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現代OL、ダンジョンの報告をする。



「ふわぁ…」



おはようございます。魔剣・クラレントに転生憑依させられたカレンです。昨日は疲れてそのまま寝てしまったのです。…何処ぞの変態ピエロによって!



「ご飯…」



眠いながらも朝ごはんがなくては始まらないので卵とパンを焼いていく。うぅ、お米も食べたいがそれは追々見付けて行くとしよう。



「姉上、朝ごはん出来ましたよー。」



「おぉ、美味しそうだね。いただきます!…あぁ、美味しい!」



「…娘にご飯たかりに来るな変態ピエローっ!ブラックホール!」



「ぐふっ!あぁ、快感♡」



そう、変態ピエロが姉上のご飯を咀嚼していたのだ。それは魔法の一発くらい決めたくもなるもの。



「というか、フロアボスだった様な…」



「あぁ、あれね。最近交代したんだよ。フロアボスのなり手が居なくてねー」



「…」



うん?待てよ。変態ピエロに普段から迷惑を被っている妖精さんや精霊さん達は…軽く復讐出来る?



「あははー、パパを売るのかい!?」



「売る。」



「のぉーっ!」



有名なム○クの○びみたいな顔をしたのだ。イケメン?枠に入るらしいが、変態という点で半減どころか激減させているのに何故、気付かないのだろうか。



「おはよー…っ!レフォット!」



「ぐはっ!不意討ちというのも…っ!」



あ、姉上…そりゃそうなりますよね…



「なんで居るの!」



「さぁ…?姉上のご飯は此方です。」



「ありがとう。…うん。美味しい…」



ほわほわと姉上が至福の時間に浸っている。トーストは焼いてもちょっとふわっが残る感じにしてます。昨日のダンジョンでは塩胡椒がドロップ出来たので早速目玉焼きにかけている。あぁ、ちょっと贅沢だったかも…



「ぐすん。娘達が容赦ない…」



泣き真似しても構わないんだからね!



「今日はどうする?」



「ドロップした木材を妖精さんや精霊さん達に届けてから第1層のフロアボスを触れ回ろうかと。」



「…あー、そうね。それはいいわね!」



きゅぴーん!と姉上は察した様だ。



「自称・妖精女王様も嬉々として乗り込むかもしれませんし?」



「!妻が!?」



「夫の仕事見学でーす!とかかしらね?」



「ありそうな話ですよね。」



「!!!」



…変態ピエロはるんるんで帰っていった。



「…扱いやすいですね。」



「そうね。」



○○○○○



「おや。ダンジョンはどうだったかな?」



『あはは…』



「はて?」



何かあったのだろうか?



「変態ピエロが第1階層のフロアボスになってました。」



「…なんだって?」



なんて事だっ!やりたい放題やるに決まってる!



「ルシフェル様もどうぞ、鬱憤がたまってたら憂さ晴らしに行っていいですからね。」



「あ、あぁ…機会があれば行ってみるよ。」



己の娘達に此処まで言わせるとは…情けない。

朝から心臓に悪いパパです。

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