54、誰が勇者を殺したか ☆
【作者】
駄犬様
【あらすじ】
「この村から魔王を倒す勇者が現れる」
そう告げた預言者がいた。
村はその預言を信じた。
何故なら、村には剣と魔法に秀でた少年がいたからだ。
8年後、少年は勇者となり、魔王を倒した。だが、それと同時に勇者は帰らぬ人となった。
勇者は何故死んだのか?
その死から4年後、勇者の功績を文献にまとめていくうちに、その真実が明らかになろうとしていた。
【感想】
ファンタジー×ミステリー×哲学そんな感じの作品です。ミステリー好きな人はぜひ読んでほしい作品です。
一時期ハイファンタジーの1位を長く保持していて、その時知り合いに勧められて読んだんですけど、とても面白いです。もともと僕はなろうにハマる前はミステリー小説もちょこちょこ読んでたので、ファンタジー×ミステリーがどんな感じになるのかっていうのは気になっていたのですが、この作品は本格的なミステリーでその舞台がファンタジー世界という感じです。
この作品の大まかな流れとしては、勇者の功績を文献にまとめようと王女が、勇者の関係者に話を聞いていき、そしてなぜ勇者が死んだのかということがわかるというものです。
この作品のタイトルがなぜ勇者は死んだのかということではなく、誰が勇者を殺したかなことがこの作品がどんな作品か表していると思います。
なぜ勇者は死んだのかということが分かったシーンではそういうことだったのか、とものすごく驚きました。よくこんなすごいミステリーの作品が作れるなと思います。ミステリーのすごい作品と言えば東野圭吾さんの容疑者ⅹの献身がありますが、それと比べても遜色ないほど、ミステリーとして面白い作品です。本当に高度にミステリーとファンタジーが融合した作品だと思います。
ミステリーだけでなく哲学的なところもすごくて、結局誰が勇者を殺したのかというところは、人によって意見が分かれると思います。
約6万文字、文庫本一冊にも満たない文字数ですが、内容はものすごく濃いです。皆さんもぜひこの作品を読んでみてください。
【評価】
9,5点
【詳細情報】
ジャンル…ハイファンタジー
完結済み作品
文字数…約6万文字
目安読了時間…約2時間
書籍1巻
作品URL…https://ncode.syosetu.com/n1052ib/
【備考】
完結済み累計94位