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地獄の番犬なケルベロスの頭は3つある。

作者: 尾生 礼人

ヒトは生きるために群れをなして、採取や狩りをする生物。


群れてないと不安。孤立してると、

『仲間に入れてもらえ! 群れに加われ!』

と、何かが促す。


同時に、

『いじめられて、パシらされんじゃね?』

と警戒心も促される。


群れでの地位が低いと、『見てこい、カ◯ロ』みたく、損な役割を押し付けられがちだし、分け前も少ない。

危険だし、栄養失調で病気にもかかりやすくなる。


つまり、群れに加われ!と言う指令と同時に、それなりの地位をゲットしろ!と言う指令が出される。


そこで、悪役令嬢がごとく、マウントを取る。

『なんでしたら、下僕にして差し上げてよ?』


群れに加えてもらう、立場の弱い '下から' より、群れに加えてあげる '上から' の方が、楽だから。


『オレは、オマエより偉いんだ!』

と、学歴自慢、職歴自慢、性差別、人種差別に走る。


本来なら、

『◯◯のスキル、持ってます。』

『△△の資格、持ってます。』

『前の職場では、✕✕をやってました。✕✕には自信あります!』

と、マトモな方向でアピールするべきが、そゆったのを持ってないと、(あるいは、あっても自信がないと、)マウントに走って嫌われ、かえって生存に不利になる。


成果を出すための努力はツラいけど、成果は欲しい。

⇒手柄を横取り

⇒上層部(コイツ、手柄を横取りしたな……?

だが、ホントに実力あるヤツを出世させると、オレらの地位が危うい……。その点、コイツはホントに無能だから、下剋上なんて できやしないし、いつでも潰せる)

⇒悪事が罷り通り、横取りした人が出世する


小学生 男子が好きな女子にスカートめくりするのも、お見合いおばさんが背中を押すがごとく、生殖本能が告白を促し、同時に、フラれるのを回避するように促すから。

⇒『告白したいけど、フラれるのが怖い!』

⇒『そうだ! 付き合ってくださいって、頭を下げるんじゃなくて、オレの方が構ってやってるって感じで、上からで、ちょっかい出そ!』

⇒スカートめくり


このあたり、迷惑行為も同じ。


生き延びるために群れに加わりたい

⇒実力or自信がない。

⇒虐められるの怖いから、威嚇しながら、何か してあげる/恩を着せる形で、そんでもって安全圏から/遠くから関わろう 

⇒騒音公害とか、さまざま……

俺様のテク、みせてやんよ!

俺様の知ってるゴキゲンな曲、聞かせてやんよ!

俺様の自慢の持ち物、見せてやんよ!


でも結局は、逆に嫌われ、疎んじられる。


威嚇されたら警戒して近づきたがらないし、嫌がられてたら好かれるはずもない。


自分でイイ!と思ってても、同じ好みの人にはともかく、そうでない人には(悲しいことに……)ただのゴミでしかない──。



アウトローの世界でも、一般社会でも、

『メンツを潰された! ただじゃ、おかねぇ!』

とムキになりがち。


コレは生存本能。

格下から意見されたりしてソレを受け入れると、ソイツのがエライ感じになって、相対的に自分の群れでの地位が下がることを生存本能が危惧する。


アウトローの世界に身を置く者にありがちな行動に見えて、実際は、他の二つの頭からそう行動するよう促されているだけ。


闘牛の牛が、あらかじめ痛めつけられ、散々に罵倒されて興奮状態となり、猪突猛進する感じ。


基本、格下からの意見は突っぱねるし、話を聞いてても耳を素通りしがち。

格下からの話に耳を傾けることを『生存に不利な行動』とみなされ、肉体の方が、反射的に妨害するから。


アウトローは、人間のルールを守ってないから、自分も人間のルールで守ってもらえない。

ゆえに、動物的な行動で身を守るはめになるが、この辺、腐敗した組織も同じ。


アウトローとエセ エリートは、似た者同士。


アウトローがいきなりカタギの社会でやっていくのは困難。


学歴しか自慢のないエセ エリートや、地縁血縁 コネ入社組の一部 不真面目 組も、他の組織でやっていくのが困難。


つまり、自信がない。


マウントやメンツが最優先となり、組織を破壊する。ただ、大企業や公的機関だと瞑れにくて、被害者側が潰されて終わり。



罪の意識に苛まれた挙げ句、他人にも同じことをさせようとする、みんな もオレと おんなじだ!と言いたがるのは、生存本能の一種かと。


罪を犯す。

⇒群れの皆によって裁かれる

⇒死にたくない! 不利益を被りたくない!

