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【旧作】私は異世界で自由に生きる〜子供達に癒される〜  作者: 春爛漫


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ティモシー君 9歳の誕生日

 今日はティモシー君の誕生日だ。

 ドラゴン肉は厨房に渡してあるし、特注のリンダのケーキは出来上がって、マジックバッグの中で眠っている。


 ティモシー君も9歳だ。10歳になれば貴族学校に行くって聞いたけど、来年なのか再来年なのかは、わかんないぞ。


 ライラさんに聞くと来年の3月に入学式があるらしい。来年の3月か。あんまりゆっくり出来ないね。


 屋敷に来た時からティモシー君がいたから、いなくなったらウィル君は使用人の子供達と遊ぶのかな?お兄ちゃん子なのに寂しいね。夜と休みは一緒にいれるかもしれないけど、新しい友達にティモシー君が夢中になっちゃうかもしれない。


 さて、来年は子供も増えるしどうなることやら。



 夕食。男性陣が帰って来て、お兄様がティモシー君を抱きしめた。


「誕生日おめでとう。ティモシー」


「「「「「「おめでとう」」」」」」


「ありがとう、ございます」


 ちょっと照れたようなティモシー君が可愛い。

 今日はご馳走だぞ。ティモシー君も目を輝かせている。


 神に、感謝していただく。ティモシー君の好物ばかりみたいだ。料理長、凄い観察眼だね。

 ふーん、ティモシー君はこういうごはんが好きなのか。舌が肥えておりますなぁ。ドラゴン肉は全員好きだよね。


 最後は特大フルーツケーキ!包丁をティモシー君が持って切るんだぞ。ちょっと手がぷるぷるしてて可愛い。


 まあ、子供が切るんだから上手くは切れないよね。ティモシー君、頑張ったで賞。ティモシー君が満足そうだからいいのさ。みんなでケーキを食べる。


 家族で食べるケーキは美味しいね。ルークにも少しおすそ分け。クリームで口をベタベタにしてぇ。笑顔で可愛いぞ、こんにゃろう。


 ルークにクリーンを掛ける。

 ケーキを食べ終わったら、リビングに移動だ。


 今日はお父様もお母様もティモシー君に釘付けだ。主役だからね。ルークはノアの膝の上。パパに構われて嬉しそう。

 ウィル君がちょっとやきもち妬いてるけど、お兄様に捕獲された。


 ティモシー君はみんなに構われて嬉しそうにしてる。



 子供達があくびをしたら解散。みんな部屋に帰る。


 寝室に行き、着替えたらルークに母乳を飲ませる。頭を高くして横にさせると1人で飲んでくれる。両手で哺乳瓶を持って可愛いいんだ。


 ルークが飲み終わったらベビーベッドに寝かせて、母乳を絞る。

 ノアが1回手伝ってくれようとしたけど、恥ずかしくて降参した。母乳は1人で絞るものだ。ノアに背を向けて。


 満足いくまで絞ったら、寝る時間になる。ノアが最近しきりに、お腹を気にする。産月だもんね。ほどほどの大きさで産まれてくれよ。苦しむのも痛いのも苦手なんだ。


 おやすみノア、ルーク。





 お城から忘れられてたんじゃ無いかと思っていた竜の素材の買取準備が出来たらしい。


 マタニティドレスを着て王城に来た。ルークをおんぶして。ちょっとインパクトがあったみたいで、門番さんが固まってた。

 子供産まれそうな妊婦がドレス着て赤ん坊背中にしょってたら、驚くよな。

 うちの子まだ乳離をしていませんので。


 身分証を見せると用件が伝わっていたみたいで、メイソンさんがすぐに来てくれた。


 ここって社交場の会場なんじゃ無い?って所に血や内臓を入れる桶がいっぱい並べてあった。

 査定する人も沢山いて、なんか緊張してくる。でもヒュドラの素材だから沢山あるんだよなぁ。桶足りるかな?


 メイソンさんが、素材を出して下さいと言うので、まずは皮鱗を出してみると、溢れた。絶句。そうなんです。沢山あるんです。牙はどちらに?こっちですね。どっちゃり。


 査定する人達が頑張っていると「内臓を出して下さい」と指示されたので出すが、目玉や脳なんかが溢れそうなほどあるんです。様子を見て出していくが、査定する人の顔が青くなっていく。

 要らないので、全て貰ってほしい。舌は美味しいかもしれないから、取ってある。


 全部出したら、最後は、ちょっと顔色の悪いメイソンさんが「血を出して下さい」と言うので、遠慮なく桶に出していった。

 ルークに匂い遮断の結界を張る。血生臭くなってきた。


 なんとか、ギリで桶に入った。査定の人がてんやわんやしてる。「このままじゃ動かせん!」とか言ってる。ごめんね。沢山あって。


 メイソンさんに「他のドラゴンの素材もあるのですが」と言うと「また、今度、用意が出来ましたら手紙にてご連絡致します」とちょっと硬い声で言われた。


 別の部屋に案内される。


「査定が終わるまで、こちらの部屋でおくつろぎ下さい」


 メイドさんもつけてくれた。お菓子もある。

 ルークを下ろして、自由にさせる。興味深げにうろうろしている。


 私はソファに座って、お茶を飲む。

 ふぅっと息をつくと、ルークが来て「まんま!」とお乳の催促に来た。ソファの膝起きを利用してタオルケットを首から背中に合わせて敷いてルークに母乳の入った哺乳瓶を持たせると1人で飲む。あー癒される。メイドさんも食い入るように見ている。子供は癒しだよね?


 長いこと待たされたけど、部屋を探検していたルークが飽きなかったみたいだから良しとして、メイソンさんが、大量の虹貨を持ってやって来た。なんか、気が遠くなる。


「査定が終わりました。大変珍しいヒュドラの素材が豊富にとれましたので、合計で虹貨5412枚となります。お確かめ下さいませ」


 おーおー金持ちよー。5412枚もお確かめできるかい!まるっとアイテムボックスに入れる。


「次回は、もっと余裕を持って査定を致したいと思います。今回は永くお待たせしてしまい申し訳ありませんでした」


「気にしないでください。子供も退屈しませんでしたし、何も問題ありません」


 メイドさんにルークが遊んでもらってたんだよね。飽きないよね。ルークよ度胸がある。


 メイソンさんに促されて王城の出口まで行く。ルークはおんぶだ。

 おんぶされているルークを城の人が興味深げに見てくる。お城に獣人の子供は珍しいよね。


「本日はありがとうございました。良いお取引が出来ました。お気をつけてお帰りください」


 お見送りしてくれた。私も挨拶して門から出る。身体強化しないと汗が出そう。


 門から見えなくなったら、瞬間移動でカーマインの屋敷に帰る。

 ルークをおんぶから下ろして、2人共クリーンを掛ける。


 ルークのよちよち歩きに合わせて食堂に行く。今が一番可愛い時期かも。

 いや、ルークはいつでも可愛いかった。結論、いつも可愛いね。


 あ、ルークがこけた。絨毯の上だから痛くないと思うけど、泣いた。治癒魔法を掛ける。まだ泣いてるから、おんぶしていく。耳元で泣かれるとうるさいんだよなぁ。ほ〜ら、泣きやめ泣きやめ。背中でゆする。


 歩いていると泣き止んできた。びっくりして泣いちゃっただけだろう。食堂までこのまま歩いて行こう。


 背中で「かぁか、かぁか」って声がする。こいつぅ〜。可愛いじゃないか!はいはい、かぁかですよ〜。



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