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プイ

 今日はまた森に来ている。もちろん結界は張ってある。

 どうもこれって決め手にかける薬草しかないから、樹木も候補に入れて探してみようと思う。


 飛行しながら薬草を採取していると、進行方向にドラゴンが見えた。


 この間のレッサードラゴンより大きい。


 水を増し増しでドラゴンの顔にまとわりつかせる。ドラゴンは苦しそうに、水を蒸発させようと湯気を出していたけど倒れてピクピクしている。水増し増しだからね。


 鑑定してみると、レッドドラゴンと名前が出てきた。肉はレッサードラゴンより美味しいらしい。アイテムボックスにしまっておこう。



 私が水で魔物の顔を覆って溺死させるのは、日本人だったら、分かると思う。

 首なんか切ったりしたら血が噴き出てくると思うと駄目なんだよね。要するにスプラッターがダメってことなんだけど。

 これからも魔物が出たら溺死作戦だな。



 どうもこないだから、レッサードラゴンやレッドドラゴンとドラゴンに縁がある。


 この辺りにドラゴンの巣でもあるのかな?探知魔法でドラゴンを探知!少し先にドラゴンがいっぱいいる所がある。偵察に行ってみよう。


 自分にインビジブルをかけて、空高く飛んでいく。



 ドラゴンがたくさんいる場所に来たんだけど、のんびりしているドラゴン、水を飲んでいるドラゴン、木の実を食べているドラゴンとドラゴンだらけだ。

 この場所はマップでチェックしておこう。お肉がなくなったら狩りにくるために。


 湖と実がついている木を鑑定してみよう。鑑定!


 ー魔水の湖ー

 魔力が含まれた水が湧き出ている湖。


 ープイの木ー

 魔木。その葉と実には身体を最盛期に近づける効力がある。実は美味。



 この実だ!これは化粧水につかえそう!シワがなくなったりして。しかも美味しい。これは絶対採取だ。

 魔水は、水に魔力を注いだらいいのかな。自分で作れそうだ。


 枝切り鋏を手に持って、ゆっくり慎重にプイの木に近づいて行くと、ドラゴンが顔を上げこっちを見てくる。

 もしかして見えてる?焦って速度を上げてプイの木に近づき、枝を採取する。ドラゴン達がこっちに突進してきたので、慌てて瞬間移動で自宅玄関まで移動した。あー怖かった。ナワバリに入るなってことかな?



 ルーフバルコニーに行く。このバルコニー底が抜けないよね?危ないかもしれないので、創造魔法で強化しておく。


 地球通販で大型のプランターを買い、土を大量に入れて、中心にプイの枝を植える。虫が付かないように、創造魔法の魔力を注ぎながら成長させる。実がついたら魔力を注ぐのをやめる。この木、収穫するには飛行魔法が使えないと無理だよね。


 飛行魔法で飛び、プイの実を取って見る。香りがすごくいい。見た目はまん丸だけど、味はどうかな?かじってみる。

 桃に似てるけど、水分が凄く多い!それに甘い香りも美味しいってわかる。一口かじっただけで水分がポタポタ下に落ちる。もったいない。全部食べたら、満足感がある。あー幸せ。


 クリーンをかけて、アイテムボックスからカゴを取り出し今夜食べる為のプイの実と研究用を収穫する。



 キッチンに行く。


「ダンテ、この果物を夕食に出してもらいたいんだけど」


「何の果物ですか?」


「プイの実、ドラゴンの好物みたいなの」


 ダンテは固まったが、この間で耐性が出来ていた。了承の意を伝える。



 その夜のデザートはみんなおいしそうに食べていた。もちろんグルメなミーチェちゃんは幸せそうだった。




 翌朝、ミーチェちゃんと手を繋ぎ孤児院に向かう。「ミーチェは魔法が使えるのー」と喋っているので、「えらいえらい」と誉めた。めでたく、ミーチェちゃんは生活魔法が使えるようになったのだ!

 これも孤児院の大人達のおかげ。あとカルロスさんもか。


 孤児院についたら、勉強部屋にミーチェちゃんを連れて行く。5歳になったので勉強だ。


 私は5歳未満の子供達を抱っこしたり撫でたりして癒された。


 昼が近づいたら、厨房に行きバズさんにリュリュとプイを渡す。リュリュはすぐに食べられるので、昼食に出してもらうようにお願いする。帰る時に「ありがとうございます」と料理の勉強をしている孤児院の子に言われた。どういたしまして。



 帰り道に警備が厳重な本屋に行き、子供が読む本と魔物図鑑がほしいとお願いした。個室に案内され、本を選ぶ。子供向けの本はこの前、買わなかった数冊と魔物の挿絵があった本を買った。


 自宅に帰り魔道具屋に顔を出すと、今日魔道具を配達してほしいと、パルコにお願いされた。確認すると結構多い。午後から行こう。


 キッチンに行きダンテに昼食をもらう。今日はオムライス!もちろん卵はトロトロだ。私がオムライスを好きだから、ダンテに作り方を覚えてもらった。とても美味しくいただきました。



 午後は魔道具の配達だ。庶民街の宿屋への配達が多い。排水溝がいる魔道具を配達した時は魔法で地面に穴を掘って、スライムを入れるように指示する。


 庶民街が終われば富裕層だ。この間、冷蔵庫を商業ギルドに登録したから、冷蔵庫の配達が多い。


 魔道具を設置した後は、すべての配達先にぶどうを渡した。みんな嬉しがってくれた。中には何処で売っているのか聞いてきた人もいるから、散髪屋が忙しくなるかもしれない。


 街の魔道具屋に寄る。錬金釜が欲しいのだ。錬金釜はどうしても作り方が分からない。だから買うのだ。


「錬金釜が欲しいのですが、ありますか?」


「ありますよ。どの釜がいいですか?」


「種類があるのですか?」


「まず大きさ、大・中・小とあります。次にグレードが高いものほど使いやすいが値段も上がりますね」


「1番大きい物で、グレードも高い物をお願いします」


「分かりました。金貨250枚になります。持ってくるので少し待っていて下さいね」


 プラチナ貨2枚と金貨50枚を準備して待つ。


「ありましたよ。ご確認下さい」


 私は錬金釜を鑑定する。


 ー錬金釜ー

 最高品質の錬金釜。どんな素材でも失敗しないで錬金できる。


「問題ないです。これ下さい」


 お金を払い、アイテムボックスに入れて帰る。


 もうそろそろ日暮れだ、家に帰ろう。帰ったらすぐ夕食だな。今日は疲れた、早めに休もう。


 

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