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異世界は自由で幸せです。  作者: さ汰
始まりの森
6/26

~ゴブリンの森5~

「ヤバッ!」


私は急いで背中の黒翼を羽ばたかせ空へと舞い上がる


「完全に油断してた…」


自分が呑気に横になっていた木を見下げると寒気と恐怖が一気に込み上げてくる


「これは…想定外だわ」


木は大量のゴブリンに囲まれ、幹には他のゴブリンを踏み台にして上を目指すゴブリンそしてそのゴブリンを踏みつけ、先程まで私が座っていた枝にてをかけるゴブリンの姿が有った。


「軽く50以上は居そう」


私が空へと退避したのを見たゴブリン達は顔をしかめて唸り始める


このまま空を飛んで逃げてもいいけど…なんかもったいないな…この数を倒せばもっとレベル上がりそうだしなぁ


そう思うと私は木の周りを50メートルほど旋回しながら手頃な石を探す


前側のスカートの裾を持ち上げそこに石を入れていき、ある程度貯まるとゴブリンの頭上から投げまくる


何度か繰り返した時には、ゴブリンの数は五匹になっていた。


「意外としんどい……」


次の石を拾いに降り立った時、木のある方角から少女らしき悲鳴が挙がった。


「キャー!!」


「えっ!まじ?」


あの木から少し離れていた為、少女の姿は見えないが、そこでなにが起きたのかは、想像がついた。


急いで石を拾い上げると、背中の翼を仕舞い足翼に変える


全速力で木へ戻ると、少女は恐怖に涙を流し腰が抜け動けなくなっていた。


少女が逃げれないと思ったのか、ゆっくりと少女に近づくゴブリンに石を思いきり投げつけ一匹を絶命させる


「あの子に気を取られてる今なら、この数でも大丈夫そう…」


だが、そんな甘い考えはすぐさま打ち砕かれる。

ゴブリン達は、私の存在に気づいた瞬間標的を少女から私に変え、嫌らしい笑みを浮かべ襲いかかってきた。


「うそ!こんな時でも誘惑のスキル発動すんの???」


私は持っていた石をゴブリン達に投げながら足翼の存在を忘れ必死に走った。


走る 石を拾う 投げる 走る 石を拾う 投げる


5回程繰り返すとゴブリンは全滅していた


「はぁ…はぁ…マジ死ぬかと思った。」


その場に倒れ込み荒い息を整える



落ち着きを取り戻した私は、少女の安否確認の為、足翼を発動させ元きた道を戻る事にした。


「足翼使えばこんな疲れなくて良かったのに…私のばか……。」




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