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プロローグ
その日、少女はいつも通りに自分の家に帰った。いつも通りの道を通って、いつも通りの時間に、いつも通りのペースで帰り、家についた。
そして少女は、いつも通りに家族に挨拶をした。
「パパ、ママ、ただいま!」
しかし、家族からいつも通りに挨拶が返ってくることはなかった。
「グウウゥゥゥ」
そのかわりに、見たことのない何かのうなり声が返ってきた。
「ひぃ」
少女は後ずさりながら家族はどこかと思い、姿をさがした。
そして、その何かの足下に、見慣れた服を着た肉塊がふたつ、血だまりのなかに転がっているのを見つけてしまった。
「あ、あああぁぁ─────」
それをみた少女の意識は、ゆっくりと暗転した。
初めて書いた小説ですので、誤字・脱字など、いろいろいたらない所がありますが、よろしくお願いいたします。