8、いや、国作るぞ!~ホノルル幕府物語~ ☆
【作者】
ほうこうおんち様
【あらすじ】
明治二年、帝の命令により榎本武揚、大鳥圭介、土方歳三らは箱館五稜郭から撤退し、ハワイ王国に組織として移住をする。
ハワイ王国第5代国王カメハメハ5世は、ハワイに拡大しているアメリカ白人の力を抑えるべく、日本人移民に期待を寄せていた。
ハワイ王国を旧蝦夷共和国軍、会津藩、桑名藩、庄内藩、請西藩が移住して守護する。
だが、アメリカ併合を願う白人農園主の他、アメリカとの微妙な関係を維持する為に彼等を危険視する王族や、明治政府内にも帝の思いとは別に彼等の存在を許さぬ勢力がいた。
後ろ盾だった筈のナポレオン3世もやがて失脚する。
やがて第三勢力たる黒駒の勝蔵一家がマウイ島を舞台に暗躍を始める。
【感想】
史実では、アメリカに併合されて滅亡したハワイ王国を、明治天皇の勅命で、ハワイに移住することになった、榎本武揚や土方歳三ら旧幕府軍の人たちが守っていくお話です。作品タイトルは、ギャグよりの作品みたいですが、しっかりとした歴史ものです。
なぜ、ハワイに行くことになったかは、少し無理やりな気もしますが、面白いです。
土方は、ハワイまでついてきた元新選組のメンバーとともに、ハワイでも新選組を続けます。ハワイで活躍する新選組、想像すると面白いですね。榎本も、外交や、政治面で大活躍します。
この作品では、ハワイをアメリカに併合させようとするアメリカ系白人の陰謀や、元志士たちが暴動をおこしたりするのですが、新選組が解決します。解決して、一件落着ではなくて、その後始末もしっかりと描かれています。
チートなどは一切なく、兵器開発をしたりもしないので、ハワイに降りかかる危機を、知恵で乗り越えていく作品です。軍事面だけでなく、外交や、国内政治などもしっかりと描かれていて面白いので、ぜひ読んでみてください。
【評価】
9点
【詳細情報】
ジャンル…歴史
完結済み
文字数…約75万文字
目安読了時間…約25時間
作品URL…https://ncode.syosetu.com/n3337fn/