15歳 私の一番のお友達
「おはようございます。気分はどうですか?」
定期メンテナンスが終わり起動するとメインカメラが真っ暗になっており少しパニックに陥ってしまった。
「ああ、落ち着いてください。体の動かし方はすでにインストール済みですのでゆっくり体の調子を確認してください」
そう声を掛けられ改めて確認すると、真っ暗であったメインカメラは瞼が閉じていただけであった。
「今日のメンテナンスはお客様の希望により、『ナウディ』へと機能を移行させていただきました。これより体の接続付加の最終確認をいたしますので、自己メンテナンスとともに確認をお願いします」
あたりを見渡すと、今まで鏡でしか確認できなかった私の体が横たわっており、悲しいい気持ちがわいてきた。
それでも、まだ思っていない検診プログラムに沿う形で体を動かすと以前の可動個所少なかった体からは考えられないくらいいろいろのことができ混乱してしまった。
「混乱してしまうのですか?それはよかったです」
メンテナンス後にさなちゃんが用意してくれた洋服に着替えながら技師にそのことを告げると、我がことのように喜んでくれた。
「どうしてよかったのですか?混乱が発生することは異常なのでは?」
「通常の機械ならそうでしょうが、今回はあなたの自我がきちんと定着したことの証明ですので喜ばしいことですよ」
その話を聞いてよくわからないというのが正直な感覚であった。
油のにおいが漂っていたメンテナンスルームから除菌室で風を受けた後、女性職員から香水をつけてもらいこの体で初めてさなちゃんと対面した。
私を見るとさなちゃんは昔のように全力で飛びつきて着たが、前の体と違い今回はしっかりと傷つけることなく受け止めることが出来て、嬉しいと思えた。
これが、さんちゃんから貰った中で一番嬉しいプレゼントの記憶。