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異世界は自由で幸せです。  作者: さ汰
始まりの森
15/26

驚愕の新事実


デカゴブリンの肉片が光に包まれ消えたのを確認し、私は直ぐ様ルルの元へ向かった。


「ルル!怪我はない?大丈夫!?」


取り乱す私と違ってルルは少し微笑みを見せるとゆっくりと立ち上がって「大丈夫です!」と両手を広げてクルクルまわってみせた。


「本当に大丈夫?」


「はい!パーティーを組んだ仲間の魔法は当たらないので安心してください。」


「…………………」


あわわわわわわわ!

パーティー同士の魔法攻撃は当たらない…ルルの魔法は私には当たらない…てことは、ルルがデカゴブリンに攻撃した時…避けなくて良かったってこと?私が避けなかったらデカゴブリンの標的がルルに変わる事も無かったって事だよね…OH!!!NOOOooooo!!!


衝撃の事実に意識が朦朧としてきたので、ルルの横へ座ろうとすると「見てください」と先程までデカゴブリンがいた場所をルルが指さした。


沈んだ気持ちを一端端に追いやり、ルルの指し示す場所へと足を向けた。

そこには、デカゴブリンからドロップしたであろう、茶色の麻紐に小指の先程の紫の水晶がぶら下がったネックレスが落ちていた。


「うわぁ綺麗ー」

ネックレスを拾い上げルルにも見えるように持ち上げると太陽の光を浴びた石がキラキラと輝き私もルルも見とれてしまった


「鑑定してみますね」そう言うとルルは、自分の指輪を軽く撫でた後こちらに向けた


ーーーーーーーー

魅惑のネックレス

ーーーーーーーー

HP 500↑

MP 500↑

攻撃力 100↑

防御力 100↑

魔法攻 100↑

魔法防 100↑

瞬発力 50↑

運 10↑

魅力 600↑


「ん~…ステータスの基準が分かんないからなんとも言えないな…てか、魅力ってステータスに無かった気がする…」


「はい、ルルも無かったと思います」


そう話ながらお互いに自分のステータスを確認する


ーーーーーーーーー

サキ Lv11

人族 正常

ーーーーーーーーー

HP590/590

MP630/630

攻撃力.450~650

防御力.630

魔法攻撃.550

魔法防御.630

瞬発力.150

運.50

ーーーーーーーーー

『神羅羽LvX』

『忍耐Lv6』

『誘惑Lv45』

『投石Lv12』

『鑑定Lv2』

『悪知恵Lv6』

『思考Lv5』

『命中Lv3』

ーーーーーーーーー


「やっぱりないな…ちょ!?」


「ルルの方もやはりありません…どうかしましたか?」


「このネックレス…半端なくいい物じゃん!見て!私のHP590でしょ?んで、このネックレスを着けるだけでHPプラス500だよ?てことは、倍近く上がるってことだよね?」


指輪をルルに見せながら興奮する私と裏腹に、ルルは少し困った顔で「あの…」と遠慮がちに声をかけてきた


「ステータスは人には見えないんです…たとえパーティーを組んでいてもメンバーのステータスは見れません、お姉ちゃんのレベルっていくつですか?」


あ…さっきのは困った顔じゃなくって、呆れた顔だったのね…


「今レベル11だよ、ルルは?」


「ルルはレベル24になりました。レベル11……HP590って間違いじゃないですか?」


ルルの言葉でもう一度自身のステータスを確認してみるが、やはり590で間違いない


「HP…590……うん、あってる!」


「………」


何故かルルは黙り混んで何やら考え始めた

また悪いお知らせだろうか…それとも異世界人だからステータスが現世の人より多いのかな?


「ルル?ルルのHPは?」


「ルルは…3700です…」


「へ?」


「……3700です」


え?ちょっと待って…私のレベルが11で、ルルのレベルが24……そして私のHPが590、ルルのHPが3700…レベルが倍だけどHPは6倍以上違う!?


「うーん…ルルがレベル10くらいのときは2000近くあった気がするんですが…590だと……ゴブリンキングの攻撃力が1000程だったんで、触れられただけで死んでたかも知れないですね」


はい、今知りたくない事実を笑顔でさらっと言いましたね…ルルさん…そろそろお姉さんのガラスのハート、break!しちゃうよ?てか、いつの間に鑑定してたんですか?こっちはそれどころじゃなかったよ…


「…私のHPって普通より少ないってこと?」


「わからないです、ルルも他の人のステータスは聞いた事がないので…奴隷村にいる時に教えられた事しか分かりません…ごめんなさい」


「いやいや!謝らないで!私なんて何一つ分かんないし…ルルが居てくれるだけで心強いんだから!」


「はぃ…///」


ルルは赤くなりながらモジモジしてる、やばいよ…可愛いよー!


「取り合えずルルの知ってる事でこれから必要な事は、何でも教えてね!」


「よろしくね」と手を出すとルルは、そっと私の手を握り返し「よろしくお願いします!」とキラキラした笑顔で返してくれた


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