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第6話〜初めての配下〜

「一体、何をしたのか、わかっているのか?

ギース…。俺でなければ死んでいたぞ…。処遇に関しては、他の騎士たちには悪いが、これで許せば今後も発生するかもしれんのでな。厳格にさせてもらう。」


ギースを断罪している場は、王の間である。

俺の背後には、王族、ソアネ、ゼウスが座している。

ギースの左側には、騎士団がいる。一人で1000人をまとめられない。

アリエスを総隊長とし、100人隊長を10名新しく任命した。誰にするかは、アリエスに任せたのでよくわからない。それでも、以前と比べれば、明らかに精鋭にも見える。以前がそれほどだったというだけなのだが。

ここにいるのは、その隊長たちとアルタイルだけである。

ギースの右側には、魔法師団がいる。正式な数はわからない。ここにいるのは、団長と副団長だけ。彼らは、私との接触を徹底して避けているので実力の底上げができない。一応、団長だけは、鑑定したが、なかなかやばかった。勿論、悪い方に。


ガイム  38歳  lev.80

称号:公爵家長男 アルタイルの兄 魔法師団長 第4位階到達者


HP:2000

MP:18,000


スキル:炎魔法特性 豪炎魔法 天使召喚魔法



…弱すぎ。38歳で、人間で第4位階じゃ、負けるでしょ。使えないし、

こいつは、うちの部隊には加えたくない。こっちが痛い目にあう。それにこういうやつほどプライドが高い。そもそも、俺を避けるやつに手を貸してやるほど俺は優しくない。



「黙れ!異国人が。貴様のような奴が何を威張っている!私はこの国の騎士団を支えてきたイシリス伯爵家の跡取りだ!俺が殺されたと知れれば、どうなると思う。わかったら、さっさと謝罪しろ!今なら土下座し、私の部下になることで許してや…ぐふっ!」


俺は、やつの言葉が言葉が終わるのを待たずに、殴り飛ばした。手加減しなかったので、ギースは壁際まで吹き飛んでいった。流石に元騎士団の

副団長。気絶はしていなかった。だが、顔には怒りより恐怖心が顕著に現れていた。


「ギース…何か勘違いしているようだから教えてやるが、今のお前は、貴族ではない。」


「何を言っている!俺は伯爵家の…」


確かにこいつは名門の家系出身で期待されていたことは確かだった。

だが、俺は、神が認めた近衛騎士。それも、神がいる状態だ。そのためからか、俺の爵位は、王国ただ一人の、大公爵である。俺に意見できるのは、王族のみ。命令できるのは、ソアネとゼウスのみ。そんな存在を身内が殺そうとしたと聞けば、絶縁するのが当たり前というものだろう。

それ故、彼は、ただの平民。それも、騎士団からも追放処分を受けているため、無職。さらに俺を殺そうとしたことは、既に王都の民衆にも伝わっているため、味方も0。それどころか、彼を処刑することを求める民衆が王城の周りに集まってきている状態だ。


「残念ながら、君はやり過ぎた。君は家から絶縁され、貴族でもなくなり、騎士団からも追い出され、民衆からは処刑を求められている。」


「そ…そんな。」


「それでは、ギースよ。今までご苦労だった。死を受け入れよ。」


国王が俺の応援側についた。これで決着だ。大公爵と国王のタッグに勝てる存在は、この場所には、ソアネしか存在しない。だが、ソアネは、俺の言動を優先すると確約しているので、その心配もない。


だが…


「お待ちください。国王陛下。」


口を挟んだのは、今までだんまりだった、魔法師団長のガイムだ。また、面倒なやつかでてきた。


「どうしたのだ、ガイムよ。」


「処刑は過剰ではありませんか?」


は…?


「騎士殿を殺したのならば、それは許されざる罪になるとは思います。

ただ、今回の場合では、生きていらっしゃいます。でしたら、これは、

殺人未遂となります。ならば、刑罰を与えることが適切であると思われ

ます。」


この野郎…。そっちがその気なら乗ってやろうじゃねぇの。


「ならば、ガイム殿はどのような罰を与えるべきだと思うのですか?」


「彼は元々、騎士団出身ですので、偵察兵などに使えばよろしいのではないですか?何度か任務をこなした後、復帰させれば良い。」


復帰?殺人未遂まで起こしたこいつを、ひとつ屋根の下に置いておけというのか。そもそも、今の騎士団はかつての貧弱なものではない。こんな役立たず、教練にさえついてこれるとは思えない。そんなやつをどうすればいいというのだ。それも偵察兵は、捕まれば拷問が待っている。そうなれば、こいつなら秘密をペラペラと流暢に喋ってしまうだろう。

もしや、こいつ俺のそばに置かせてまた狙わせる気なのでは?

