第2話〜神様と異世界へ〜
「ねぇ、その能力少し僕にも使わせてくれない?」
驚いたのは、俺だけでもない。爺さんも唖然としている。こいつ等どんな関係だ?
「ねぇ、いいでしょ?その代わり、異世界に僕がついていってあげる。その世界は、僕が管轄しているから僕がついていれば、聖人として扱ってもらえる。君がどんな行動をとっても僕がそれを認めれば、それは聖業になるんだ。も…勿論、君の邪魔はしないから。
お願い!僕も外に出てみたいんだ。」
「駄目だ。」
そういったのは、俺ではなく、爺さんだった。
「なんでだよ。僕だって自分が作った世界を見てみたいんだよ。こんな天界から覗くんじゃなくて、その場に行ってみたいんだ。」
「お前は、体が弱いだろう。世界の管理だって体に支障をきたすから止めたのに無理矢理やったのだろう。だから、あの世界は戦争ばかりなのだ。」
「よく言うよ。爺さんの世界だって兵器を開発して、大量殺人兵器生み出して戦争してたじゃん。今だって紛争続いているんだろ!そんなに心配ならついてくれば?彼に能力を分けてもらってさ。とにかく、俺は行くから。これは決定事項。祖父だからって調子乗らないでね。僕は彼らが死んだ時点で後継者なんだ。」
「う〜ん…。」
こいつ等、何を争ってるんだ?そういえば、さっきの謎を解決しておこう。
「なぁ、あなた方は、家族なのか?それと後継者とは?では、さっき俺が殺したのは、君の兄弟だったのか?」
「そうだよ。僕は、この天界の次期統率者。今の統率者はこの人。両親は、爺さんに、食ってかかってやられちゃった。それと、あそこに転がっているのは、兄さんと姉さんだよ。継承において邪魔だったから感謝してるよ。それと僕は、ソアネという。君ではない」
なるほど。俺は、うまく使われたってわけか。
「それでどうすんだ?爺さん。俺は、ソアネを連れてくのは構わないぞ。能力に関しても構わないぞ。何を使いたいかは、予想ついてるからな。」
「なら、儂も邪魔させてもらおう。君と言っている間は、向こうの世界は静止させておこう。心配しなくては良いぞ。君が戻り次第、動かすとしよう。」
結局、二人ともついてくることになった。ただし、
戦闘には絶対に参加しないという条件付きで。彼らの欲しがった斬魄刀は、予想通りだった。
爺さん
⇒流刃若火【気になる人は調べてください】
ソアネ
⇒氷輪丸
まあいい。この2つは、あまり俺としては好きではない。それ以上に二人が漫画の持ち主にそっくり。だから、持つべき人が持つべきだと思っただけ。
それとともに、能力を他人に分け与えることもできるようにしてもらった。ただし、与えるには、彼らへの進言が必要とされた。俺が騙されないようにという配慮だと思う。
その後も、俺はいくつもスキルを欲しがった。爺さんは、止めたがソアネは、連れて行くと言ってから、俺に超絶に甘かった。とりあえず簡単に説明していこう
①全斬魄刀/鬼道使用可能
⇒これは、長らく説明したからいらないだろうから
省略。
②六式
⇒これも漫画の能力だ。六つの戦闘技能のことを
言う。わからない人は、調べてみるといい
③毒物無効化
⇒これは、戦闘には付き物。極道でもたまにあった
からこれ必須。それもこれなら、タバコだって吸
える。吸った瞬間に毒物が消えるから。体に全く
害がない。昔からやってみたかったあれができる。
④マーケット
⇒タバコからお酒から食べ物から服からいましてい
生活を変えることはできない。だから、日本や海外
の製品を直接取引できる能力だ。
ここで一応、向こうの世界の金銭レートを説明する
聖金貨=白金貨100枚【1億円】
白金貨=金貨100枚 【100万円】
金貨=銀貨10枚 【1万円】
銀貨=銅貨10枚 【1000円】
銅貨=銭貨10枚 【100円】
銭貨=鉄貨10枚 【10円】
鉄貨 【1円】
となっている。
⑤全属性魔法耐性
⇒せっかく、異世界行くから魔法も使いたいけど、
魔法で死ぬのは納得行かないから魔法が決め手に
されないようにするためだ。
⑥全属性魔法適性
⇒これで、どんな魔法も使える。
⑦創造魔法
⇒向こうの世界にある魔法だけじゃつまらない
だろうから、こっちの知識で面白そうな魔法を
作るつもりだ。なるべく、戦闘には関わりがない
ものを。でないと無敵になってしまうから。
戦える環境がなければ行く意味がない。向こうで
鍛えて戻ってから世界一になる。剣道やめるまで。
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「何やってるの?置いてっちゃうよ。」
「何してるのじゃ?早うせい。」
二人とも着替えている。死神装束に。早く異世界に行きたいみたいだ。人間より異世界転移したがる神様ってどうよ。おかしな神様に会っちまったもんだよ。
とにかく、急かされるので俺も着替えた。
「本当にそれでいいのか?せっかく沖田くんの死神装束まで用意したのに。」
そうだ。俺は、二人の調子に合わせてコスプレを楽しんだわけではない。それなら和服?それもない。
俺は、新選組の隊服である浅葱色の羽織を着た。
そう、新選組と聞いて誰もが想像するあの羽織だ。
「過去の俺がどうだろうと知ったことではないが、
俺の名前は、沖田総司だ。ならそれに見合う服装
にするのが道理というもの。では、行こうか。」
俺は、二人の待つ転移の紋章陣に向かった。
ここからは、後戻りはできない。異世界とはいえ、
俺は、戦争に参加することになる。それは、人斬りになるということ。ただ、俺は半端な人間になるつもりもそれで終わるつもりもない。やるなら徹底的にやってやる。俺が目指すのは、どんな的にも負けを許さない無敗将軍。そして、敵の返り血でこの装束を赤く染める。俺は、鮮血帝を目指す。
「じゃあ、行くよ。転移!」
ソアネの明るく無邪気な声が響くと紋章が輝く。
俺達を光が包み込んだ。俺がソアネの声に気づいて
目を開けたときそこは…
ようやく、物語が動き始めます。なるべく定期的に更新する予定ですが、どうなるかわかりません
ごめんなさいm(_ _;)m