表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無資格勇者  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/59

scene35 勇者

赤い鎧の女は、無言のまま剣を構えている。

鋭い視線が刺さり俺から離れない。

俺は小さく息を吐き苦笑する。

「出来れば...そういう物騒なものは、しまってくれたほうが...ありがたいんだが...」

言っては見たものの女は微動だにしない。

全然しまってくれる気はなさそうだ。

仕方がない...。

俺は剣を抜く。

それと同時に警報音が鳴り響く。

まずいな...長引くと監察兵が来る...。

早めにケリをつけて...。

そもそも無駄に戦闘とかしたくないんだが...。

「助けてやろうか?」

背後からレディアナの声が聞こえた。

「警報なってるしな」

俺は憮然とした表情になりながら答える。

「大丈夫だよ。俺あてのお客さんみたいだし」

「そう?じゃあ任せるけど、あんまり時間ないわよ」

「わかってるよ」

わかっている事を言われると、なんかむっとするって言うか、手伝ってもらえばよかったのに思わず断ってしまったが...。

次の瞬間、女が動いた。

一歩踏み込んだ次の瞬間。

ガツンとした衝撃!

赤い閃光と、ともに振り下ろされる剣。

速い!

受けるだけで精いっぱいだった。

腕に激しい衝撃が走る。

押し返せない。

マジか...この女...俺の力で押し返せ無いって。どんな怪力だよ。

至近距離でにらみ合い。

剣と剣がぶつかり合い火花を散らす。

「おい!ゼイ!その女、相当強いぞ。

 お前相手に互角だ。手伝うか?」

「いらん!」

レディアナの声に必死に答える。

力比べで負けるかよ。

俺はさらに力を込める。

しかしーーー剣にかかる圧力が増していく。

この女、まだこんな力出るのかよ...。

ギギギ...と音がなり、俺の足が地面を削っている。

やばい...押されてんじゃねえかよ。

歯を食いしばり気合を入れるが…明らかに力負けしている。

そのとき。

ふっと、圧が消え、俺はよろけて体勢を崩した。

女は一歩引いた位置に立って笑っていた。

「さすが、歴代最高の勇者と言ったところね」

興味深そうに、俺を見ている。

「実力は十分ね」

実力...?十分?何を言っている?

俺は露骨に怪訝そうな顔をする。

「そんな不審者を見るような顔をしないでよ」

そう言われても不信以外の何者でもない。

「私はルナ…またの名を」

その名前に覚えはない。

「...勇者7号」

勇者!?

「あなたの…大先輩よ」

女の口元がわずかにあがった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