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【旧作】私は異世界で自由に生きる〜子供達に癒される〜  作者: 春爛漫


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結婚相談所 開店

 翌日、さっそく仕入れてきたアメ色のカバンをマジックバックにしてお店に置いて見る。

 ロアちゃんにお願いして、売れ行きを見ていてもらう。


 私は1人で結婚相談所のお店を開いて、カウンターでお客様が来るのを待つ。地球通販で結婚相談所の制服になりそうな物を見ながら。

 かわいい方が親しみやすいかな?それとも、ルックスを生かして少しカッコいい服の方がいいかな?男性が2人いるから、カッコいい服にしよう。大きいサイズを買い物カゴに入れてキープ。女性のサイズも大きい物を買い物カゴに入れて購入。

 目の前に出てきた服をすべて付与魔法でサイズ自動調整にしていく。洗い替えもあるから多くて大変だ。

 私が服に埋もれていると、ドアベルが鳴った。お客様だ。服を全部アイテムボックスに放り込み、笑みを作る。


「いらっしゃいませ」


「散髪屋さんで聞いて来たんですけど、結婚相手を探してくれるって本当ですか?」


「本当です。当店は結婚相談所として営業していますが、結婚を保証する所ではありません。お相手を探すお手伝いをさせていただきます。それでもよろしいですか?あと会員になっていただかないといけませんが、会員にふさわしいかのテストをさせていただきます。ふさわしくなければ、入会することは出来ません」


「じゃあ、初めはテストをすればいいのね?」


「そうでございます」


「お願いします」


「こちらの椅子にお座り下さい」


 私は真偽判定と読心をOnにする。書く紙も準備して大丈夫だ。


『初めてで緊張するわ。入会出来なかったらどうしよう』


 心の声が聞こえる。


「お名前を教えて下さい」


「あ、サヤです」『緊張しちゃった』


「年齢を教えていただけますか?」


「18歳です」『年増とか思われてないかな』


「今のご職業は?」


「実家の食堂を手伝っています」『お客さんなら普通に話せるんだけどな』


「今までにお付き合いされた男性はいますか?」


「いません」『いたらこんなとこ来てないよ』


「貴方の良い所はありますか?」


「笑顔が良いってお客さんには言われます」『本当はコンプレックスだらけなんだけどな』


「貴方の悪い所はありますか?」


「初対面の人に緊張してしまって上手く話せないんです」『悪い所だらけだよ。こんな事でうじうじしてる私なんて大嫌い』


「お客様は他人が信じられますか?」


「人によりますね。明らかに悪い顔してたら信用出来ません」『本当は信じたいよ。誰か信じさせて』


「貴方は自分を変える勇気はありますか?」


「なかなか難しいですけど変わりたいですね」『自分に自信を持ちたい』


「以上で質問は終わりです。ありがとうございました。貴方は素直な所が素敵な女性ですね。会員になる手続きをしましょうか」


「っありがとうございます!」


「入会金は金貨15枚になります。お支払いできますか?」


「はい!大丈夫です」『こんな時のためにお金貯めたんだもん』


「丁度いただきました。これが会員カードになります」


「わぁかわいい」『こんなかわいいの見た事無い』


「1回目のカウンセリングとプロフィール作りをしたいのですが、お時間ありますか?」


「はい!大丈夫です」『今からしてもらえるなんてラッキー』


 顔を失礼して写真の為にプイの恵みを塗り込み、それから私が質問して、結婚したい男性や好み、求める月収、これだけは嫌だと言う所、遠くにお嫁に行ってもいいかを聞いていった。この女性はとても素直だ。自分に自信をもてれば、絶対変わる。

 写真を撮りますと髪の毛をとかせてもらい、写真を撮る位置に立ってもらった。アップと全身の2枚を撮らせてもらう。

 飲み物を出してぶどうを数粒、おやつ代わりに出す。その間私は綺麗に撮れた画像を選び、プリンターに読み込ませてもらった。プリント出来たらお客様に確認してもらう。


「こちらが男性に見せる写真となっております。いかがでしょうか?」


「うわぁ、とっても綺麗……」『え!これが私?』


「写真の販売もしておりますが、いかがですか?」


「おいくらですか?」『高いんだろな』


「1枚銀貨2枚です。フレームは銀貨1枚ですね」


「やす!」『え!凄い安いそれなら欲しい』


「買います!2枚共!フレーム付きで」


「分かりました。少々お時間いただきます」


 私はまたプリンターで写真をプリントした。フレームの中に入れて大丈夫。


「こちらになります。お受け取りください」


「ありがとうございます!銀貨6枚です」


「お受け取りしました。少し席を外しますが大丈夫ですか?」


「大丈夫です!」


 写真に見入っている彼女を置いて、コリンを呼びに行く。


「コリン。今大丈夫?」


「はい、カヨさん何ですか?」


「結婚相談所、初めてのお客様なんだけどね、素敵な方なんだけどちょっと人見知りなの、今からデートして来てくれる?デート代金は出すから予算金貨2枚ね」


「分かりました。格好は今のでいいですか?」


「うん、自然だから大丈夫。着いて来て」


 コリンと2人で結婚相談所に行く。


「コリン、好きな人が出来たら結婚してもいいよ」


「何ですか?いきなり」


「本気だから覚えておいてね」







「お客様、お待たせ致しました。今から実際にデートの練習をしていただきます」


「え!わ、分かりました」


「コリン、後はお願い。お相手はサヤ様です。自然にね」


「サヤさん、はじめまして。コリンです。デートよろしくお願いします」


「はい!こちらこそ!」


 2人が出て行った。なんか、コリンとお似合いだと思ったんだよね。2人でくっつかないかなー。年齢も丁度良いし。さて私は服の付与をするかな。


 その後、お客様が2人来た。いい人達だったので入会してもらった。順調にお客様が増えてるな。よしよし。


 魔道具屋でロアちゃんにカバンの売れ具合を確認したらアメ色カバン3つ売れたって。いいと思ったんだよねぇ。


 屋敷に帰り、食堂に行く。私が1番最初だったので座って待つとパラパラとみんな集まって来た。

 ノアは今日お昼を一緒に出来なかったから、私を抱きしめて中々離してくれない。お父様に怒られてやっと離してくれた。ノアが不安定なのはいつ収まるのかな?ライラさんは子供が出来たら安定するような事言ってたけど全然だよ。






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