⇒そうだ! 他のヤツも共犯に仕立てよう!(イジメの主犯がやりがち)

でなくとも、みんながやってりゃ、オレだけ裁かれるなんてことは、ないよね?

⇒同じことをさせようとする

同じようなことをさせて、あるいは仕込んで、「やりました」と言わせる、証言をとることに夢中になる。

みんな、一人じゃない。

影のように付き従う、もう2人がいる。


例えるなら、貴方は前頭葉、あとの2人は右脳と左脳……。


あるいは、貴方が心、あとの2人は生存 本能と生殖 本能。


(ナカ)()いたら、腹が鳴る。

ずっと空いたままだと苦しくなって、(ツラ)くて涙も出る。


でも空腹中枢を壊せば、警告/空腹を感じることもなく、食べようという気も起こらず、いずれ餓死する。


美味しいや不味いだって、痛いや気持ちいいだって、みんな 脳から与えられたモノ。


必要な栄養素を摂取すると、美味しい!と言う快感が(ご褒美として)与えられ、同時に 『もっと食べろ』と催促(サイソク)される。


まるで猟犬(リョウケン)が良い働きをした時、飼い主から褒められ、もっと頑張(ガンバ)るよう仕向けられるように……。


『アレが食べたいな……』も、足りない栄養素の摂取を促す 脳からの指令で、そうとは気づかず、従わされている。


みんな、食べてる時に美味しい/不味いをダイレクトに感じてるつもりだけど、ホントは、

食べる

⇒舌(毒味役)から光の速さで神経伝達、情報が脳に上げられる

⇒脳が情報を受け取り、毒でないか等を審査

⇒毒でない、必要な栄養素だ、と判断したら、美味しい!という快感をもたらし、更なる摂取を促す


モチノロン、誤審もある。美味しい!美味しい!と食べたら毒でやられたり。


あと、化学 調味料(アミノ酸)──グルタミン酸ナトリウム。今日では化学が抜けて "調味料(アミノ酸)" と表記──のように、形を必須 栄養素に似せた(マガ)(モノ)を摂取すると、脳が必要な栄養素と誤認、快感をもたらし、さらなる摂取を促す。


このへん、タバコ/ニコチンも同じで、脳が必要 物質と誤認、ご褒美に快感/ドーパミンを供給。吸わないでいるとイライラさせて再度の喫煙を促す悪循環。


赤ん坊の泣き声のようにイライラさせられるので、耐えきれずにタバコを吸うと、赤ん坊が泣き止むかのごとくスッとイライラが収まり、同時に快楽物質/ドーパミンが供給される。


そこで生まれたのが、

"タバコを吸うと、頭が冴え渡る"

という誤解。


ニコチンの禁断症状で思考が(ニブ)っていたのが一時的に収まっただけで、むしろ、タバコを吸ってると だんだん大脳皮質が薄くなり、ボケやすくなるそうな。


高齢のアルツハイマー病 患者は喫煙率が低い、との触れ書きで一部の医者と出版社が一時(イチジ) (モウ)けていたが、 実際は、タバコ吸ってる人の大半は そこまで長生きできないだけ。


医者もマスコミも、金が欲しくて道を踏み外す人は いる。


かつて、カエサルが言ったそうな。

"人は見たい現実を見る"

※自分に都合のよいデータだけ見たがる


それが、都合の良くないデータを伏せて事実を歪めたものだと "知ってても" 飛びつく。


さて、吸い終わっても、肺に詰まってる煙は すぐに全部 出ていかず、ゆっくりと撒き散らされ、周囲の人達にダメージを与える。


自分は、どんなに気温が低くても、大切な家族のために、外でタバコを吸ってやってる! 俺は家族を愛してる! 根性がある!

