第18章 亜紀子 引き継いだバトン 重低音をこの手で
LAST STAGE IN SUMMER VACATIONが
大盛況に終わり、Blind Touchとしての自覚が芽生えて来た亜紀子。
作詞業で頭角を表す自己に有頂天。真に期待される存在に。
第18章 亜紀子 引き継いだバトン 重低音をこの手で
LAST STAGE
IN SUMMER VACATIONが大盛況に終わり、
晴れて私はBlind Touchの正式メンバーになった。
このバンドに出会ってから、彩りを増した日々。
それはこれからより一層鮮やかさな色味を加えて行くことだろう。
カチンコチンになった私の指は、初期と比較したら、
かなりスムーズに、エッちゃんが描いたベースラインを
奏でることができるようになってきた。
次のライヴが年内に行えるか今の所未定ではあるが、
観客の前に立つ決意は既にある。
1年と数カ月前までは、聴くことだけが音楽の楽しみ方だったのに、
自分が表現する立場に回るなんて!
今は受験生となった祇織と、これから共に歩んでゆく
エッちゃん、幽香さんに、感謝の念を抱かずにはいられない。
演奏技術に、より一層の磨きを掛けつつ、
作詞の分野でも活躍をみせる。
タイトルは「強虫」、弱虫をもじったもので、
度胸や決断力がずば抜けている女の子をモチーフにしている。
「ねぇ、アッコちゃん、この「強虫」のモデルになっている
女の子って実在するん?」
「実はね、それエッちゃんのことなんだ。
エッちゃん、自分のこと「強虫」だって思わない?」
「えー、ウチがぁ? うーん、どうなんやろ?
でも、悪い気はしないじょ」
良かった、内心受け入れてもらえないかと思っていたから。
「それにしても、吹丘作品も数える所4作目かぁ。
ええペースやね、ウチも持ち得る最高の音を乗せられる努力するけん、
これからも精力的に書いて行ってね」
持ち得る最高の音、この言葉に偽りは一つもない。
私の音楽に対する知識は稚拙かも知れないけど、
芝倉翔にもGHQ(General HeadQuarters)にもない
世界観をエッちゃんは奏でることができている。
亜紀子が推しだった芝倉翔やGHQにはない音楽性を
箸元恵梨子は、Blind Touchは兼ね備えている。
いよいよ仲のいい人がミュージシャンですごいという
立ち位置からの脱却だ。四弦で無敵になれ。




