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2話 ~攻略キャラクター~

 「一生(ひとよ)を廻りて~貴方と生きたい~」通称ヒトメグ。 

 公式サイトいわく、攻略キャラクターは11人で内3人が隠しキャラ。らしいんだけど、隠しキャラの1人が判明してないんだよね。私ヒトメグが発売されてから3ヶ月で事故で死んだものだから、攻略サイトで「分かったかも!」っていう書き込みを幾つか見てて何だろうと思ってたぐらいで、結局分からずじまいなんだよね。

 でも、救いはある。隠しキャラの場合は他のキャラクターを一通り攻略したあとじゃないと攻略出来ない。だから、一度きりの人生で攻略出来ないわけだし、もう1人の隠しキャラの方は実はそんなに気にしてないんだよなぁ。

 まぁ、隠しキャラもトラウマ自体は持ってるから回避していく予定だけど。見つけ次第に回避していきましょう!

 

 

 じゃあ、メイン攻略キャラクターの8人を纏めよー!

 まずは陰陽師側の4人かな。


 1,東堂院(とうどういん) 瀧清(りゅうせい) 藍色の髪に空色の目

 四方のうちの東を司る名家の跡継ぎ。カリスマ性があり学院の生徒会会長を務め、主人公(ヒロイン)にも優しくて接してくれる学院の王子様と名高い存在。というのが公式の説明。

 実際ファンからは、跡継ぎ兼一人息子というプライドとプレッシャーにより、内心人を見下し他人どころか両親でさえも疑って生きている疑心暗鬼なキャラだと認識されてるんだよなぁ。

 暗い過去のせいで、一番最初の恋愛系のイベントでは、主人公(ヒロイン)に向かって、冷めた目をしながら「これ以上、私に執拗に関わるつもりなら命の保証は出来ませんよ?」っていう別の意味でドキドキしちゃう台詞を言ってくれるもんだから、東堂院ルートを選んだ友人が泣きながら報告してくれたのは思い出かな。


 2,西園寺(さいおんじ) 琥珀(こはく) 銀色の髪に雪色の目

 四方のうちの西を司る名家の跡継ぎ候補。学院では生徒会文化統括部長を務め、数少ない東堂院の信頼出来る右腕として、絶大な評価を得ている。物腰が柔らかく、誰にでも偏見なく対応する穏やかな性格で相談しやすい存在。

 だから、東堂院がアイドルのような実質的人気を博しているのに対して、西園寺は白馬の王子様のような憧憬の眼差しを送られる事が多いんだよね。まぁ、こんな評価は公式の表向きなモノであって実際は全然違うんだけどね……。

 まぁ名字で分かると思うけど、西園寺凜(わたし)のお兄様。西園寺凜の死亡理由の切欠を作るのは六割がこの人だった気がする。

 実際ファンからは、トラウマが関係して冷酷無比で人の死に感心を持たないキャラで例え血の雨が降ろうとも平然と傘をさすだろう。って言われてるぐらい「白馬の王子様」とはかけ離れたキャラなんだよね。


 3,北御門(きたみかど) 玄司(げんじ) 漆黒の髪に闇色の目

 四方のうちの北を司る名家の跡継ぎ候補。学院では天文院と呼ばれる学院内外に通じる研究組織に所属し組織の院長を務める。性格は研究者らしく物事に一直線で進んでいくタイプで興味の無い事は程よく手を抜き、危ない香りのする近寄りがたいちょっと危険な存在。

 で、実際はコンプレックス持ち。己を律する事によって、自我を保てているっていうギリギリな性格。それでも四方を司る名家の陰陽師4人衆の中では一番裏が安全って言われてるキャラなんだよなぁ。只、バッドエンドがえぐくて後味の悪いEDなのは、北御門がトップレベルだった。って北御門を攻略した子が言ってて、共感したのは良い?思い出かな。


 4,南鳳(みなみおおとり) 凰介(こうすけ) 朱色の髪に紅葉色の目

 四方のうちの南を司る名家の跡継ぎ。学院では生徒会会計と天文院のエースを同時に務める類い稀なる天才型。学院内では中心的な存在で人気者、誰とでも打ち解けやすく彼に焦がれる女子生徒は学院内外に星の数程いるといわれる。天才ゆえの独特な雰囲気がある不思議な存在。と言われてる。

 けど、その性格は偽物。南鳳家の分家の子供だった凰介が、本家の跡継ぎが途絶えたために幼少の際に引き取られ、養子として強制的にカリスマ性を育てられた産物。本当は愛を欲していたのに、本家でだけでなく、両親にさえも「道具」として見られたために軟派な性格になるんだよね。んで、何も悪びれもなく老若男女たらしこんでは、証拠を残さず捨てる(・・・)。……今世ではそんな風にはさせませんっ。


 此処までが陰陽師側の通称「四方神」

 んで、次は妖怪側の3+1人。

 

