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【旧作】私は異世界で自由に生きる〜子供達に癒される〜  作者: 春爛漫


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虫除けポーション キウイ栽培

 一週間経った。孤児院にいるクロエを迎えに行く日だ。


 ルークをおんぶして孤児院に来て、院長に挨拶する。

 クロエは見送りに来てくれた子供達とお別れしている。休みの日には来れるけど、これまでみたいに毎日会えないからなぁ。


 服屋に寄ってクロエの服や下着を買い、雑貨屋で日用品を買う。

 自宅に着いたら、家の中の案内をしてクロエの部屋に案内する。

 そこで、魔法を付与して大丈夫かの質問をして、見事クリアしてくれたクロエは治癒魔法を希望してきたので、付与する。苦しがっているクロエに治癒魔法を掛ける。


 クロエが落ち着いたら、仕事の制服を渡す。清潔感のある制服に嬉しそうだ。今日の夜は歓迎会だな。


 家と部屋の鍵を渡して、店側から店内に入る。クロエに「ここで明日から働くんだよ」と教えて、リンダを呼ぶ。


 リンダに「明日からカーマインの厨房で働いてもらうからね」と伝えて、心構えをさせる。緊張しているみたいだが、物覚えが良いリンダなら大丈夫だろう。


 クロエに「今日一日は自由にしていいからね」と言い別れる。給料は月末払いだ。魔道具屋で計算していたパルコに「リンダの給料を金貨20枚にしてね。パルコも大変だから給料、金貨20枚に変更。後は新しい従業員のクロエを金貨20枚で雇ったからお願いね」と伝えて給料を払ってもらうようにする。やっぱりパルコの助手がいると思う。


 キッチンに行ってダンテに「今日は歓迎会だから、ドラゴン肉のステーキでお願い」と肉を渡す。了解の返事をもらった。


 ノアに念話で「今日の夕食は私の家でドラゴンステーキ」と伝えると、嬉しそうな返事が返ってきた。

 ノアは良し!


 カーマインの屋敷の厨房で、今日の夕食は私とノアは食べない事を料理長に伝える。ルークの離乳食はどうするか聞かれたので、早めに作って貰う事にした。取りに来ないと。


 初めて行く使用人の集合住宅に出掛ける。領主の敷地内だから意外と近い。1階の子供達が集まっている所で、リンダの部屋の鍵を貰う。

 ここは、というかカーマイン領全体が番いが見つかって暮らす前提になっている。という事は、家族で暮らせる大きさの部屋になる。リンダは大きさに驚くかもしれない。


 リンダの部屋に入って、部屋全体にクリーンを掛けて、瞬間移動扉を取り付ける。特別なハサミで切った私の髪を扉のポケットに入れる。これで、リンダの部屋に扉をつけたら、この部屋に移動出来る。

 案外リンダはカーマインの部屋の方が気にいるかもしれない。広いしね。リンダの制服をベッドの上に置く。汚しても良いように3着だ。ちょっと女性らしい服にした。日本のパティシエが来ているような制服だ。


 あっ!屋敷の厨房に地球通販で買ったオーブンを置いていない。自宅のキッチンにあるのは、こっちの方だ。どうしよう。厨房にスペースあるか聞いてみよう。


 ありました、スペース。さすが屋敷の厨房は広い。オーブンを置かせてもらう。他の料理人が興味津々だ。説明書を置いていく。

 「明日から私のパティシエを宜しくお願いします!」と伝えておく。


 屋敷の家令を探して、お金を5虹貨ほど渡す。リンダが来てスイーツを作り出したら余計な出費がかかるからね。作るのを制限されても、楽しく作れない。

 初めは貰うのを渋っていたが、以前にお兄様に寄付金を渡したら受け取ってくれた。と言えば、一応預かるという形にして、領主様と話しますと言われた。今はそれでいいや。お兄様なら「貰っとけ」って言うだろうし。


 自宅のルーフバルコニーに行き、空いているスペースを探す。キウイはお菓子作りに欠かせんでしょう。


 ちょっと、ルークがぐずったので授乳タイム。残ったお乳は大事に絞るよ。本当は2年くらい授乳させて赤ちゃんを育てたほうがいいらしいんだけど、神の母乳は1年しか出ないから、せっせとためて保存する。ルークの為だ。


 ぶどうの時に使った果物棚を地球通販で購入し、キウイは雌雄異株なので、雌雄を何株かキウイの種類もあるので購入して、空いているスペースにセットする。個人的にはゴールドキウイが大好き。だけど、お菓子に使うならいろんな種類があった方が楽しい。


 キッチンから溜まった土を貰ってきて、キウイの株をプランターに植えて、2株ずつ虫と菌がつかない魔木になれと魔力を込めていく。しゅるりと伸び始めたら、つるを棚の上に誘導する。それを繰り返せば立派なキウイフルーツの魔木の出来上がり!これは美味しそう。キウイフルーツは丸い物より平べったい方が美味しいって知ってた?らしいのです。りんごはお尻まで真っ赤な物が美味しい。青リンゴじゃ無い限りね。


 キウイのつるを全種類切って、カーマインの屋敷に行って、屋敷の裏のフルーツ林?畑?に棚を設置して地面に植えていく。もちろん魔力は通すよ。魔木のまま成長させないとね。

 実が出来たら、収穫していく。厨房に持って行って、食べ方や切り方を教えていくと「美味しい!」いただきました!キウイは身体にもいいんだよ!


