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第9話〜〜

十一番隊の初戦闘は、被害0の完勝で終結した。

当の本人たちは、監獄内に蓄えられていた、酒やらなんやらで宴を催している。俺は、そこには参加せず、

監獄内を練り歩いていた。今回は勝てた。でも、今後デネブラエと本格的に事を構えるためには、軍勢が明らかに足りない。奴らの実力なら10倍程度なら何も問題はない。だが、戦争をするにはそうは行かない。小さな打撃から部分的な勝利は得られるだろうが、完全な勝利を得るには軍の増強は避けられない問題だ。

そんなことを考えながら歩いていると、他とは違う明らかに大きな牢が現れた。気づかぬ内に地下に来てしまっていたようだったが、見える限りでも300人近い人間が収容されている。ギラギラと野生の獣のような目をした者たちだった。その中でも、最もでかく明らかにボスと思われるやつが声をかけてきた。


「誰だ?看守じゃねぇな…。」


俺は、こいつを鑑定してみた。そうすると驚くべき称号とスキルだった。


アンドリュース-ノックス-アルバトス  

38歳  lev.80

称号:元テネブラエ戦闘魔術軍軍団長 

   アルバトス公爵家長男  王国の守り人


HP:20,000

MP:40,000

スキル:アンカーハウル

    ⇒裂帛の雄たけびを上げることで敵に自分が

     脅威であることを知らしめ、瞬間的に自分

     への敵対心を煽る守護戦士の強力な挑発技


     同時に自身も戦いへ備えることで、短時間

     ではあるが防御力上昇効果があり、守護

     戦士の堅固な前線構築能力の一端を担う。

     防御力が上昇している間は、鎧の輝きが

     増すエフェクトが発生する。


    キャッスル・オブ・ストーン

    ⇒不動の構えを取ると同時に石の城砦のよう

     な防御力を発揮し、ごく短時間だがあらゆ

     るダメージを受け止める。守護戦士にのみ

     許された強力な防御技


    アイアンバウンス【習得度:MAX】

    ⇒装備の強固な部分で敵の攻撃を受け止め、

     被害を減らす。被弾時に一定確率で自動防

     御を行いダメージを軽減する。特技の習熟

     段階の上昇に応じて、発動確率とダメージ

     の軽減量が上昇する防御技


ヤバイヤバイ…。とてつもないスキルを持っていらっしゃる。だが、謎が生まれる。こんな有能なベテラン騎士をどうしてこんなとこに押し込めておくのか。他の奴らも鑑定してみたが、全員がレベル60を超えており、HP.MPともに高い。年齢も…、ベテランの部隊だ。ベテランの騎士が500人も詰められている。これは大チャンスなのではないだろうか。彼らをここで助ければ、俺は彼らからすれば恩人になるわけで、

テネブラエを壊滅させずに王都を残すという名目で戦いに参加してもらえば、心強い事にほかならない。

500人全員がアンカーハウルを使えるのだ。囮にも使えるけど、一人ひとりの熟練度が並々ならない。これは、掘り出し物だ!!


彼の質問を余裕で無視していた俺は、彼の怒りを買ってしまった。今度は殺気を込めた状態で、声をかけてきた。


「おい…。聞いてんのか?誰だって言ってんだよ!」


「あ!?」


俺は、彼が俺に向けてきた以上の殺気を込めて、返答した。彼は驚いているようだった。彼から見れば、子供のように思える俺が自分より格上だあるとわかれば、驚いて当然であろうが。


「俺か?俺は、ルシス王国」

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