: 檸檬
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「うぅーっ!!春樹酷いじゃんかっ

殴らなくてもいいのにー!!」


「うるさい、用無いなら帰って」



はるに思いっきり頭殴られた李央は

頭を抑えて涙目ではるを睨んでる。


...可愛いだけなんだけどなぁ。



「No.5決まったよ。

そいつら双子で、茱希と琉希って名前。

これまたお互いにベッタリでさぁ...

俺がちょっと茱希に触っただけで

琉希が超睨んでくんの!!」



あぁ...うるさい.....



「てかね、ずっと疑問だったんだけど

春樹その傷どうしたの?」



うん、まぁ気になるよね。



「...別に。殴られただけ」


「あははっ!!正面から殴られたわけ!?

なんでまたワザとやられてんの?」



殴られたって聞いて爆笑してるよ....

さすがS。



「名誉の負傷だから!!」


「誰??誰守ったの?」


「すーだよ」


「えぇぇ!?鈴っ!!なんかヤバイ事あったの?」



き、気持ち悪い.....

肩ガクガクされて脳がグルグル...



「李央!!やめないと殴るよ?」



はるが止めてくれて、事情を話した。



「へー...面白いね!!

あ、まだ二人に言う事あったんだけど

もうそろそろ帰らないと!!」



えぇ!!そこまで言われたら気になる!!



「ま、待ってよ李央」


「明日に分かるから!!じゃね!!」



ーーバタン!!



「......」


「......」


「帰っちゃった...」


「馬鹿李央...」



はぁ...と溜め息をついたはるは今ので

相当疲れた様子。



「はる、寝る?」


「ん...ちょっと待っててすーのベッド

用意してくる...」


「や、いいよ!!自分で出来るからっ」



はるが寝ぼけ始めるとヤバイから逃げないと



「じゃぁ...一緒に寝よ?」



遅かったぁぁぁっ!!



「えっ、ゃ...その...」


「俺と寝るの...嫌?」



無駄に色気でちゃったりするんですー!!



「嫌じゃないけどっ...」



きっと今、顔真っ赤。

熱いもん。



「じゃ...いいよね」



腕を引っ張られて、はるの部屋に到着。

そのままベッドに倒れこんだ途端、

夢の世界へ飛び立っていきました。



「はるー...暑いよー...」



抱きまくら状態な私は暑くて仕方ない。



「ん"ーっ......」


「......」


「......」


「......」


「......寝よ」



はるの腕から逃れようと試みましたが、

あえなく惨敗。



「...ありがと、はる」



玲音に殴られた所にキスして眠りについた。



「(やばい、やばい...嬉しすぎる..)」



眠る鈴の隣で一人悶えてた事を鈴は知らない。



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