ぐーたら執事
※この物語はフィクションで実在の人物とは関係ありません。
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「こら、ラソム手伝え!」
と怒鳴ってくる。
「え、やだ」
と図書室から逃げる。
怒鳴っているのは俺の父であり、筆頭執事のクロデ。
俺は転生者で白双 隴だ。15歳の誕生日に死に転生した。
転生前に持っていた繊維と細胞と原子を操作する力は引き継いでいた。
転生して目標にしたことがあるそれは…
15歳以上生きる、だ。
その目標を果たすため15歳まで図書室に篭ると決めた。
ここはルイア王国だ。
その王都イアルにある公爵家の屋敷の執事をしている。
ここルイア王国は中世ヨーロッパなみの外観で、
魔法もあるが髪を乾かす程度でしか使わない。
そんなことを思っているといつものように逃げ切れた。
そして執務室に聞き耳を立てると、
「はぁ、」
「申し訳ありません、ウィルア•ロア公爵様、ラソムがご迷惑を」
と、クロデとロア公爵が話している。
まぁ、話しているのは寄生虫に近い自分のことだろうと思い、聞き耳をやめ、図書室へ戻ることにした。
図書室へ戻り、イスに座ろうとすると見知っている銀髪の子も座っていた。
たしかロア公爵の娘のウィルア•エデご令嬢だ。自分と同じ12歳だ。
無視して座って「ふぅーー」と息を出すと、
エデ令嬢が、
「不敬なラソム、私の専属執事になりなさい」
「は?」
理解ができないわけではないが驚く。
自分は執事のサボったりしているんだし、不敬なのはわかるが専属執事?!ふげけんな!
自分は怒りの気持ちを抑え、ストレートに聞く。
「なんで俺が専属執事なんですか、意味がわからないよ」
「私だって嫌だけど、あなたの父と私の父親が決めたらしいわ、あと逃げても図書室がなくなるらしわ」
「え!」
俺のマイテリトリーが壊されるだと!
ぐぐぐ仕方ない。
「わかった、いつまで専属執事したらいい?」
「私の父親が改心したと思うまでらしいわ」
「なるほど、明日から専属執事か?」
「ええ、そうね」
安堵した今からだとか言われたら発狂しそうだったし。
完璧なとこを見せてさっさと終わらせよと思い、自分の夕食を作り、お風呂に入る。
そしてマイテリトリーでいつもどうり寝ることにした。
読んでくださいありがとうございます。
千文字で書いていくつもりです。
感想につきましては読むと思いますが返信はしませんので