スリング ②
この辺も大した内容ではないので飛ばしてOKです。せめてもの慰めに挿絵入れてみました。ChatGPT生成。
俺はエルフに捕まった!
「ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜」
「どうしたの急に」
「ふと歌いたくなっただけです。気にしないで下さい」
俺はセシルさんに連れられて近くの森に来ている。
スリングの練習が目的なので、薬草には目もくれず、的にするスライムを探している。
「そう言えばこっちに来て一ヶ月くらいね。日本が懐かしくなる頃かしら」
言われてみれば、ホームシックになってもおかしくない。
なってないけど。
俺、図太い?
まさかね。
驚きがいっぱいでホームシックになってる暇がないだけだよね。
「いたわ」
セシルさんが桜の木の上にスライムを発見した。
あれをスリングで倒すのが本日の課題だ。
※
……当たらない。
何度投げてもかすりもしない。
時に明後日の方角に飛んでいく。
「石が悪いんでしょうか。それともフォームの問題とか?」
「まず紐を短くすべきだと思うわ」
短く?
買った時の長さのままの紐を見る。
二つ折り状態で1メートルとちょっと。
これを短く?
長い方が威力が増すんじゃないの?
「長い方がスピードが上がって威力が出やすいけど、紐の先端は腕の振りに遅れてついてくるから、長さが長いほどタイミングがズレやすくなるのよ。タイミングがズレると狙いもそれるわ」
うん、わからん。
タイミングって何のタイミング?
「紐から手を離すタイミングのことよ。どのタイミングで手を離すかで、石の飛んでいく方向が決まるの」
「そうだったんですか」
知らんかった。
何も考えずに適当な感覚で投げてた。
「回転の向きも重要よ。頭の上で水平に回転させてるわよね?」
そう言われれば、そうだったかも。
「多少斜めになることはあっても、紐が長いと垂直方向の回転にはならないはずなの。垂直に回転させようとすると地面に当たりそうになるから」
「あ、なるほど。体の横で縦に回すと、紐の長さによっては地面削っちゃいますね」
「紐が短ければ縦回転でも全然問題ないけど。ある程度長い紐だと、頭上で水平に回転させるのが一番スペースが広くて障害物がないから回しやすいのよ」
「なるほど!」
何か少しわかった気がする!
「で、頭の上で水平に回すでしょ? スピードが乗ったら手を離せば石が飛ぶのだけれど、回転中って頭の後ろから前に向かって弧を描くように動いているでしょ? これを正面への直線移動に変えるには」
セシルさんは手だけで野球のピッチングみたいな動作をしてみせた。
「紐は腕より遅れた動きをするのだから、手が前に来た時離したら遅すぎる。右手で投げてたら左の方へそれていくわ。逆に早すぎたら右へそれていく。手が真横にある時に離すの。それが石発射のタイミング」
「おお! なんか掴めた感じがします!」
要は真横で離す、これがコツなんだね!
「そのタイミングを計るのが大事なの。自分なりのリズムを体で覚えるのよ。そのためにはまず」
セシルさんは背負袋からハサミを取り出した。
シャキーン。
「扱いやすい短さにしちゃいましょう」
え。
切るの?
買ったばかりのスリング、切るの?
リサイクル品だけど、でも使い始めたばかりで、まだ汚れてもいないのを?
本当に?
本当に切るの?
「切ります」
シャキーン。