そうでなくとも、俺はここに留まっているべきではないな。

というか、なんで王族でもねぇのに、俺に意見してるわけ?それがよくわかんない。まあ、処刑は、取り下げられそうだからもういいけどさ。


「まぁ、いいでしょう。アルタイル、こいつはお前に任せる。騎士団で最も規律に厳しい隊長の部隊に配属してくれ。ただし、偵察兵にはするな。雑兵に偵察は任せられん。それと、復帰に関してだが、今の教練についてこれるようになったら、復帰させて構わん。

それと、デネブラエへの侵攻に関してだが、騎士団も魔法師団も参加する必要はない。俺がやる。取り敢えず、最も近場は、アルティジャーノ監獄だろう?そこを取ったら連絡することにしよう。」


誰の意見も聞くことなく、独断で侵攻作戦を決めた。反対されることを見越したものだったが、ガイムが見事に食いついてきた。


「何を勝手に!これは国家的問題です!単独行動は認められません。」


「あ!?俺の行動はいつから認可が必要になった。俺の行動は、何よりも優先される。お前がどうこう言えることではない。」


俺は、ソアネの方へ向き直すと騎士としての礼をとった。ガイムには、全力のさっきを当てたので、泡吹いてます。自業自得。


「ソアネ様。奴らの討伐を私にお命じください。」


「そなた一人で出来るのか?」


「それはわかりませんが、ご安心ください。騎士団への教練は即席のもの。私が本気を出せば何の問題もございません。安心してお待ちください。必ずや朗報をお持ちいたします。」


「ならば良い。そなたに任せる。騎士団と魔法師団は、王都の防衛に当たれ。それで良いな。国王よ。」


「ソアネ様の身心のままに。」

俺の目の前には、明らかに怪しい道がある。創造魔法で探索魔法としてサーチをしてみたが、見事に道の両サイドに盗賊が待機している。探索範囲を広げてみると盗賊は合計で200人近くに及ぶ。

どうして、こんなことになってるのかというと、街道に沿って歩いていると、国章に気づいた民衆に取り囲まれてしまうので、なるべく気づかれないようにここまで来た。

ここは、王都から5kmぐらいに位置する森。監獄までは後、10km近くある。森を歩いていたとき、盗賊がいることに気づいたので、わざわざ、集めてみたのだ。なんでかって?そりゃこの子達を配下にするためよ。


「出てきてくれないかな。そこにいるんだろう。」


俺は、そう口にしながら彼らがいると思われる場所に魔法を放った。

勿論手加減はしたが…。


【電撃球:ライトニング・スフィア】


電撃を含んだ球体を放ち、対象にあった途端、弾け周囲に雷撃を与えるというものだ。因みに俺が本気でやるとどうなるか知りたくて、時空間魔法を創造魔法で生み出して別空間に山を作り出して放ってみた。したら、山どころか地形変わってしまったんだが、どうしよう。

これ、10位階が最高として3位階程度なんだが、俺本気で戦ったらこの世界消滅するのでは?勿論、魔法を使ったらの話だ。


「お〜い…。大丈夫か?」


俺の魔法をもろに食らってのびている盗賊が俺の前には、100人近くいる。頭領らしきやつもここにいるようだ。そいつだけは、辛うじて意識がある。


「てめぇ…。何しやがる。」


「俺を襲おうとした罰だ。それで?君たちには選択肢が2つある。

選ばせてあげるよ。ここで盗賊団纏めて俺に惨殺されるか、

それとも、俺について来ることで権力と地位と金を手にした上で、

騎士団として生まれ変わるか。今選んでくれ。ちなみに後者を選べば、今から2日後には今よりも遥かに強くなれるぞ。」


俺は、顔には不敵な笑みを浮かべて男を見下ろす。ガタイは、アルタイルよりも遥かにデカい。それに乱暴そうな見た目をしている。こいつなら某漫画のあの隊が似合うだろう。盗賊は安定せず、生活も厳しいものがある。国に追われれば、盗賊団も続けられなくなる。そのうえ、騎士団と戦えば負けることは明らかだ。悩んでいるようだったが、俺は待った。こいつは、確実に強くなる。この世界の奴らなら確実に瀕死に陥る攻撃に耐えたのだから。配下な連中も続々と意識を取り戻してきた。こいつ等も確実に強くなれる。


「あんた、名前は?」


「俺か?沖田総司という。絶対神ソアネ様の騎士だ。」


ソアネの名前が出たことで、盗賊団で学のある連中は、言葉を失っている。その連中は、俺に膝を折って礼を尽くしてきた。小刻みに震えている。誰を襲おうとしていたのか認識したようだった。他の連中も続いて土下座していく。震えているのは、幹部だったようだ。


「沖田殿。俺らに力をくれ。」


遂に俺に下った。ここから俺の最強の軍勢が生まれる。


「勿論だとも。ただし、俺は優しくないぞ。ついてこれないものは、置いていく。」


彼らの顔には、不敵な笑みが浮かんでいた。

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