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【完結】アーデルハイドは知らない─黒髪黒眼なのに期待はずれと追放された魔族は、痛みを以て魔界をぶっ潰します─  作者: 米奏よぞら
第二章(十五歳・前編)

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18.アリス先輩

翌日の早朝、校門前で登校してきた先輩方に「お願いします。僕に最上級魔法を撃ってください」と頭を下げた。

そして捕まったのが、今日からお世話になる五年生のアリス先輩だ。

クールビューティーという感じの人だったから、了承された時は耳を疑ってしまった。


午前中の授業が終わり、放課後の時間。

前回も使用した訓練場に向かうと、既にアイザックが来ていた。


「アイク。今日は掛け声を控えめにしてくれない?」


「どうしてです?しょうもない理由だったら、俺のストレス発散の邪魔はさせませんよ」


いつからアイザックのストレス発散法になっていたんだろう。

直近の彼女三人全員に浮気をされて別れたらしい彼。

やはり最近は鬱憤が溜まっているのか。


「ルカくん」


可憐な声に呼ばれ振り向くと、入口にアリスが立っていた。

美しい銀色の髪に濃いブルーの瞳。

初めて見た時は思わず見惚れてしまった。


「……ルカ様ってああいう方がタイプなんですね」


「え、なんで?」


「そういう顔してますよ」


アイザックに指摘されて初めて、自分の顔が緩んでいることに気がついた。

まさか本当に彼女に惚れているのだろうか。


「どうしたの?」


アリスに覗き込まれて顔が赤くなるのを感じた。

また魅了魔法かと思い封魔の力を使うが、なんの変化もない。

落ち着け、ルーカス。冷静になるんだ。


「何でもありません。早速やりましょうか」


そう言って訓練場の中央まで駆けていった。



氷属性の最上級魔法は今までで一番静かに撃たれた。

逃げ回ったり、叫んだり、大声で魔王の悪口を言ったりとそんな格好悪いことはしない。


アイザックがアリス先輩の後方で大きな丸をつくる。

そうだろう、そうだろう。

不本意ながら可愛いと言われることが多いので忘れがちだが、ルーカスは立派な男の子なのだ。


「ルカくん、お疲れ様。……痛かったでしょう?」


「いえ、明日も頑張らせていただきます!」


「ルカ様、せっかくですから途中までお送りして差し上げては?」


気の利かせたことを言ったアイザックには帰ったら熱い抱擁をしよう、そんなことを考えていると、


「流石に申し訳ないです。この後は彼氏と合流する予定ですし」


「……彼氏?」


反射的に聞き返すと、アリスがぽっと頬を染める。


「知ってるかな?フレア先生っていうんだけど」


「……いいえ、存じ上げません」


「すごく色気があって格好良いのよ。きっと見たらすぐに分かるわ」


じゃあね、と立ち去るアリスの後ろ姿を眺める気にもなれず、残された二人はきつい抱擁を交わした。


「僕の何が悪かったの……?」


「ルカ様、お可哀想に。まだ十五歳なのに、実の兄に好きな人を取られて」


「アイク。もしかして僕たちって女見る目ないのかな?」


「…………そうかもしれませんね」


そして二人して溜息をついたのだった。



【耐性レベル到達度】

火:100/100 水: 0/100

風:100/100 土: 0/100

光: 0/100 闇: 0/100

無:100/100

氷: 25/100 雷:100/100

草: 0/100 聖: 0/100

時: 0/100 空: 0/100

重: 0/100


※最上級魔法……50点、上級魔法……15点、中級魔法……5点


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