23、五月の青龍 明智光秀が堀秀政に転生したので秀吉が死ぬのを待って平らかな世を作ります ☆
【作者】
インドシナ/三p様
【あらすじ】
1582年山崎の戦いにて大敗し再起を図るため落ち延びる途中だった明智光秀とその一行は光秀達を追う羽柴秀吉の家臣、「名人久太郎」こと堀秀政とその配下に追い詰められる。
そして彼らと一騎打ちになり目が覚めたらそこは2年後の天正12年。
そして明智光秀は堀秀政に、明智秀満は堀直政に、斎藤利三は堀利宗になっていた!?
今明智家が平和な日ノ本を作るため歴史を変えていく!
【感想】
戦国転生ものとしては珍しい、主人公が現代から転移、転生しない作品です。戦国武将が他の戦国武将に転生するというのが他にはほとんどなくて面白いのと、家臣も一緒に転生するところが面白いと思いました。
個人的に信長、秀吉、家康はあまり好きじゃないのですが、織田家臣団は好きなので、元織田家臣がかなり活躍するので、自分の好みです。
この作品は、秀吉が天下を治めるようになる過程での、元織田家臣の心情が良く描かれており、信長が死んだあとどう思って過ごしていたのか、元は同僚だった秀吉に対してどう思っているのかよくわかって、面白いです。清須会議後の裏話も面白かったです。
流れとしては、光秀として親しかった人たちに、転生したことを打ち明けて、協力したりしながら、他の元織田家臣たちと共に、織田家に天下を取り戻すのですが、主人公が大名であるのに、主人公が天下を取るのではなく、織田家の天下を取り戻す、というところが面白いです。
史実では生きてる武将が戦いで死んだりするので、ここでこいつが死ぬのか、と楽しめます。
歴史ものの醍醐味として、作品によって同じ人物でも描かれ方が大きく違うというところがあるのですが、この作品では石田三成のクズっぷりがすごくて面白かったです。
少し復讐もの要素もあります。
ところどころご都合主義もありますが、そこを気にしなければ本当に面白い作品だと思います。
王道の戦国転生ものに飽きた人、歴史が好きな人は楽しめると思うのでぜひ読んでみてください。
【評価】
7,5点
【詳細情報】
ジャンル…歴史
完結済み作品
文字数…約21万文字
目安読了時間…約7時間
作品URL…https://ncode.syosetu.com/n4612ge/