33、ガチャと僕のプライベートプラネット ☆
【作者】
太陽くん様
【あらすじ】
目が覚めると、白い部屋にいた。
部屋の中央にはガチャガチャが一つ。
やることもないのでガチャを引いていく日々。
【感想】
現在の人類では地球を運営していくのは無理だと判断した上位存在が1000人を選び、競争させて、勝った人間に地球の支配権を与えるという条件で、1000人がそれぞれ世界を開拓していきます。
そんな中主人公は、ナビゲーターもおらず、いきなり白い部屋に飛ばされて、やることもないので仕方なくガチャを回していきます。この様子は世界に配信されているのですが、状況も分からずむなしくガチャを回し続ける主人公に世界は同情します。もちろん主人公は最下位を独走します。訳も分からず閉じ込められてガチャを回し続ける主人公は面白いです。ガチャがテーマの作品でこれより面白い作品はないのではないかと思います。
なにより面白いのはガチャから出てくるものですね。闇鍋感がすごいです。一番最初はコンビニのチキンやティッシュ、簿記三級の問題集などしょうもないものが出ますが、少ししたらヤバいものも出るようになります。古代のものから現代のものまで、オカルト的なものやSF的なものまでわりとあらゆるものが出ます。出てきたもので特に面白かったのは、焼失したゴッホのひまわりや、ハズレ馬券、闇バイトのチラシ、みかんジュースの出てくる木、謎の金属シンオオサカニウムなどです。途中でホムンクルスや人間とは言えないような人間が出てきてからはさらにヤバさが加速します。
最後には主人公は成り上がりますが、最後の最後までカオスな感じは変わらず、面白いです。
かなりポイントは入っているのですが、書籍化の話はないので、本当に早く書籍化してほしいなと思う作品です。
ノリが軽くて、読みやすい作品です。面白いのでぜひ読んでみてください。
【評価】
9点
【詳細情報】
ジャンル…ローファンタジー
完結済み作品
文字数…約33万文字
目安読了時間…11時間
作品URL…https://ncode.syosetu.com/n2783id/
【備考】
ローファンタジー累計76位
2024年2月13日完結