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孤児院で生活 20

 カルロスさんの散髪の腕が上がってきた。前に買ったヘアカタログをモニカさんに渡す。カルロスさんが散髪している横で、2人でカタログを見てこの髪型がいいんじゃないかと話し合う。

 カルロスさんにもカタログを見せ次の子はこの髪型で切る事と、無茶振りしてみた。

 カルロスさんは真剣にカタログを見てどう切れば良いのか考えている。なんか出来そう?次の子が来た。カルロスさんは考えながら切っている様だ。

 普通に散髪するより時間はかかったが、リクエストした髪型に出来ている。もしかしてカルロスさん才能があったのかも。モニカさんも絶賛だ。2回目の散髪は後数人で終わる。終わったら、孤児院から去り新居で生活だ。


 私は石鹸の木がある所に歩いて行く。ついたら地球通販で大型のウイスキー樽プランターを2つと枝切り鋏を劣化防止で買う。園芸用の土も買い、挿木する為に準備していく。石鹸の木から枝を切りプランターに植える。根元に少しだけ魔力を流し根付かせる。白桃の木も同様にして、異空間住居に持ち上げて入れる。土が重い一仕事だ。

 これは新居の3階に作ったルーフバルコニーに置く予定。3階部分はすべて私の部屋なのだ。



 ちょっと話は変わるがエリックくん。街で押せ押せで来た女の子と結婚を前提としたお付き合いを始めたようだ。女の子の方が成人が早いらしく、エリックくんが成人したら結婚するそうだ。今はきっと幸せいっぱいだよね。





 私は院長の所に来た。もうすぐ孤児院から離れると報告すると、院長は残念がってくれた。ミーチェちゃんを遊びと勉強に来させてもいいか?と聞くと歓迎してくれた。

 そのかわりといってはなんだが、モニカさんとカルロスさんが散髪屋を始める事を話す。孤児院の子は無料で来て良いと話すと、院長は感激してくれた。

 私は魔道具を扱う店を開くと話す。孤児院の子が卒業する時に店に来たら力になると。卒業した子が店に来店してもらうように約束してもらう。


 院長に住所を書いた紙を渡したあと、畑で遊んでいる小さい子供と遊ぶ。この子達にも沢山癒して貰った。離れるのは寂しい。ときどき遊びにこよう。何気にミーチェちゃんが一緒に遊んでいた。すっかり孤児院に染まったね君。1番馴染んでいたのはミーチェちゃんなのかもしれない。


 夕食に巨峰をたくさん出した。みんなの前で食べ方を教える。種は食べないように教え、子供達がぶどうに群がる。ぶどうは味がしっかりした果物だ。万人受けするだろう。その証拠に子供達は夢中だ。大人達も初めて食べるようで、旨味と食感に驚いている。


 みんなが食べ終わった後片付けを手伝う。目的があるのだ。種を確保するって目的が。この世界の食べ物はおいしい。おいしいぶどうを魔木にしたらきっともっとおいしいはず。種を大切にしまいアイテムボックスへ入れる。今日のミッションは成功だ。





 カルロスさんの散髪が終わり、今日は孤児院にお別れの日。たくさんの子供達がお見送りに来てくれた。ありがたい。大人組も皆お礼を言ってくれた。涙が出そうだ。子供達を抱きしめてお別れする。

 私とカルロス一家は孤児院に別れを告げ、新居へと向かった。




 新居では、カルロス一家と奴隷達の初顔合わせだ。自己紹介をして行く。奴隷達にカルロス一家は私の家族と思うようにと言っておいた。



 翌日から魔道具屋を開店させる準備を始めた。今まで作った魔道具は並べる事にして、初めての物は商業ギルドに登録に行く。魔道具だけでなく、雑貨も置く予定だ。あとは特級ポーションこっそりね置いておく。値段高いけど。


 あと、出入り口に防犯機能を付けておく。みんなお馴染み万引き防止だ。ブザーが鳴ったら闇魔法で自動的に拘束する事が出来る優れもの。私、闇魔法も取得しました!


