そろそろ真面目に今後を考えてみよう(エロ方面も)
「俺のステータスはそのうち義輝ちゃんを超えるのを期待しておくとして」
『無理じゃないですか?ステータスに誤字があるのに勝つのは』
「いいや俺は神(雨乞い2.14システム)を信じるぞっ!天然物に勝てないはずはないんだっ」
『煽ってる煽ってるぅ~』
これでしばらくは俺達に何か干渉をしてくることはないだろう。クックックッ最強の天然ボケに悩まされとけっ!
「これから夜だけどどうするか・・・」
『物品交換でキャンプ一式出しますか。テントだけで10000村Pかかりますけど』
「高いな~、十倍はさすがにきついわ。ちなみに雨乞い2.14の世界準拠の野宿セットは?」
『ありません。そのまま地面に雑魚寝です』
義輝ちゃんがいて本当に良かった。3578万7391村Pがなかったら現代日本が基準の俺は生き延びれていても精神的に追い詰められていただろう。行く末は死しかない。
「安全領域は半径五メートルもあるからテント設営には大丈夫だろう」
『半球のドーム状でなくて縦にも五メートルの高さがある円柱状ですからどこに設置しても大丈夫ですよ』
「中心がいいと思う。俺の寝相が悪いかもしれんし、なにより義輝ちゃんは転がって安全領域から出ていきそうだし」
『ボケに関しては期待を裏切らない女ですからね』
というわけでテントを出してもらったのだが。
「自分で組み立てないといけないのか・・・」
『見ただけでやる気が無くなってますね』
「たぶん俺の前世はインドアだよ。すっげー面倒臭いと感じているから」
『ん~私の記憶も大半が部屋の中ですることが多いです』
やはりなでも設置しないとな地面に雑魚寝は嫌だ。
「義輝ちゃん起きれー。テント張るぞー屋根がある場所で眠れるぞー」
「んあーテントー?」
くしくし目元を擦りながら起床する義輝ちゃん。よく考えたらこの子俺と会ってから寝るか失神するかを繰り返しているような。
「余、これを枕にしてこのまま寝ても良いぞ」
ポテンとテントが入っている袋を枕にして寝ようとする義輝ちゃん。だめだこのアホの子、村P以外で役に立たない。
『村Pしか存在価値がない女ですね』
ホネ子ちゃんも同意見のようだ。
「ほら横になってていいから俺の質問に答えてくれ」
しょうがないので俺がテント設営している間の暇つぶし兼情報収集にしよう。
テントを取るが腕を枕にしてそのままの態勢でいる義輝ちゃん。まじクズ。
「義輝ちゃんはいろいろとこの世界で酷い目にあって死んでいるよな」
「そうじゃのー大概のものには殺されたのじゃ」
「じゃあいまこの森で危ない危険生物は何かわかる?」
「ん~ホネ子が言っとった猿が一番多くて危険じゃの。集団で襲ってくるから逃げることもできんのじゃ。あと死ぬまで遊ばれるの」
やはり猿怖いな。
「ヒャッハー達はあまり森の中では見んから大丈夫じゃ。ただ平野で一番襲ってくるのはあ奴らじゃし種類も多いのじゃ。村があったらまず襲ってくるの。余が前に村の子供になった時は酷い光景でのその一部になるのが嫌じゃったから頭を石にぶつけて死んだのじゃ」
『情報は私にもありますが実体験は情報に無い部分があって役に立ちそうです』
「今は森の中の情報がよいか。う~んどうしたもんかのう」
義輝ちゃんが横になったまま悩んでいる。
「なにそんなに森は危険なの?」
「危険というか何というか前に余が生きた最長が七日と言ったのを覚えておるか」
「ああセミな」
「森の中では一日もたん。だいたい半日以内に獣に出会って死亡じゃ。ウサギでも首を狙ってくるし、鳥なんぞこちらの口に飛び込んで窒息死させようとしてくるのじゃ。生き物は全て敵じゃの」
なにそれ動物の国阿修羅バージョン。
「特にイノシシは最悪じゃの。一度目を付けられたらこちらが死ぬまで追ってくるのじゃ。狂ったかのように突進してきて吹き飛ばされるか牙に突かれるか。特に匂いに敏感で・・・あっ」
「あっ、てなんだっ!何をやった義輝ちゃんっ」
「な、なにもやってないのじゃっ!余は無実じゃっ」
『言わなかったら食べ物を出してあげません』
