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驚くことなんてないと思ってた
「今日も今日とてつまらない日だな」
かれこれ18年生きて楽しいと感じたのは無いかもしれない。
「帰りたいから帰るのもありだけど後々面倒臭い」
俺が黄昏れている時間は5時限目の数学、俺が一番大嫌いな時間。高校三年生の復習問題だから楽だが面倒臭い。
「おい和哉、集中しろ」
「はい、すいません沖野先生」
ちなみに俺の名前は岡戸和哉、そしてうざい先生が沖野奏絵だ。まじでこの人大嫌いだ。
「んじゃあお前に問題だ、この問題解け」
「うわ、面倒くさ」
微分積分は嫌いではないがなんか嫌だ。沖野の野郎絶対狙っただろ。黄昏てた俺が悪いしいくか。
しかし、問題は案の定簡単であっさりと解けた。
「これでどうですか?」
「ああ正解だ、だがなきちんと授業受けろ」
「はいはーい、わかりましたよー」
ふわっとした発言をしたらすごい形相で睨まれて念を押された。
「キチントシロ、イイナ?」
「はい!すいませんでした!」
この女怖いから逆らえない…てかあいつ俺にだけ厳しすぎないか?俺よりアホなことしてるやついるのになんでなんだ?