68、プレイヤーズ ☆
【作者】
雨川水海様
【あらすじ】
ことがゲームの話となれば、楽しんだ者こそ勝者、楽しむことこそ正義である。
伝統ある白桜高校ゲーム部の部員達は、それをよく知る者達の集まりだ。
部員の一人、ゲーマーネーム『マウス』は、通称『ソロのネズミ』と呼ばれている。
数多のゲーム世界を渡り歩いて来た、歴戦のソロプレイヤー。彼が求めるモノは闘争であり、彼が欲するのは強者のみ。つまりまあ、戦闘メインの、シナリオライター泣かせのプレイヤーだ。
国家の危機だろうが、世界の危機だろうが、そんなもの知ったこっちゃねえ。歴史背景? 人々の事情? 要は敵を倒せばいいんだろう!
あらゆるシナリオを無視してとにかく戦闘だ!
仲間? 要らぬ、一人で戦った方が戦いに歯応えが出る!
ヒロイン? 知るか、邪魔だから棺桶で眠ってろ!
自国が滅亡した? やったぜ、味方がやって来ないから一人で戦いたい放題だ!
会話? なにそれ、この拳でぶん殴った方が早いでしょ!
そうしてただ一人、数多のゲーム世界を救ったり滅ぼしたり殴り倒してきた、生粋の蛮族こそが、マウスというゲーマーである。
そんなソロのネズミに、幼馴染から協力プレイのお誘いが入る。
「国盗りしたい」
うーん、乱世思考。
蛮族的ネズミも、こんな楽しそうなお誘いを受けては、ゲーム部員として否はない。
果たして、マウスはゲーム内で平和的なコミュニケーション能力を取り戻せるのか。蛮族を卒業した超蛮族になれるのか。
変わらず蛮族していても見てる分には楽しそうだな。そういうゲーム部員一同の期待の眼差しを向けられながら、ゲームスタート!
【感想】
VRゲームの作品なんですけど、主人公たちの設定が面白いなと思いました。
大抵の作品は、ソロでやり始めるんですけど、主人公は高校のゲーム部に所属していて、その部員たちとプレイするというところが面白いです。主人公はソロで蛮族するときもあるし、仲間と共にわちゃわちゃプレイどちらもするところが良いです。部内でチャットをしたりもするわけですが、そこもみんなで元気にがやがややっていて読んでいて面白いな、青春だなと感じれます。
ゲームの戦闘シーンは特筆するところはありませんが、そもそも主人公がやるゲーム自体が他の作品と比べて特殊です。他の作品だと、あまり明確なシナリオはなく、やっている間にクエストみたいな感じで出てくるだけで、オープンワールドのようなのが多いですが、この作品ではある程度シナリオ、展開が決まっていて、それを攻略していくというところが面白いです。
ぜひ読んでみてください。
【評価】
8点
【詳細情報】
ジャンル…VRゲーム
完結済み作品
文字数…約33万文字
目安読了時間…約11時間
作品URL…https://ncode.syosetu.com/n6614ii/