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【完結】アーデルハイドは知らない─黒髪黒眼なのに期待はずれと追放された魔族は、痛みを以て魔界をぶっ潰します─  作者: 米奏よぞら
第二章(十五歳・前編)

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24.邪魔者

三ヶ月近く眠っていたとアイザックに聞いた時は到底信じられなかった。

しかし、フェリクスたちがルーカスの顔を見た瞬間涙を流して喜ぶので、とても申し訳ない気持ちになった。


封魔の書に訊ねたところ、ルーカスは聖属性の非耐性にも関わらず魔法属性を変化させることで奇跡的にカウンターが成功したため、その反動で長い間意識を失っていたらしい。


[いくら魔族の身体が頑丈でも限界はあります。今回は後遺症が残らなかったためいいものの、二度と同じ過ちは侵さないようにしてください。次は命の保証ができません]


「それは、耐性がない属性魔法にカウンターを使うなってこと?無効化するのはいいの?」


[耐性のない属性魔法に封魔の力を用いるのは自殺行為です。そのため、無効化とカウンターはともに使用を控えてください。非耐性のものを性質変化させるのも当然禁止です]


このようにルーカスの偉業全否定でお叱りを受けてしまった。

家族や友人には非常に心配させてしまったが、あの時の判断を間違いとする気は全くない。


しかし、一つだけ問題があった。


「ルーカス様、来るのが遅くなり大変申し訳ありません。このナルシストが自分も連れていけとしつこくて」


「やあルーカス。元気そうで何よりだよ」


リアの隣でクリスがそう言って爽やかに笑う。

魔族に対して容赦なく聖属性の上級魔法を撃っておいてよく言うな。

そんなことを思いながらもルカは愛想笑いを浮かべて、大人の対応をした。


「あの試合は君の圧勝だったよ。完全に回復したら、約束通り最上級魔法を撃たせてもらおう」


「ありがとうございます。その時は宜しくお願いします」


これで必要な会話は終わった。

空気を読んでもう退出してくれ。


無言で圧をかけるが、素知らぬ顔をするクリス。

失礼を承知でお願いしようと口を開いた時、


「御用がお済みになったのなら、退出してくださる?」


そう言ってリアがクリスをきつく睨む。

すると彼はわざとらしく心外そうな表情をした。


「どうせ一緒に帰るのだから、ここにいてもいいだろう?」


「私は今夜こちらに滞在いたしますので、先にお帰りになって?それと、今後一切話しかけないでちょうだい」


「それは難しいな。君みたいな美人、滅多にいないからね」


意味深にこちらに視線を投げるクリスに小さく溜息をつき、傍に控えていたアイザックにアイコンタクトをとる。


「クリス様、失礼いたします」


アイザックがそう言いながらクリスに接近し、素早く気絶させる。


(勇者候補が相手でもアイクには関係ないのか……)


地味にショックを受けていると、そっとリアの手がルーカスのものに添えられた。



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