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白猫  作者: 檸檬
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「すーこれだけ?」


「うん」




私の持ち物、やっぱ少ないなー...

服はお気に入りを2、3着。

後はまぁ小物をいろいろ?




「行くよー」


「はーい今行く!!」



テーブルに一枚メモを置いて家をでた。



「玲音さんも知音さんもパニック起こすよ」



はるの家はちょっと遠いし、

殺し屋だからいくつか家を持っていて

家の特定がされ難いからちょうどいい。



「ふふ、それも面白いね」



確かに、というか絶対パニック起こす。

前に無断で出かけたときは組を動かした。



「また組動かすんじゃない?」


「そうだろうね」



....あ、携帯変えとかないと。

今のはGPS付いてる可能生あるし

逆探知とかされたら困る。



「はるー荷物片付けたら携帯買いに行こ」


「念には念をって?」


「まぁね」



それもそうだけど携帯古いし変えどきかなって

思ってた頃だしね。



「俺の隣の部屋、空いてるから使って。

家具は明日でも買いに行こう」




部屋に入るとベッドだけ置いてあって

後は何もない部屋だった。

....家具もそんなに必要ないかも。



「はる、パソコンの繋ぎかたわかんない」


「はいはい。んーと...これはここで...」



よくわからない線とか色々繋いで

電源を付けると、



「ついたー!!」



設定はバックアップがあるからそれでいい。



「荷物片付けた?」


「うん」



片付けたっていうか隅に置いただけ。

...家具がきたら置かないとね。



「じゃ、携帯選びに行こ」


「はーい」



ーーーーーーーーー.....



「わー...いっぱいあるね」


「あ、俺のコレだ」



携帯ショップにて選び中。



「はるのこれ?」


「ん。黒だけどね」



じゃー同じやつの白にしよかな?



「すいませーん」


「お決まりでしょうか」


「コレの白ください」



それから機種変更して色々設定した。



「はるとお揃いー♪」



笑うと嬉しそうに笑って頭を撫でてくれる。

この仕草が好き、撫でられると安心する。



「もうそろそろ玲音さん達帰ってるよ。

探し回ってたりするんじゃない?」


「見つかっても帰らないもん」



現在時刻9:00いつもなら帰ってきてる時間。



「すー、いつかはバレるよ」


「はるだって隠してる」



いつかはバレるって事はわかってる。

でも、言いたくない。

自分の妹が殺しをやってるなんて嫌でしょ。



「そうだけど...「はる...やっぱ迷惑?」



目の前で人がいなくなるのを見過ごせなくて

咄嗟に言っちゃったかもしれない。



「迷惑だったら別のとこ探すから...」



そうなれば、はるにも私の居場所は

隠す事になるけど。



「..っ...そうじゃなくて!!すーは後悔しない?

玲音さんも知音さんもスパイじゃないって

言えば信じてくれるでしょ?」


「...疑われてる時点で離れるべきなの」



玲音達が信じてくれても

それは私をよく知ってるからであって

ほぼ初対面の杏達は無理な話。

女嫌いの那岐なんて尚更だ。



「俺がいるから、大丈夫」



...さすがだなぁ、敵わないよほんと。



「寂しくても俺がいるから」



小さい頃から玲音、知音とは一緒にいたから

離れるのは寂しかったりする。



「はる...ありがと」




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