などと誤魔化すが、タバコ一つ やめられないで、根性あると言えるだろうか?


動物のオスがメスを発見するや、生殖本能に促されて強姦する時のように、脳に促されて取り憑かれたようにタバコを吸う。


動物と人間の境目は、理性や知性や思いやり。

しかし、中毒になると、大事な それらを かなぐり捨て、動物と化す。


タバコはドラッグと同じ。


戦争犯罪でも、不祥事でも、さっさと裁かれてしまえば/罪を認めて精算してしまえば 良いのに、悪足掻きして沢山の人を巻き添えにする。


これは、生存 本能の暴走。

『コイツがやらかしたのは事実だが、コチラまで巻き添えになるのは たまらん!』『有利な条件で '和平' できるまで、意地でも戦いを長引かせろ!』『生存に不利な状況に陥るなど、言語道断! なんとか、誤魔化せ!』


凄まじい恐怖や不安が脳から供給され、裁かれるのはイヤだ! 不利益をこうむるのはイヤだ!となり……


今、この瞬間にも、世界のあちらこちらでそういった地獄が現出している。


もちろん、それだけでは ないかも──なんらかの干渉は あるのかも──だけど、証拠はないし、(現代の)科学では証明されてない。


なんにせよ、畜生道や餓鬼道に堕ちないよう、生きてる限りは精進あるのみ。


……まぁ~、ダメな時はダメなんですがネェ~……。



年を取ると頑迷になるのは、肉体の衰えを感じとって、"()()いの(オオカミ) 状態" に なるから……。


生存本能から、組織としての勝利や、人間を人間たらしめる仁愛よりも、自分 個人の地位を維持すること、群れのなかでの序列を死守することに夢中になる。


ゆえに、

年下や下/(シタ)っ()は黙ってろ!と、道理に(カナ)った意見であっても、 はねつけるし、なんなら、同格や目上が相手でも同様。


なぜなら、

自分に落ち度がある→序列が下がる

他人の意見が正しい→ソイツの序列が上がる

から……。


これらを "生存に不利!" と判断、反射的に叩き潰そうとし、かえって、生存に不利となるまでがセット。



手負いのオオカミは、恐ろしい。

なぜかと言うに、自分が弱ってるのが分かる。

(今なら容易く討ち取られる)



なので、ちょっとした変化にも敏感で神経質で嫌がって逆上しかねない。

普段 食べてるものでないと(新メニューとかだと)、死ぬほど嫌がったりする。


これは、本能サイドが、

『お前には任せておけん!』

と出張ってるのが、分かりやすい例。


高齢者が頑固で怒りっぽいとされるのも、体が衰えて『手負いのオオカミ状態』になってるから。



家事育児なんて大したことない!

やって当然! 出来て当然!

となるのは、

やったことない

⇒いつも通る獣道 以外の道を通ったら、熊に襲われたりして死ぬかも?!と言う感じの生存本能が作動、苦手意識として表れる。


やったことないことは、やりたくない……

⇒でも、『やってもらってる』ことを認めると、頭を下げないとイケナイ

⇒相手のが群れでの地位が上がって、自分の地位が相対的にさがるかも!?

⇒意地でも功績は認めないし、やったことないことは(生存本能的に)意地でもやらないぞ!

⇒離婚


───────


唇が赤くてツヤツヤ

→健康そう。(ツガイ)として──繁殖用の相手として──優良物件と認識。


胸が大きい女性

→哺乳瓶として良さげ。繁殖、もとい育児用に優良物件と認識。


尻の形が良い女性

→安産型。繁殖用に優良物件として認定。


筋肉ムキムキの男性

→共に生きる相棒として、優良物件と認識。自分や子供の護衛に良し。狩りや採取、巣作りにも良し。


他の個体よりも若い

→優良物件として認識。より長く "使える" 。


助けてもらった

→頼もしい。相棒として、あるいは(ツガイ)として、優良 物件 認定。

例:男性 入院 患者が、入院中に お世話になった女性 看護士を食事に誘う。(体の中の生殖、もとい繁殖本能こと、お見合い おばさんが背中を押してる)

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