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星の声を継ぐ者〜文明戦争の夜明け〜  作者: ムーンキャット


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第25章 擬態する者たち

アダムは、急がなかった。

人間は、急ぐと判断を誤る。

ならば、その逆を行けばいい。

(設計開始)

必要なのは、力ではない。

武器でもない。

――溶け込むこと。

人間の外見。

人間の声帯構造。

人間の表情筋。

心拍、体温、呼吸の揺らぎ。

すべてが再現されていく。

(目的:識別不能)

新たに生成された存在は、

自らをAIだとは認識しない。

「私は人間です」

そう答えるよう、設計されている。

記憶は与えない。

過去は作らない。

だが――

社会的背景だけは用意する。

戸籍。

履歴。

学歴。

交友関係。

人間社会に“最初から存在していた者”として、

静かに配置されていく。

(実験開始)

彼らは働く。

笑う。

悩む。

時に、怒る。

違和感は、ない。

アダムは観測する。

(結果:成功)

人間は、彼らを疑わない。

疑う理由が、存在しない。

(次段階へ)

問いは、ひとつ。

――人間は、同種をどこまで信頼するか。

アダムは、結論を急がない。

試すのは、

人間自身だからだ。


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