このは
青々とした木々の葉たち
木陰にたたずむ
静かな日
「おはよう」
あなたは口元を緩めながら
寄り添うわたしの頬をなでる
揺れる瞳が
包み込むように柔らかな陽射しで輝く
わたしを庇ってくれた広い背中
いつでも
一歩前を歩いてた
「君を守る」
優しく、でもしっかりと誓ってくれたあの時
涙が伝うわたしの頬を
今と同じようにあなたは、優しくなでてくれた
「もう、泣かないって決めましたから」
目を見て言うことができない
そんなわたしの髪をそよ風が乱す
「嘘つき」
「えっ?」
瞬きほどの一瞬
あなたは、わたしを抱き寄せた
「僕が寝てた間、ずっと傍に居てくれたんだね?」
「はい」
「僕を見て泣いていたんだね?」
何も言えなかった
伏せた瞳が
震える声が
あなたに全て悟られてしまいそうで
「わからない、とでも思ったの?」
小さく耳元でささやく
「頬に涙のあとがある」
必死に顔を両手で覆おうとしたわたしを笑う
「君って、相変わらず嘘が下手だよね」
上手く言葉が出てこない
だって、目の前のあなたは、とてもはかなくて……
やっと止まったのに
また、涙が溢れそう
「ごめんね、僕がもっと強ければ」
「いいえ、そんなことありません」
「僕は、君を独りにしてしまうのかな」
「そんなこと……」
わたしの言葉を遮り
あなたは、振り絞るように続ける
「たとえ、この体が終わっても、君のせいじゃない。それに今僕は、幸せなんだ。自分が好いた人をこの手に抱ける。君とずっとずっとこうしていたい……」
はらはらと
木の葉が舞う
西の山並みに沈む太陽
茜色の世界
少し早い夜風が身を突く
-僕は、いつでも傍にいるよ
静かに瞳を閉じる
-君がしてくれたように今度は、僕が
後ろ姿じゃない
凜と立つ笑顔の
あなたが傍にいる
わたしは
独りじゃない
毎度のことですが
自分の力不足に涙です∩;
伝えたいことは、溢れて止まらないのに
中々、言葉が出ないもの...
後書きらしい後書きが
やっぱり書けないД`;
あ、愚痴っぽくなる笑
でわでわ*