チョコミントアイスの誘惑
一つの作品が完成していないのに次の作品を作ってしまう。
一話だけ考えて放置の作品を供養したい。
俺のクラスに超絶美少女がいる。
学年1の美少女であると話題沸騰中だ。
今日の放課後、バスケ部のエースが告るとか告らないとか。
しかしそんな事はチョコミント。
俺は授業が終わるとコンビニへと直行した。
新作のチョコミントアイスが出ている。
なるほど。
うん、おいしい。
チョコミントがチョコミントしてチョコミントなのがチョコミントだ。
さてと、帰るか。
そこで俺は超絶美少女をチョコミント。
名前は知らない。
「あら? 横見くん?」
ここで自己紹介をしよう。
俺の名は横見 頓智。
高校二年生。
以上チョコミント。
「こんにチョコミント」
「はい?」
ちなみに俺は脳内をチョコミントに侵されているため、チョコミントがチョコミントする。
「いや、ごめん。ついチョコミントが」
「そ、そう。……大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫、いつものチョコミントさ。所で、バスケ部のエースと付き合ってたとか聞いた気がするけど、一人でチョコミント?」
「あー……」
俺がそう聞くと、超絶美少女は気まずそうな顔をした。
俺が何言ってんのか分からなくて気まずいのか、俺の言った内容が気まずいのかはチョコミント。
彼女は指で髪を弄りながら、少し下を向きながら答えた。
「別に付き合ってた訳ではなくて、さっき告白されたのよ」
「じゃあこれから付き合うのか。おめでチョコミント」
「いや……、振ったの」
「なるほどチョコミント」
振ったのか。
まあ流石に超絶美少女は余裕が違うな。
でも大変そうなチョコミントだな。
俺には関係ないか。
「じゃあ、俺はこっちだから」
「あ、じゃあね。また明日」
また明日会うことはないとチョコミント。
正直高嶺の花だろ。
そう思い、後ろを振り返ると、超絶美少女が突然声を上げた。
「横見くんっ!」
名前を呼ばれちゃあチョコミント。
俺はフクロウのように首をチョコミント度回転させ、超絶美少女をチョコミント。
と、心のなかでは思っていたが、現実の体は普通にチョコミント。
(チョコミントが多いな……。まさかチョコミントセンサーか!?)
説明しよう!
チョコミントセンサーとは、俺がチョコミントと邂逅するセンサーなのだ!
これが発動すると、チョコミントの出現頻度が格段にチョコミント!
「チョコミント? チョコミント。チョコミント!」
「え?」
「ごめんチョコミント。続けてチョコミント」
「え、えっとね……、知り合いがチョコミントクレープのお店を出してて、よかったら今度紹介するよ?」
チョコミント……、クレープ、だとぉ!
まさか!
あの伝説の!
「お、お店の名前をチョコミント……」
「確か……、クレープ:チョコミン党、だったかな?」
「チョォォォォォォォォコォォォォォォォォミィィィィィントォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」
チョコミント、チョコミント……!
チョコミントチョコミントチョコミントチョコミント。
チョコミント!
チョコミントチョコミント?
チョコミント。
「大丈夫?」
「っは……! 俺は……、一体……。」
あ、危なかった……。
強烈なチョコミントセンサーの所為で発狂死する所だった。
「超絶美少女さん。ありがとう。仲良くチョコミント」
「えぇ……? 超絶美少女さんってなに?」
「ごめんチョコミント。名前を覚えてチョコミント」
「えっと私は水戸 千代」
「水戸さん。じゃあ、また明日」
俺たちはそこで別れた。
「ごめんっ!」
翌日、水戸さんは俺に謝ってきた。
チョコミント