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白猫  作者: 檸檬
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「すーちょっと来て」



まさかの同じ学校だったはると倉庫に。



「なーに?」



中に入ると、葵達のとこには行かずに

隅に連れてこられ聞いてる人がいないか

確認してから話しはじめた。



「今日知音さんが、すーにショックガン...

持たせた?って聞いてきたんだけど」



...知音なんか勘づいてる。



「あと、夜...何やってるか知ってる?って」



やっぱ昨日のショックガンはマズかった。

いつ狙われるかわからない事をやってるから

持ってるんだけど...



「...昨夜、仕事あったの。

それで家に帰ったら知音起きてて....」



昨日の事を説明すると苦笑いした。



「№5、すーが殺ったんだ...?」


「うん」



はるがこんな情報を知っているのは、

№3Night-ナイト-だから。勿論、はるが。



「あいつも馬鹿だ「春樹ー!!こっちこいよ!!」



ビクッ


組織の話してる時に声かけられると....

ちょっとね。聞かれた!?って焦る。



「すー、行こ」


「うん」



ん?あ。総長さん方のおでましだ。



「すーずーちゃん♪」



でた。

呉羽がでた。



「また春樹といるの?俺にも構ってよー」


「.......やだ」



てゆうかなんではる下っ端なの?

情報担当とはいえ、殺し屋のNo.3だよ?

杏より強いのに...



「春樹ー鈴ちゃん頂戴」


「や...それは無理です」



はるの後ろにピッタリくっついて二人の

戦いを観戦。



「はわっ!!」



え、え!?何!?なんで浮いてんの!?



「...お前、ちゃんと食ってるか?」


「食べてるもん!!」



どうやら後ろから杏に持ち上げられた。



「それより呉羽、俺はなんて言った?」


「...鈴ちゃんを連れてこい」


「わかってるじゃねぇか」


「だから!!今こうして...」


「春樹ごとでもいいっつっただろ」



...うん、あのね。

担ぎながら階段のぼってくのやめません?



がちゃ


「....おい、なんだこの空気」


「何?双子くん喧嘩でもしたの?」



うわー、この重い空気!!

ものすごく那岐ってやつ居心地悪そう。



「鈴、話....の前に武器こっち」



ポケットからショックガンをだして

知音に渡した。


あぁ、なんとなくわかった。

話の内容。



「......」


「......」


「......」


「......」


「.......早く話してよ」



誰一人話そうとしないこの状況。



「はぁー...早く聞きなよ」



話から聞くに言葉を変えた私を一気に

みんなが見た。



「...わかってるんだろ?」


「さぁ?」



もう、男がウジウジしてると気持ち悪い!!

さっさと聞くなら聞け!!



「お前、火焔以外の族と関わってるか?」



あー...オブラートに包んだねぇ。



「違うでしょ?」


「っ!!」



本当に思ってる事、違うでしょ?



「どこのスパイだ。って聞きたいんでしょ?」



まぁ仕方ないよね。

だって女子高生がショックガン持ってるし。



「んー...でも答えられないなぁ」



どこのスパイでもないけど。

それより殺し屋は族に関わらない方がいい。

だからこれは絶好のチャンス!!



「っなんでだよ!!」



あーぁ、駄目だよ。

総長がこれくらいで取り乱しちゃ。



「まぁ安心してよ。

ココに来るのは今日で最後だから」



知音や玲音を悲しませたくないけど

殺し屋の事バレるわけにはいかない。



「あ。私が怪しいからってはるを

問い詰めるのやめてね」



はるも殺し屋だけど。

でも、ここもはるの居場所なんだから。



「はるの居場所を奪わないでね」



知音からショックガンをとって立ち上がった。



「鈴っ....」



ちょっと痛いんですけど知音さん。

腕、痛いんだけど。



「ん?」



まだハッキリスパイって言ったわけじゃない。

でも心のどこかで思ってるでしょ?

だったら否定する意味ないの。



「嘘、だよね...っ...」


「どうだろうね」



笑いながら知音の手を解いてドアノブに

手を伸ばした。



「鈴!!はっきりしろよ!!」



しつこいよ。

自分たちが疑ったんだよ?



「玲音、どいて。出れない」



もーほんとイライラする。



「答えろよ...!!俺等が信用出来ないか?!」



肉親とか関係ないんだよね。

たとえ兄妹でも敵は敵、味方は味方。



「いつも貼りつけたような笑顔で、

みてるこっちが苦しくなる!!」


「...邪魔って言ってるの」



少し強く言えば大体引く。



「っ...鈴」



無理矢理どかして部屋をでた。

こんどはすぐ見つかったはるの所へ行き、

隅っこに連れてった。



「スパイ疑惑かけられた」


「...はあぁぁ!?ちょ、な...」


「しーっ!!ここにはもう来ない。

それと、あの家出る」



火焔の玲音と知音がいるあの家にはいられない。

いつかバレる。



「...どこ住むんだよ」


「今日不動産行こうかと思ってる」


「俺の家住め」


「.................は?」



いや、お金なら腐るほどあるんだよ!!

もちろん殺しでの収入で。

だから住む場所くらい買えるし...



「すーを一人にしたくない」


「はるが倉庫に行ってる時は一人だよ」



私はここに来れないからね。



「俺の家にいてくれれば安心できる」


「....わかった。今日からだけど...いいの?」


「いいよ」



はるの家と私達の家は結構距離がある。



「じゃあ今から荷物移動させてくる」


「俺も手伝う」



そんなにないから大丈夫だけど....



「ん、ありがとー」




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