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ハート・フリーズ

作者: omi

 人生初☆バリウム記念日、それは心臓に鋭いノミで刻まれた忘れられないスペシャルデイですっ。


 とにかくげっぷっ。

 げっぷを出すなよ、アタシ!

 まずくても吐き出すなよ、アタシ!!


 と、強く心の準備をしていたせいか、バリウムそのものは問題なかったんですが、あの胃の検査って、けっこー動くんですね!


 「今度は右から回って一回転してください。はい、次に左を向いて腰を上げてー…、もっと上げてー、もっともっと!次やや右向きになってー、向き過ぎっ!!戻って戻ってー!」


 てな感じで、白衣を着たきれいなおねえさんの言うとおり、

 「はっ、グリン((o(=ω=`; )( ;´=ω=)o))グリン はっ」とぐりんぐりん。


 「お疲れまでしたー」と微笑むおねえさんに、

 「おもしろかったですっ。( ̄▽ ̄*)」と、心からの笑顔で答えることができました。

 毎回、看護師さんの眉間に皺が寄る採血も、そのときは一発OKで全てが順調。血圧も心電図も問題なしで、心配するところありません~と、お医者様の診察も無事クリアー。

 

 あぁ、よかった。ハートは小鳩のように小さいけど、今年のアタシも健康体だわ♪

 

 と胸を撫で下ろしながら、ドクター相手に日頃の運動について答えていたときー――。




 「えぇっ!?(一年前まで)自転車で片道40分の通勤を?それでどうして








 痩せなかったんですか!!??




 けっこうな運動量ですよ?ってことはものすごく食べてるってことです!!栄養指導受けてみたらどうですか?



 絶対ボロクソに言われますから!!」



…………( ̄▽ ̄ )



あの日、あの瞬間の心電図を計測したら、反応なかったと思うのよね。

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