レインの獣魔登録
使用人さんに教えてもらった、冒険者ギルドに護衛2人とレインで出発だ。マップにチェック入れてますよ。
町を歩いていくと、レインを見て驚かれる。何て言うか、人が逃げていく。いい人よけだな。こんなにかわいいのになーレイン。
ちょっと歩いたけど、冒険者ギルドに着いた。
どきどきして中に入る。注目を浴びた。レインが。
護衛2人とレインとで受付に行く。受付の人の顔が引き攣っていたけど、獣魔登録をしたいと言えば、冒険者カードを出して下さいと言われたので、商業ギルド一体型のを出した。
あまり冒険者ギルドを利用していなかったので、その魔物を私が制御出来るか分からないから、登録出来ないと言われた。
「レインは妖精なんです」と言えば、お待ち下さいと言われたので、椅子に座り待つ。護衛の2人に座りましょと促したのだが「護衛中ですから」と断られた。寂しい。
椅子に座ったらちょうど良い高さになったレインを抱きしめて、撫でる。良い子だのお前は。
受付の人について来て下さいと言われたので、ついて行く。
別室に案内された。ギルドマスターの部屋だそうだ。中に入ると、中年から初老になりそうな男の人がいた。
「ギルドマスターのマドアだ。そちらの動物が妖精かね。証明は出来るかい?」
「はい。魔物と違い、妖精の目は虹色です。以前聞いた事があるのですが、エルフが魔物を妖精にしたのだとか。元は魔物のパクティーだったのですが、妖精になったので登録に来ました」
「なんと、知っていたのかね?魔物のパクティーだったのか。悪辣な魔物よ。子供が知らず可愛い魔物ゆえ被害に合うと言う……。目をよく見せてごらん。虹色だね。獣魔登録を認めよう。妖精が獣魔になるのは初めてじゃないかな。凄い事をしたねぇ」
ギルドマスターが「ほっほっほっ」と笑って手続きしてくれた。「ありがとうございます」とお礼を言って、部屋から出た。
受付で、獣魔に着けるアクセサリーを見せてもらって、ブローチに決めた。これなら首輪に、人から見える場所につけれる。
レインの首輪の後ろにブローチを着けた。これでよし。
冒険者ギルドから出た。このまま町を散策しよう。護衛さんに確認する。大丈夫との事だったので、買い物に行く。
美味しそうな匂いがしてきた。屋台の匂いだ。肉を小麦粉で包んで焼いたような物があった。4人分買って護衛さん2人に渡すが、職務中だからと受け取ってくれない。2人の口に突っ込んでやった。護衛さん2人は衝撃的な顔をして固まってしまった。
私はクシを外してレインの為に皿に盛ってあげた。レインは食べたが『果物の方がおいしいから、僕いらない』と言った。
護衛2人といいレインといい、なんてあげがいの無い男達なんだ。私は自分の分を食べる。焦げた所も香ばしくておいしいじゃないか。ぺろっと1本食べてしまった。
護衛さん2人は、どうやらノアと自分の奥さんに謝っているようだ。口に突っ込んだのが悪かったか。
屋台通りを抜けていろんなお店がある所に来た。
カバン屋さんないかな〜。女の子が好きそうな店に来た。カバンは無いかな?乙女っぽいのが売ってたけど、作りが丁寧じゃなかった。ガッカリだよ。
お店を見ながら通りを歩く。靴屋があったので履いてみる。以外と履き心地が良かったので、小さいのから大きいサイズまで買った。店員さんは笑顔だった。
買った靴をアイテムボックスにしまい、次の店を物色する。
念願のカバン屋さんがあった。割と古い店の様だが入る。デザインは玄人向きかもしれない。長いことやっているカバン屋さんのようだ。
品物を見ていく。作りがどれも似ているから同じ人の作品のようだ。弟子なんかはとっていないらしい。それか、厳しい人かな?良いカバンが幾つかあったので、手にとっていく。
20個くらいカバンを持って、お会計してもらう。金貨76枚と言われたので、数えて出す。お店の人も確認してくれたので、カバンをアイテムボックスに入れる。
お店の奥さん?かな、カバンを何に使うか聞いて来たので、素直に「マジックバッグにして売ります」と言えば、驚かれた。この店ので良かったのか確認されたので「カバンの作りが良いから永く使って貰えますよ」と言えば、感激してくれた。カバンに愛着持ってるのね。
まだ時間があるのでふらふら歩くと、吟遊詩人を見かけた。なんか、語り部さんみたいだなぁと思った。
聞いたので、金貨4枚払った。人数分だ。ちゃんとレインも入ってるよ。
久しぶりに教会に来た。祈りの間で運命神様とメンリル様に、良く神様のお名前借りてます。ありがとうございますとお礼を言っておいた。ありがたやー。
ここでも金貨4枚払った。人数分払う主義なのだ。
さあ、帰ろう!
