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4日目
俺は、日々の仕事に追われ、最高の彼女のことなど忘れていた。
仕事の帰りに立ち止まり、ふと思い出す。
「そう言えば、彼女見てるのかな。」
…ガシャン。
俺の5m先に、ビルの看板の一部が落ちて来て、ひしゃげていた。
ゾクリとした。
偶然と思っても良かった。
しかし、俺は、再び小説に記録をつける。
⑦彼女は、だいたいの偶然を操れる。
だから、言動には、気をつけよう。
そう言えば、彼女の名前を聞いていなかった。
名前…名前…。
いくつか、候補はあったが、まだ、名前は早いかもしれない。