 5,玉藻(たまも)  (ほむら) 山吹色の髪に狐色の目

 三大妖怪のうちの玉藻御前の種族に属する。学院では生徒会副会長を務める個性派の1人。化けるのが得意で化粧で顔が変わると評判で、美しい顔立ちをしている。その美しさは、近付く者を畏怖させるほどに!!妖しげな雰囲気を晒す、ミステリアスな存在。以上が公式サイトの説明。

 化けるのが得意とする有名な九尾の一族に生まれた玉藻は、「本当の自分」を探しているんだけど、九尾の一族の習わしや特殊な種族としての血が中々それを相談出来ない重い物にしていく事に。でも、その不安を他人に欺き続けるっていう、攻略が大変なキャラだったんだよなー。しかも、若干トラウマとコンプレックスを引き摺ってる、あと一歩で闇落ちキャラ。

 

 6,大嶽(おおたけ) 鈴彦(すずひこ) 若紫色の髪に菖蒲色の目

 三大妖怪のうちの大嶽丸の種族に属する。学院では生徒会体育統括部長を務め、運動全般得意で大抵の種目は一通りこなせる運動部のエース。性格は、一見取っ付きにくそうだがスポークスマンシップに溢れる好青年で友人も多く、人当たりの良い性格で、兄弟のような中心的存在。

 っていうのが公式ページの説明なんだけど、強ち間違いじゃない。大嶽は多分8人の中だと一番公式の説明に近い性格してると思うんだよね。

 大嶽丸の一族は、鬼神としての力も誇っていて、妖怪のなかでもトップレベルの実力持っていることから、「力」が第一優先で物事が進みがちなんだよね。そんな中で大嶽は希代の才能をもって生まれてしまって、一族の羨望や嫉妬を一身に浴びる事となって、己の才で「ある事件」を起こしてしまってから、大嶽は自分のチカラにトラウマ持ちなんだよね。


 7,酒呑(しゅいん) 大江(おおえ) 濡葉色の髪に若葉色の目

 三大妖怪のうち酒呑童子の種族に属する。学院では天文院の諜報部長を務めていて、その凄さは有能な部下を多く従え学院内外の情報は、あらかた彼が修めていると評される程。堅実剛健な男らしい性格で、頼れる兄貴分のような存在。 

 いくつか彼の男気武勇伝みたいなファンサイトが、面白半分に作られたりしてた。

 酒呑童子自体が多くの部下を従えている一族が故に、幼少の頃より長としての自覚を持つように育てられた大江は、その地位を傷付けられる事を恐れているんだけど、トラウマを作るほど残忍な事件に巻き込まれてより一層、警戒心が上がっちゃってて……。攻略するのに手こずったのを覚えてるなぁ。いや、みんなムズかったんだけどね。


 8,佐取(さとり) 郭尋(あつひろ)  蜂蜜色の髪に橙色の目

 人の心を読むとされる覚りと人間の間に生まれた、半人半妖。学院では教師として教鞭振るい、生徒会顧問も務める秀才タイプの先生なんだよね。おっとりとしているが、努力家な一面も見せる教師や生徒からも人気な存在。

 っていう、和むタイプのキャラ設定の筈なのに、その実態は恐ろしいもので。例えば、暗殺稼業に片足を突っ込んでたり、粗方の犯罪は経験済みっていう!!

 まぁそんな生活を送っているのも、半人半妖として生まれた事で、色々暗い過去や覚りとしての能力を背負ってるからなんだよね。

 ただ、覚りとしての能力を発揮してる時の表情が滅茶苦茶格好良すぎて、同士達みんながバタバタ倒れていったのを覚えているよ……。


 とりあえずメイン8人は説明出来たけど、今更ながらキャラ濃いよなぁ……。

  隠しキャラ2人は通称「二大鬼畜王」と言われる程で、彼等を描いた作品には「プレイヤーへの挑戦」、「勝てる気がしない」なんて言うタグが常時ついてぐらいには、攻略難解鬼畜キャラなんだよね。



 9,桐生(きりゅう)  (つかさ) 硝子色の髪に氷色の目

 学院の学院長を務める才人で、非の打ち所の無い完璧人。彼の手掛ける部活動は、数々のコンクールで最優秀賞を受賞し、数々の大会で新記録を更新し続けていくという。その姿は、まさに「絶対王者」そのもの。紳士的で大人の余裕を常に持ち続ける性格で、その姿は老若男女を魅了する。

 そんな桐生の正体は、神獣。それも黄龍で、四方神のトップに位置する聖なる獣。それを知るのは、四大陰陽師家の当主と一握りの親族のみ。

 桐生は神獣であるがゆえに、悠久の時を生き、(愛しい者)を作らずに生きてきたんだよね。そのせいで愛に飢えてて、愛されることを知らない桐生は、罪悪感の一抹をも覚えず外道が如く、罪人を裁いてく。その罪が、生きる為の行動であったとしても、なんだよね。