護衛さんに案内してもらって、町長の屋敷に帰る。特にマップにチェックを入れなかったので、帰り道がわからないのだ。あとでチェック入れておこ。
無事に町長屋敷まで帰って来た。護衛さん凄い。頭が良いのね。私空間把握って苦手なんだよ。すぐ方向音痴になる。
あてがわれた部屋に帰る。その前にパージの居場所を聞くと、厨房だと言うので、急遽厨房に行く事にした。
パージが料理長みたいに料理していた。指導の時間だった?パージが私に気づいて「どうしました?」と聞いてくれたので、この屋敷の人達にヒュドラを食べさせてあげたいと言うと「それはいいですね」と言われたので、パージにヒュドラの首1本分の肉を渡した。
この屋敷の料理人の人達がヒュドラと聞いてあわあわしていた。緊張しなくても肉焼くだけだから。素人には言われたく無いか。実際はただ焼くだけじゃ無いだろうし。パージ信用してるよ。
いつ焼くか聞くと「今日の夕食にでも出しますよ」と頼もしい返事が帰って来た。本当に信用してるからね!
食事まで、今日買ってきたバッグでマジックバッグを作っていた。良いカバンだから、容量特大だよ。
食事だと呼びに来てくれたのは、サーニャだった。お礼を言って、食堂に行く。良い匂いがして来た。肉の匂いだな。
私が最後だったみたいで、挨拶して座る。
この家の料理長だろう人が、今日の料理の紹介をしてくれる。ヒュドラの名前が出たら食堂がざわついた。ノアは期待の表情だ。食べた事あるもんね。
私はレインに先に食事の用意。
料理が来た。みんな視線が肉に釘づけだ。町長一家は食べるのに躊躇している。
神に感謝を捧げて、1口目はノアに給餌する。ノアも分かっていたように私に1口くれる。それを、驚愕の表情で見つめる町長一家。「そうか!相手に食べさせれば良いんだ」と分かった町長一家はお互いにフォークを突きつけ合う。伴侶と2人、覚悟した顔で口に含む。
町長一家はみんな閉じていた目を開けてあれ?って顔をした。そうだよ、ヒュドラの肉は普通に美味しいぞ。町長一家は旨みがある肉だとわかったみたいで、熱いうちに食べないとと、猛然と食べ出した。美味しい料理に言葉はいらないよ。
間食しちゃったからなぁ。料理が多い。頑張って食べるけど。
ヒュドラの肉、やっぱり旨みが凝縮されている。いつまでも噛んでいたい味だ。
身体はまだ食べてないんだよね。あれだけの首を支えていたんだから、美味しいと信じている。お楽しみにとってあるんだ。
食事が終わったら、みんな満足の表情をしている。よくやった!パージ!褒めてつかわす!
ヒュドラの首1本渡したから、この屋敷の人みんな食べれるでしょ。1本でも、ちょーでかいんだよ。見た時化け物かと思ったもん。首がうねうね〜として。あの時は興奮してたけど、思い出したら蛇みたいで気持ち悪くなってきた。なんでだろなー。倒すときはちょっと楽しんでたと思うんだけど。
今ちょっとお腹いっぱいすぎて駄目なんだ。きっと。
ノアと用意された、部屋に手を繋いでいく。ノア強いね。責任者なんてして、来たばかりのお屋敷を家宅捜査みたいにしないといけないなんて。頑張ってるよ。指で手を撫でる。いいこいいこ。ノアが熱い瞳でこっちを見てくる。ん?何?
その夜はノアがお腹に子供がいない時みたいになった。なんで〜。




