~ゴブリンの森2~
神から説明も無くメゾリアへ飛ばされ
『神羅羽』に夢中になりすぎて男女に悪魔と間違われ、神羅羽の開発に没頭したお陰で大事な事を忘れてた…。
「この世界って魔物とか出るのかな?」
悪魔が居るなら、魔物くらい居そうだけど…そういや、まだ出あってないな…。
「小説やゲームならレベルとか魔法とかスキルってのがあるよね?」
神羅羽が有るって事は、魔法やスキルは有りそう…。
「んで…なんで私はこんな格好してるわけ?」
転生する前は、白Tにジーパンなラフな格好だったはず…なのに今は、黒の膝上ワンピース1枚…これは可愛いから許すけど、なんでパンツが白の布パンなのよ…あの少女声な神の私物じゃないよね!?
しかもブラジャー着けてないし………。
結構胸はある方だからワンピースの胸元が持ち上がって谷間がエグい…。
「これは、街に着いたらすぐ服買わなきゃな……」
溜め息混じりに呟いた直後、肝心な事に気づいた
「あ…お金…ない。」
くそ…さっきの二人組からお金巻き上げれば良かった!て言っても服装からしてお金なんて持ってなさそうだったけど…。
これからの事、この世界のことをいろいろ自分なりに考えてる最中、下から何かを引っ掻く音が聞こえた。
視線を木の下へ向けると、木の幹を昇ろうとする緑の生物が見えた。
私の視線に気づいたのか、そいつは顔をこちらに向けニヤリと気持ちの悪い笑みを浮かべ、また木の幹へ手をかけ始めた。
全身緑で尖った耳に赤い目、そして私の半分程しかないであろう身長。
「ゴブリン?」
転生して初めて出会った魔物は木を昇ろうと必死に頑張るゴブリンだった。
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私の前世の知識では、ゴブリンは弱い…けど、悪知恵だけは働くので厄介な魔物
「悪賢いってのは間違いなのかしら?いつまで頑張る気だろ……」
ゴブリンと出会ってから体内時計で軽く一時間は過ぎてる…頑張って木を昇ろうとするゴブリンだったが、一向に上がって来ない…てか10センチも上がれずにもがいてる。けど諦める気配はない…たまに身体を持ち上げた時にガギッて嫌な音がして、そのたびゴブリンが負傷した手を抑え悶え苦しむ姿が目にはいる。
「痛そう…」
そんなゴブリンの姿を眺めながら、呑気に呟く。え?なんで呑気にしてられるかって?だって…あのゴブリン、絶対ここまで来れないし…もし来たって私には黒翼が有るから空に逃げればいいだけ…。
ゴブリンの行動が少し面白くてそれから30分程眺めてたらゴブリンに変化があった
「なんか弱ってきた?」
木で削れた手から、尻餅で打ったお尻から紫の血を流すゴブリンの動きが徐々に鈍くなってきた
「これってチャンスじゃない?」
私は黒翼をはためかせゴブリンから少し離れた地上へと降り立つ、それに気づいたゴブリンはすぐさま私の方へ襲いかかってこようとしたが、体力が限界に近いのかよろよろと遅い……。
私はすぐそばにあった手のひらサイズの石を拾ってゴブリンに投げてみる
「グギャッ」
投げた石はゴブリンの頭に直撃、ゴブリンはそのまま後へ倒れビクとも動かない
生存確認の為もう一度石を投げようとした瞬間、ゴブリンの身体を白い光が包み込みゴブリンと一緒に消えてしまった。
「へ?消えた???」
恐る恐るゴブリンが居た場所へ近づくと、そこには指輪が1つ落ちていた。
「ドロップってやつ?装備品なのかな…」
金色の何のへんてつもない指輪を自分の右手の薬指に通すとピッタリはまった。
すると先程までなにも装飾されていなかったはずの指輪に、青い石が突如表れた
「うわー綺麗」
前世で、指輪に全く縁の無かった私は子供のように無邪気に喜んだ
「これなんかの宝石かな?」
左手の人差し指で優しく撫でてみる
すると、石から淡い光りが発せられ
その中には文字が浮かんでいた
「うわ!…ん?なにこの数字………………って!!これ私のステータスじゃん!」
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サキ Lv01
人族 正常
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HP300/300
MP500/500
攻撃力.300~600
防御力.500
魔法攻撃.400
魔法防御.500
瞬発力.100
運.50
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『神羅羽LvX』
『忍耐Lv3』『誘惑Lv1』
『投石Lv1』『鑑定Lv1』
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