 ちなみに西園寺凜(わたし)の断罪イベントでは、桐生が手を下す事が多いから要注意かな。


 10,窪内(くぼうち) 陽向(ひなた) 紅色の髪に紅緋色の目

 学院では天文院の院生として勉学を励んでいる。西園寺家で侍従として幼少の頃より働いている。健気で努力家な為、学院内外で評価は総じて高い。特に、先生方からの評価や先輩からの評価が高く、丁寧な対応が好まれている。

 そうそう西園寺家(うちの)侍従なんだよね。確か、公式ファンブックでは七歳の頃から働いている筈だから……もうそろそろじゃない!気を付けないと、第一印象は重要だよね!

 窪内のトラウマは幼い頃の両親の死亡と、その時に受けた西園寺凜(わたし)からの罵詈雑言……なんだよね。それが原因で窪内は、計算高くなって人からの好意を効率良く受け、全てが己の計算通りになるように仕組んで生きるようになるんだよな。

 終盤の終盤になるまで主人公(ヒロイン)の好意でさえもを利用するから、イベントが結構スリリングだったなぁ。

 幼い頃から西園寺凜(わたし)の事を憎んでいるから、西園寺凜(わたし)の死亡の切欠の三割くらいが窪内なんだよね。気を付けないとすぐフラグが建ちそうだ……。


 あっ、学年ってか年齢は、確か主人公が15歳でゲームスタートだから、えーっと……。

 同い年が(西園寺凜)と北御門と酒呑と窪内で。3学年上が東堂院と西園寺(琥珀の方)、2学年上が玉藻、1学年上が居ない。2学年下が南鳳、1学年下が大嶽。佐取は10歳上で、桐生さんは年齢不詳(見た目年齢は10~20歳上に見られる)。

 って感じ。まぁヒトメグは乙女ゲー兼ファンタジーRPGだから、年上なほどイベントが起こりづらいとかっていうのは無かったし、あんまり意識してなかったなー。


 後は、ゲーム内の用語の説明かな。


 「陰陽師」

・人側に害を与える魔獣や妖怪の討伐や捕獲を行う人々の事。

 その血は清らかであるほど力を宿すと言われてて、陰陽師になるものは有名な血筋の者が殆ど。


 「四大陰陽師家」

・東西南北を司る名家の事。それぞれ、青龍・白虎・玄武・朱雀の加護を得てるのが名家である由縁だって。また当主はその四方神をと契約を交わすと、使役する事ができるんだよね。


 「三大妖怪」

・妖怪の中でも最も強大な力を持つと言わてる、玉藻御前・大嶽丸・酒呑童子の末裔の一族。現在は、妖怪の統治を行ってくれている。この3種族のお陰で均衡が保たれてる。


 「天文院」

・学院で発足された組織。太陽・月・星などの満ち欠け等を研究し、妖力や魔力・妖怪や魔獣・陰陽師などへの影響を調べたり、学院内外の事件を解決する機関。その研究結果は学院外部でも高い評価を得ていて、かなり力を持っているとか……。


 「妖力」

・己の体内で作られる、生命力の様なもの。全て枯渇すると死に至る。高ければ高いほど身体能力が上がり、寿命は長くなるという凄く重要な力。

 基本的には、自身の妖力は自身でしか使えない。


 「魔力」

・自然界や物質に対して干渉する事が出来る。一回の使用量が多いほど、その威力は強まるけど、疲労もその量に比例するから、調整が大事。

 木・火・金・土・水に分類され、一人一人得意とする分類があるみたい。

 ちなみに、東堂院家は木・西園寺家は金・南鳳家は火・北御門家は水・桐生さんは土を得意としている、きっと五行思想と四方神の考えが、重ねられたからだと言われてる。


 「妖怪」

・人間よりも高い身体能力を誇る種族。基本的には友好的だが、人間よりも不のエネルギーを溜め込みやすくて、容量を越えると人間を襲うこともある。

 体内で多くの妖力を作れるけど、魔力を作るのは不向きであることが多い。


 「魔獣」

・後天性で要因が2つに分けられる。

 1、不のエネルギーを溜め込み、理性を失った獣のこと。通常時の数倍~数百倍の力を持つ。稀に、不のエネルギーに呑み込まれず、自我を保つものもいて、それらは聖獣や神獣などと言われる。崇める人々も少なくなくって、大体村単位での信仰が多いみたい。

 2、自分自身でなるのではなく、外部からの魔力の供給でなることもある。魔力の供給者によって能力が変わるらしい。


 うん、取り敢えずはこんな感じかな。

 こう考えるとキャラ濃いよな~。プレイしてるときはそんなに気にならなかったけど、文字におこしてみると結構な量があってビックリするなぁ。

 

 よし!まずは、手始めに我が西園寺家の内部確認をしよう!

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