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IRON WARS  作者: ウサギのスープ
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第一話

 朝、いつも通りに俺は目を覚ました。


「ふあぁっ」


 あくびをしながら起き上がり、時計を確認。


 よし、まだ余裕がある。


 着替えてから自分の部屋を出て階段をり、洗面所で朝の支度したくを終わらせてからリビングにいく。


「おはよう」


「あ、お兄ちゃんおはよー」


 いつも通りに妹に挨拶をして、いつもの席に座る。


「お兄ちゃん、とうとう今日が入隊試験の日だね」


「ああ、そうだな」


 朝の妹との会話は癒やされるなー、なんて思いながら受け答えをする。


「兄ちゃんがんばってくるからな美刀みと、応援しててくれよ?」


「うん、がんばってきてねお兄ちゃん」


 そんな会話をしながら朝食を食べ終える。

 そう、今日俺は、夢にまで見た特殊部隊の入隊試験を受けるのだ!

 今までの苦労を無駄にしないためにも、必ず受かってやる!!

 そう心に誓いながら、俺は荷物をまとめて玄関に向かう。


白銀剣児しろがねけんじどの、いってらっしゃい!」


 なぜか敬礼をしながら言ってくる妹に、俺も敬礼する。


「ああ、行ってきます」

 

 妹に別れを告げて、そのまま家を出る。

 歩いてバス停に向かうのだ。


*******************


 忘れ物をしていないか歩きながらチェックをしていると、道の曲がり角でキョロキョロしている女の子を見つけた。


 何やってんだろ、迷ったのかな。


 そう思って俺は、その女の子に声をかけてみた。


「あの、すみません大丈夫ですか?もしかして道に迷っているのなら案内しますよ?」


 声をかけられ振り返った女の子は白かった。

 肌どころか髪まで真っ白だった。そして、とても綺麗な女の子だった。

 その女の子は俺の目を見て、その白い唇を開いた。


「話しかけないで下さい。この変態」


………………………………………………は?


 今この子なんてった!


「え、えっといまなんて?」


「は?聞こえなかったの?話しかけないでって言ったのよ、この変態」


「誰が変態か!!俺はただ道を教えてあげようと思っただけだよ!!」


「私が道に迷っているなんて決めつけないでください」


「じゃあ、なんでキョロキョロしてたんだよ!」


「うぐっ、そ、それはでね……」


 今『うぐっ』て言ったぞ、この子。


「やっぱり迷ってるんじゃないか!この近くなら案内するよ?」


「うぐぐっ、そ、それならバス停まで案内してください、変態」


「だから変態じゃねーよ!俺には白銀剣児しろがねけんじって立派な名前があるんだよ!!」


 いいかげんにしろ。


「ならケンジ、私を案内しなさい!」


「いきなりタメ口かよ!」


 まあいいけどさ。


「バス停だったら俺と目的地が一緒だからいっしょに行こう」


 ということで、俺はこの女の子と一緒にバス停まで行くことになった。


「そう言えばキミなんて名前なの?」


「どうしてあなたに私の名前を教えてあげなきゃいけないの?」


「いや一応、俺なのったからさ、俺も名前を教えてもらおうと思ったんだよ。」


 せっかく可愛いのに口が悪いなぁ、この子。


「それもそうね、それじゃあケンジ、アナタに私の名前を教えてあげるわ!」


「私の名前は、一凛華にのまえりんかよ!!」

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