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2人への責任

作者: レモン
掲載日:2026/10/15

 今日は、僕の29歳の誕生日。家族で、お祝いする。僕の名前は、佐藤大樹、医者だ。家族は、姉の未華子と両親だ。今晩は、おいしいレストランを予約して、家族で、お祝いすることにしている。

 レストランについて、4人で、いろいろ話しながら、料理を食べた。うちでは、たまに、家族で、こうして、食事をしている。仲の良い家族だ。

 僕は、もうすぐ、結婚することになっている。彼女の名前は、加納由紀子といって、同じ医者だ。彼女は、27歳で、産婦人科の医者だ。僕は、外科医だ。2人とも、同じ病院で、働いている。結婚しても、共働きをするつもりだ。

 ただ、由紀子は、1度離婚をしていた。それで、僕は、両親から、この結婚を反対されていたが、僕は、結婚するつもりでいる。由紀子には、2人の子供がいるのだ。僕は、その子たちの父親になるつもりでいる。

 今回の僕の誕生日会には、由紀子は、呼ばれていなかった。改めて、顔合わせをするつもりだ。僕は、とても、緊張している。顔合わせは、1週間後の日曜日だ。その日は、刻々と近づいてきた。両親は、怒っていた。

 顔合わせ当日、両親と僕と由紀子と由紀子の両親の6人で、料亭で会った。僕の両親は、仕方なく来てくれた。顔は、怒っていたが、和やかに、食事は、済んだ。結局、両親は、折れてくれた。僕は、ホッとしていた。由紀子も、涙を浮かべて、喜んでいた。そこに、子供達も、呼ばれて、入ってきた。僕の両親は、最初は、ぎこちなかったが、子供達を見て、笑みを浮かべた。由紀子は、本当に、うれしそうだった。由紀子の両親も、安堵していた。

 結婚式の日も決めて、入籍をすることにした。僕は、すぐにでも、由紀子と子供達と暮らしたかった。結婚が、初めての僕と、2回目の由紀子とでは、結婚に対しての考え方が、違うのかもしれなかったが、それでも、うまくやっていきたいと思っていた。

 僕と由紀子と子供達2人は、当面、マンションで、暮らすことになった。新生活が始まった。だが、子供達(男の子と女の子)が、なかなか、僕になつかなかった。僕も、どう、父親になっていいのか、わからなかった。僕と由紀子は、仲は良かったが、親子関係が、ギクシャクしていた。

 次第に、由紀子と僕の仲も、冷めていった。僕は、なんとか、子供達の父親になろうとしたが、やはり、難しいことが、わかってきた。わかり合えるまでには、年月が、必要だと思った。

 反対を、押してまで、結婚を選んだことに、少しの、後悔があった。でも、自分が選んだ結婚だった。ただ、子供の父親になるのは、そう、たやすいことではなかった。僕は、心が折れそうになることもあった。由紀子と、いろいろ、話し合いは、しているのだが。やはり、時間をかけるしか、方法がないのかもしれないと、思っていた。

 そんな矢先、由紀子の方から、離婚してほしい、と、言われてしまった。理由を聞くと、この様な状態では、落ちついて、仕事ができない、ということだった。いい人、見つけてください、と、言われてしまった。僕は、これからも、努力するから、と、言ったが、聞きいれては、もらえなかった。由紀子の意志は、かたかった。2人だけなら、間違いなく、うまくいってただろうと、僕は思っていた。

 結局、離婚することになってしまった。僕は、気持ちを切り替えて、しばらく、病院を休んで、海外に留学しようと思っていた。そんな時、同じ外科の看護士の山田陽子から、気持ちを、打ち明けられた。正直、しばらく、恋愛事は、いらないと思っていた。だが、陽子は、ずっと前から、僕のことを、好きでいてくれたみたいだった。とても、感じのいい女性だ。

 離婚したばかりの、自分にとって、陽子の存在は、嬉しかった。少し、寂しさを感じていたからだ。陽子に、留学しようと思っていることを伝えた。陽子は、帰ってくるのを、待ってると、言ってくれた。

 そして、僕は、留学に、旅立った。カナダへの留学だったが、とても、充実した毎日で、楽しい日々を、送っていた。現地でも、友達になった人は、たくさんいた。もう、日本へは、帰りたくないくらいだった。

 期限の6カ月が、きた。日本に、帰らなければならなかった。すっかり、離婚の傷は、癒えていた。家族と、また、食事会をしたりして、職場復帰に、備えていた。

 病院に、出勤すると、山田陽子が、近づいてきて、「おかえりなさい。」と、小声で言った。僕は、忘れかけていた、陽子の出発前の言葉を、思い出していた。告白されていたのだ。陽子と、どうするか、決めなくてはならなかった。

 陽子に、「僕達、付き合おうか。」と、言った。陽子は、とても、喜んでいた。そして、「はい。」と、返事をしてくれた。僕は、離婚を経て、自信を、なくしていたが、陽子となら、なんとなく、これから、うまくやっていけそうな、感じがしていた。

 陽子とは、すぐに、同棲を始めた。結婚しても、また、すぐに、ダメになりたくは、なかった。陽子とは、相性が、良かった。とても、うまくいっていた。もう1度、結婚してみてもいいかな、とも、思い始めていた。

 そんな時、由紀子から、連絡がきた。どうやら、僕と由紀子の子供を身ごもったらしい。1人でも、その子を生んで育てたい、とのことだった。僕は、反対したが、由紀子は、迷惑は、かけないからと、言ってきた。僕は、自分の子供だから、責任を取らなくてはいけないと、思った。養育費を、支払うことにした。

 陽子にも、そのことを、話した。陽子は、複雑な心境の様だった。僕は、いろいろ考えたが、陽子とは、別れたくは、なかった。陽子とも、話しあった。由紀子の子供に、養育費を支払って、責任を、果たすことにした。陽子の了解も、得た。

 間もなくして、陽子にも、子供ができた。僕は、陽子と結婚することにした。すぐに籍を入れた。陽子と僕は、きっとうまくやっていけると思っている。

 これからは、由紀子とも、たまに、連絡を取り合うことになるだろうと、思う。僕は、2人の女性の責任を、取らなければならない、運命になってしまったと、考えさせられた。

 

 


 

 

 

 

  


 

 

 

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