39、出遅れテイマーのその日ぐらし
【作者】
棚架ユウ
【あらすじ】
国産初のVRMMORPG『Law of Justice Online』。佐々木優太は400倍を超える倍率の中、奇跡的に初回出荷分に当選していた。夢にまで見たVRMMORPG。これはもうスタートダッシュを決めてやるしかないでしょ! 念願のテイマーを引き当てた優太――ユートは、意気揚々とLJOの大地に降り立つのだが……。あれ? 俺のモンスター、戦闘力が皆無ってどういうことだ? 農夫? いえ、ノームです。でも、農夫で間違いありません。第一歩でつまづいたユートの明日はどっちだ。
【感想】
VRMMOだけどちょっと変わったVRMMO。でも本当に面白いです。受験生なのにほとんど勉強せずに読んでしまいました。
たいていのVRMMOは主人公が戦闘面で功績を得て有名になるというのが多いのですが、この作品は主人公はあまり戦闘は強くないし、戦闘はメインではありません。生産がメインです。主人公はファーマーで料理家であり、インフルエンサーでもあるテイマーとして活躍します。重大な発見があると、たいていは主人公が関わっていて、主人公の異名の白銀さんをとって、サスシローとみんなが言っているところが面白いです。発見した情報はいつも情報屋クランに主人公は売りに行くのですが、毎回情報屋は悲鳴を上げます。恒例になっているあのシーンは本当に面白いです。情報屋の予想の遥か飢えを超えていく主人公w
テイムしたモンスターは可愛くて、癒されると思います。見ていてほっこりします。
この作品は運営が厳しいという設定なので、PK禁止、誹謗中傷や迷惑行為をしたら処分されたりするので、荒れるような回もなく、安心できます。ゲーム外の描写は掲示板回と運営サイドの話以外はありません。醍醐味である掲示板回はもちろん、運営の主任の悲鳴も見ていて面白いです。運営が強気なのも他はあまりないので面白いです。掲示板だけでなく運営サイドの話も面白さの一つだと思います。掲示板回はダンジョン配信とかでもありますが、運営があるゲームだから見れる運営サイドの話は面白いです。運営がアプデ、メンテをしているところもあって、他の作品よりかなり詳細に書かれていて面白かったです。
この作品は設定もしっかり練られています。面白いので、VRMMOが好きな人はもちろん、そうでない人もぜひ読んでみてください。
【評価】
9点
【詳細情報】
ジャンル…VRゲーム
更新頻度…4日に一度
文字数…約190万文字
目安読了時間…約63時間
書籍11巻
コミック9巻
作品URL…https://ncode.syosetu.com/n8206dh/
【備考】
総合累計77位
連載中累計63位
VRゲーム累計3位
文字数などの情報は随時更新します。