表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界は自由で幸せです。  作者: さ汰
始まりの森
1/26

始まりの場所

黒い…ただただ黒い。


音も風もなにもない空間、自分の心音さえも聞こえない


日頃の行いの悪かった私の行き先はやっぱり地獄なのかな…。

なんて呑気に考えてると、何も見えない黒い空間に幼い少女の声が響きわたった


『ごほんっ!よくぞ参った…歓迎するぞ、第三の地球人よ。』


ーあぁどうも…こんにちは?こんばんは?いや…はじめましてかな?ー


って声を出そうとしたけど、出なかった。


ーあれ?喋れない……?ー


『お主はいま、器がない状態なのじゃ…つまり、今は魂だけじゃから言葉は発せぬ』


へ?魂だけ…てことは、ここは地獄の手前?この少女声の持ち主は閻魔大王ってやつ?

ちょっと待って…私の中の閻魔大王のイメージはさぁ、渋い叔父様だったんだけど…なんかがっかりした。


『お主は間違っては居らんぞ?閻魔大王はお主の言葉通り、渋い叔父様じゃ。我の叔父がやっておる。』


へぇー!やっぱり渋い叔父様なんだ!あれ?じゃああんた誰?


『ゴホンッ…我が名はカルシカ・ゴッドスア…全ての地球の番をしておる。簡単に言えば『神』じゃ』


神様ってツルツル頭で白髭のおじいちゃんじゃないの!?

もしかして…少女声の素顔はツルピカ??


『ツルピカとな!?我輩はツルピカでは無い!こんな可愛い我輩をツルピカなどと伝えるとは!第三の地球ではどのような教育をしておるのじゃ!』


「あなたが思う神様の絵をかいてくださーい」なんて言うと、大抵の人はツルピカおじいちゃんに天使のわっか書くと思うなぁ

てかてか!…面白い名前だよね、カモシカちゃんって


『な!失礼な!我輩の名前は、カ!ル!シ!カ!じゃ』


あーあまた怒ったw冗談だよ!カルシカちゃん、短気は損気だよ?


『むー…』


はいはい!拗ねてないで本題、本題!


『おぉ…忘れておった……では、話を戻そうかの?ん?どこまで話したかのぉ』


どこまでもなにも…カルシカちゃんの名前と職業、閻魔大王が渋い叔父様ってことしか……。


『なぬ!まだ何も話して居らんかったか!では、最初から……!おっと、もう時間がそこまで残って居らぬ!じゃから簡単に説明するぞ?』


簡単にって………

まあ、お願いします。


『お主の住んでおった地球は、我等神が作った第三の地球ハースじゃ。そして、これから行って貰う地球は第二の地球メゾリアなのじゃが、ハースで暮らして居ったお主にはちと厳しいかもしれん…んー………そうじゃ! お主には我輩の加護の中の1つ『神羅羽(しんらは)』を授けてやろう!こんな簡単に授けて良い物ではないのじゃが…少しお主が気に入った!! これで少しは楽になるやもしれん!お主が何色なのか楽しみじゃの。。おぉ!もう仕舞いの時じゃ!』


え???嘘!?

もう説明終わり?


『サラバじゃ!』


真っ黒だった空間が一瞬、真っ白に変わったと思った瞬間、私の意識は溶けるように消えてしまった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