 3階のルーフバルコニーにはぶどう棚を大きめに設置して、いろんな種類のぶどうを植えている。

 種ありぶどうは良かったが、問題は種なしぶどう。地球通販で苗木が売っている物もあったけど、ごく少数。

 私は口に創造したい現物を入れ、食べながら私を媒体にして、情報を土に送り込んだのだ。結果は大成功!歓喜したね!ぶどうの木は無事全部、魔木化した。もちろん虫もつかない。ぶどう棚にたわわに成ったぶどう達。愛しいね。夢の景色のようだよ。


 石鹸の木も白桃の木も成長させて置いている。石鹸の実は販売させるつもり。こちらもね、こっそりと置いておくのさ。ちょっとお値段お高めだけど。1個鉄貨5枚で。使い心地は保証します。魔道具の特注も承っております。出来るのだけね。私の能力頼みだから、出来ないのは仕方ないのさぁ。



 「モニカの散髪屋」は無事開店しております。今はご近所さんが偵察に来るくらいだけど、半喫茶しているので、魅力は徐々に広まって行くでしょう。1杯目のお茶はサービスで2杯目の飲み物・軽食はお金をもらいます。軽食はルーフバルコニーにたわわに成っている果物がお手頃価格で食べれるようにした。あとはリンダのお菓子だったり。散髪してくれる人にしか出さないけど。持ち帰りもOK!これでお客が来なけりゃ嘘でしょう。

 メニューはラミネート加工しているので、お茶で濡れる心配もない。散髪の値段は銀貨3枚。庶民には少しお高めかな?って感じ。

 地道にやって行くしかないね。混んで来たら予約制にするつもり。



 あと、人に魔法を付与するのは1人につき1回まで、身体に負担がかかるからね。付与するのは成人した人だけ。それに、鑑定させて貰います。犯罪者に付与する訳には行かんのよ。

 あとは、私が作った質問に答えて人格的に問題が無ければ、虹貨1枚で付与する。

 例えば、貴方は魔法が使える様になったら人を傷付けますか?って質問を真偽判定しながら聞く。人を傷つけるかもしれないって人に、更に聞く、何故人を傷つけるのかもしれないのか、そこで犯罪者を野放しに出来ないとか答えれば問題無し。真偽判定で引っかからない人ね。ウソをついて誤魔化そうとした人は論外だよね。


 でもこれは大々的に商売はしない。口コミで聞いてきたって人だけ対応する。


 治癒魔法もそう、善良な人でここが最後の砦って人だけ対応する。もちろんお金は貰います。これも宣伝しない。


 そういや奴隷の買取金額を確認していない。書類はと、パルコさんが金貨1000枚、ダンテさんは全身骨折と年齢の為金貨300枚、リンダさんは病気を誤魔化して奴隷になったから金貨1200枚だった。孤児院にいる奴隷達はみんな怪我してたから安かったんだなぁと思った。真面目なダンテさんが1番に借金奴隷を引退しそうで残念だが。


 ミーチェちゃんを孤児院に勉強?遊び?に行かせる話しだけど、送り迎えをカルロスさん夫婦かパルコさんかリンダさんにお願いしている。だってまだ4歳だもんね。カルロスさんに農業指導をお願いするって話しも出ている。どうするか分からないけどね。


 ダンテさんのごはんは文句無しに美味しいです。さすが嫉妬される腕前。食事はみんなで一緒に取りますよ。


 リンダさんはさすがパティシエさん。お菓子の本と材料を上げたら空いた時間でお菓子を作ってマジックバッグに入れといてくれます。リンダさん専用のマジックバッグ支給しちゃいました。


 あとは、ミーチェちゃんが1人で寝れるようになりました。成長だなぁ。自分の部屋が嬉しいのかもしれないが。


 ともかく、開店の準備は着々と進んでおります。もはや、魔道具店とは言えないかもしれない。魔道具を置いてる雑貨屋になるかも。

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