「サクと出会う前にそこの木の裏でシャーッと出しただけじゃっ」
あっさり自白する義輝ちゃん。指差した木は十メートルも離れていない。
「ホネ子ちゃん」
『はい』
「かなりやばい?」
『義輝のシャーッが安全領域内だったら匂いも外に漏れないのですが、範囲外ですからね時間的にシャーッの跡は補足されてと思った方がいいかもしれません』
「逃げるのは」
『これから暗くなるなるので危険ですし、匂いをたどられます』
「この世界の獣は全て攻撃的じゃ。かなり遠くに逃げぬ限り追いかけてくるの。そしてイノシシは絶対に諦めんのじゃ」
『義輝の言う通りですね。そして安全領域は前のが消えない限り次のが発動できません。その瞬間を気づかれたら安全領域の効果は発揮できなくなります。安全領域は気づけなくするものであって気づかれた状態では展開しても無駄になりますから』
「つまり」
『いつ来るかわからないイノシシを迎撃しないと私達は明日安全領域が消えた時点で死亡する可能性が大です』
よしテント設営オッケー。
これで少しはマシに寝れるだろう。
『どうします。義輝を走らせてご主人様が反対方向に逃げれば助かる可能性はあると思いますが。ご主人様か私の視界の範囲にいないと義輝を復活させることが出来ないんですよね』
「ひぃっ!ほ、本人の前でよくそんなことを言えるのじゃぁ」
それは助かるかもしれないけど無限村Pが無くなるから本当の最終手段だな。
「まあまあ、イノシシじゃなくて猿の可能性はある?」
「そのままじゃったらそろそろ猿がやってきておるの」
『嗅覚は人間と変わりませんし視界も同じくらいですから暗くなったら気づかれません。日中に気付かれていたら夜襲をかけてきます』
「あ~余、鹿の時にそれをされたのじゃ。気づいたら囲まれておったの。そうか昼間から見張られておったのか」
マジで義輝ちゃんはこの世界で生きていくのに役に立ちそうだ。知識のホネ子ちゃんが実体験の義輝ちゃんを補足すればかなり詳しい情報が集まる。
「じゃあイノシシで確定ということだな」
「他のはこちらが見えない限りは大丈夫じゃ」
『おそらく』
よしそれならどうにかなるだろう。
物品交換で・・・よしあったあった。義輝ちゃん情報が正しいならあとは位置を確認。
「準備完了、後は明日の朝だな」
「はぁ!?」
『え、何もしてないですよ?』
「いいのいいの今晩くらいはゆっくりしよう」
もう暗くなりかけているのだ今から準備するのは難しい。夜の安全は約束されているなら体を休めたほうがいい。
『ご主人様~』
「ふむ・・・諦めたのじゃな。久しぶりに良いもん食ったし、今晩は屋根がある場所で寝れそうじゃ。明日は一緒に死んでやろうかの」
どちらも俺が諦めたみたいに思っているな。やはり義輝ちゃんは死ぬことにあっさりしている。
「ふふ~ん、テントというもの中はどうなっておるのかの。知ってはいるのに見たことが無いというのは不思議じゃの」
寝転がりから四つん這いでテントの入り口に向かう義輝ちゃん。襤褸切れの着物は裾が短く太もも途中までしか隠していない。色白の二本の脚はシミ一つない雪のようだ。お尻は巨乳に合わせてか中々大きい。それが義輝ちゃんが進むにつれてフリフリと左右に揺れる。
ふむ。
ちょっとアホの子を躾けないとな。しょうがないとはいえイノシシの件は義輝ちゃんのせいである。
ウインドウを出して。
【性欲無効を解除しますか?】
はいと・・・ああ、なるほどこの感覚ね。
『・・・私、明日の朝日が差すまで部屋に籠ってますね~』
俺が解除したことに気付いたホネ子ちゃんがドアを召喚して中に入っていく。チラリと見えた部屋の中は現代風でテレビもあったような。見れるの?
「おおうっ、中はちと薄暗いが風も入らなくていいのう。床もサラサラしとるしよく寝れそうじゃわい」
さて俺の獲物は檻の中に入った。
「ん?なんじゃサクも一緒に寝るのか、ちと二人で寝るのには・・・なぜ余に近づいてくる」
白髪巨乳巨尻美少女だけど中身はアホの子男がいたらどうする?
いただきまーす。
「にゃーっ!!!!」
まあそうなりますよね。(;・ω・)




