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第1話〜天界での騒動〜

長くなりそうなので、2回分に分けることにしました。なので、少し短めです。

「そこまで。彼女の横暴。僕謝る。」


もう少しで…というところで一体誰なのか。俺は、腕を掴んだ当人を見上げた。そこには、モデルのような体型をした上にイケメンな青年と俺の手を掴んでる銀髪の少年がいた。どうしてだろうか、今まで極道者や剣道の有段者たち実力者と出会ってきたが、この二人は、今まで出会った誰よりも強者のオーラを漂わせている。それだけではない。俺の体が、大音量で危険信号を鳴らせている。それだけ、とんでもない実力者ってことだ。だが、今は俺の人生を悪戯に潰したこの女をとっちめているところ


「謝って許されることか?俺はこの女の悪戯で人生を狂わされたんだ。なんだ?俺を生き返らせてくれるのか?俺は、世界大会の目前に控えてたんだ。それをこいつに台無しにされた。人を殺すってことは、殺される事を覚悟してたってことだ。なら、被害者である俺には、この女を殺す権利がある。さぁ、その手を離してくれ。」 


彼ら二人は、不思議な顔をしている。断られるとは思っていなかったのか…。どうしてそんな結論至るのか、全く理解ができない。


「私達の言うことが聞けないというのか?お前は、神を殺すというのか?たかが、人間一人を殺した程度で何をガタガタとぬかしている。手を離すのは貴様だ。さっさと…」


俺の怒りのメーターは、限界値を振り切った。俺がいつも懐に忍ばせているもの。と言うか、ヤマさんが、自己防衛のために持たせているもの。ドスだ。

俺は、抜き払い、神だからと調子に乗ったイケメン面の青年を切り捨てた。一瞬で。頭、胴体、腕、脚の4つに切り分け、その後、それらを細切れにした。

もう一人の少年は、呆然としている。これは、好機だ。俺は、先程の女の首と体を離してやった。

俺の剣術は、神速剣という。簡単に言うなれば、俺は常に一撃で終わらせてきた。試合もスロー再生でないと見えないが、一度に面・胴・こてを決めている。


たった一瞬で、この天界は、戦慄の殺人現場と変わってしまった。俺の顔は、どうなっているのか。先程の少年は、俺に方を見て固まった。顔を恐怖で強張らせている。一体、どうしたというのか。


「ほっほっほ。これはこれは。流石は幕末の天才剣士と歌われた沖田総司くん。いや、この名前のほうが良いですかな?幕末を震撼させた伝説の殺し屋、人斬り抜刀斎どの。」


少年の後ろに随分な白髭を蓄えた老人が現れた。人斬り抜刀斎?かつての沖田総司は、そうも呼ばれていたのか?新選組としてではなく、殺し屋、人斬りとして。


「あんたは?目的はなんだ。それによっては…」


俺は、ドスを構え直した。腰に差したドスをもう一本抜いた。二人を同時に相手できるように。


「まず、先に言っておくが、先程の殺害について君を罰するつもりも無ければ、君と刃を交わるつもりもない。それと、先程の発言だが、事実じゃ。幕末に生きた新選組の沖田総司は、伝説の殺し屋としても知られていたのじゃ。

それと目的じゃったの。わしの目的は、そなたを生き返らせることじゃ。」


「生き返らせる?そんなことできるのか?」


「わしは、創造神じゃ。こう見えてもの。人々が考えるゼウスというものは、わしのことじゃ。人ひとりを蘇らせることなぞ、難しいことではない。」


「そうか。先程の連中も比べて、話がわかる御仁で助かった。よし、それじゃ頼む。」


生き生きとした俺が俺に対して、創造神様はなんか考えている。なんだ?なにか問題があるのか?


「申し訳ない。君をすぐに地球に蘇らせることは難しいのだ。まずは、異世界に転生してほしい。その間に君が戻れるように調整を行う。あの馬鹿な娘の行動の訂正から当事者たちの記憶の訂正までやることは多いのだ。それまで、異世界ライフを楽しんでくれ。」


さっきまで、創造神と語っていたその老人は、頭を下げて人間である俺に謝罪してきた。神として肩なしだ。そう言っても流石に俺だって、すぐ帰れるとは思っていなかった。異世界ライフか。どんなとこなんだろうか? 


「向こうは、大陸の覇権をめぐる戦争の最中。剣と魔法の世界。」


さっきまで、俺に怖がっていた少年が、俺に説明してきた。魔法もある世界ならなにかスキルがほしいところだ。正直なところを言うと、異世界ライフにも興味がある。家族にも言ってないが、ラノベや異世界転生漫画が大好きでよく読んでいたので、一度は体験してみたかった。


「なら、なにかスキルとかもらえるのかな?」


「おお。忘れておった。何がほしい。普通の人間は、生まれたときに1,2個しかもっていない。君は5つまで許そう。」


「ならまず第一に、この漫画に出てくる全ての斬魄刀の能力がほしい。」


「それか?少し見せてもらえるかの…。ほぅ…。これは面白そうじゃ。」


剣も魔法もある世界で、某漫画の能力は確実に有効打を与えられるはずだ。というより、使ってみたい。俺の漫画はいつ返してくれるんだ?俺は、そう思っておじいさんに振り返るとどうしてか、俺の漫画だけでなく、そこには全巻が揃えられ、一巻から読みふけっている爺さんがいた。もう、10巻近く読んでる。どこにあったんだよ。ていうか、俺は?無視?


「あんた、何してんの?何?喧嘩売っているの?殺されたいの、この場所で。彼らみたいに抵抗虚しく無残に。そんなテキトーなことして。」


俺は、殺気を込めてこの爺さんを睨んだ。勿論、本気で精神耐性がゆるいやつは、立てなくなる。恐怖からだ。まあ、覇気みたいなもんだな。でも、この爺さんは、ペコペコしながらも何事もなかったかのように立ち上がり、近づいてきた。この爺さん、テキトーな人にしか見えないから認めなくはないけど、相当な手練だ。


「ほっほっほ。済まなかったのぅ。あの漫画は面白いのう。あの能力か、なら鬼道はどうするね?それも使いたかろう?その顔、図星みたいじゃの。それならこの漫画の能力を1つ目にしよう。」


「ああ。それでいい。なら2つ目は…」


その時、さっきから俺を見ていた神の一人?の少年が俺と爺さんに向けて呟いた。


「ねぇ、その能力少し僕にも使わせてくれない?」


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