 そんな事している間に、昼食になったので食堂に行く。

 ルークを椅子に座らせて、離乳食を食べさせる。良い子だ。口が開く。もうそろそろ、ストローマグで水分補給させた方がいいかもしれない。身体が大きくなってきたから、水分が足りないかも。

 赤ちゃんって、ストローから水やお茶を吸えるのかな?吸えるか訓練しよう。


 よし!みんなが来る前に食べれた!ルークを抱っこして、ベビーベッドに寝かせる。手遊びしてると、みんな来た。ノアとハグして、ルークと少し遊ぶ。


 席について昼食をいただく。身体がぐんぐん栄養を吸い取っているのが分かる。神になったからかな?美味しいのを沢山食べれるってご褒美じゃない?私は食事に苦労した覚えがあるから、今が幸せだ。

 そうだ!無農薬のにんじんが甘いって聞いたことある!ジュースで飲んでもおいしいって。にんじんも身体に良いから裏の畑で育ててもらおうかな?意外とにんじん好きなんだよね。熱を通すと美味しい。


 この世界は農薬なんて使っていない。虫を避ける為の工夫はしてるみたいだけど。ポーションみたいな虫除けがあるみたい。身体に無害の。虫が多い所では人も飲むんだって。虫に集られると嫌だよね。


 お腹いっぱいまで食べた。料理長の見極めが凄い。誰がどれだけ食べれるのかちゃんと気にしてくれている。家族の中で今1番食べてるの私かもしれない。


 ノアを送り出して、地球通販でいろんな種類があるにんじんを探していると、お母様が来て「ルークと遊びたいわ」と言うので、お任せする事にした。

 お母様を見て子供部屋に行けると思ったのか、ルークのテンションが高い。お母様が抱っこして去って行った。


 私はにんじん探しに戻る。ちゃんと種が取れる品種にしないと。それと、そこそこ大きめの品種。にんじんは小さい品種もあるからね。


 何種類か購入して、全てに虫がつかないように魔力を込めて創造魔法で品種改良する。


 屋敷の裏の畑を管理している使用人ににんじんの種を渡して、作るようにお願いする。笑顔で受けてくれた。良い人だ。

 せっかくお母様がルークを引き受けてくれたから、果物の収穫でもしようかな。畑の隣の果物が埋まっている所で収穫する。ほどほどに良い運動になる。


 ルークがお乳を欲しがるだろう時間に子供部屋に行くと、少しぐずっていた。お母様からルークを受け取りお乳をあげる。う〜んかわいい。赤ちゃんの切り替えの早さは見習いたい。

 飲み終わったらお母様にルークを渡して、ノアの部屋でお乳を絞る。ストックが大分溜まってきて嬉しい。


 おっぱいって授乳期間は大きくなるけど、授乳が終わったら元のおっぱいより小さくなるって本当かな?繊細な女心です。


 絞り終わったら、間食。自宅のキッチン組が作ってくれた料理を食べる。ぐんぐん吸収されるのがわかる。やっぱり間食は必要だね。


 厨房で離乳食を貰って、アイテムボックスにしまって、ルークと一緒に自宅に行く。


 もうそろそろ仕事終わりなので、散髪屋のリリーちゃんとルークを対面させてみる。

 2人ともきょとんとしていたが、ルークが手を伸ばすとリリーちゃんも興味を持ったのか、手を伸ばしてきた。愛らしい。2人は反射で手を握る。お互いに片手ずつ掴んでいる。「あーゔー」と言っているが、分かっているのだろうか?ルークの成長が早いから、同じくらいの成長に見える。ベビーベッドに座っているリリーちゃんの隣にルークを座らせる。なんだか2人して「どうしよう?」と困惑しているみたいだ。同世代の子とあんまり交流しないもんね。こっちは見ているだけで癒されるけど。

 ルークが人形を掴むと、リリーちゃんが「返してー」と言わんばかりに手を伸ばす。かわいい。


 2人をほのぼのと見ていたら、お店が終わったようだ。モニカさんがリリーちゃんを抱っこして、いつのまにかいたミーチェちゃんとカルロスさんが手を繋いでいる。

 食堂かな?ルークを抱っこして、みんなに付いていく。


 ルークを食堂の椅子に座らせて、離乳食を食べさせる。いつもの子供椅子と違うから不安だったけど、ちゃんと食べてくれる。リリーちゃんは離乳食はまだのようだ。モニカさんと遊んでいる。

 ミーチェちゃんは横から手を出している。カルロスさんが引き離しているが……。お姉ちゃんぶりたいお年頃。赤ちゃんだから繊細にね。


 他のみんなが集まってきた。ノアに念話を送ると、早抜けさせてもらって、今こっちに向かって来てくれているようだ。

 ルークの離乳食を終わらせて、食器にクリーンを掛ける。アイテムボックスにしまって、クロエちゃんを探すといたので前に呼び、ルークが椅子から落ちないように抱っこする。

 みんなに注目してもらってクロエちゃんを紹介して、本人にも一言もらい、順番にクロエちゃんに自己紹介してもらう。


 ノアが来て、クロエちゃんがノアの美貌に釘付けになっていたので、ノアを紹介するとあからさまにガッカリしていた。一目惚れしちゃったかな?その気持ちは分かる。


 みんな椅子に座って、私はベビーベッドを出してルークを寝かせてから椅子に座る。

 キッチン組がみんなの食事を用意してくれるので、少し待つ。その間にノアと手を繋ぐ。お帰りなさいのハグ代わり。


 食事が揃ったらキッチン組も席について、歓迎会の食事をいただく。やっぱりドラゴンステーキ美味しい!チラリとノアを見ると満足そう。チラリと見たのがバレたのか給餌してくるので、食べてお返しする。


 クロエちゃんは初めて食べるステーキに夢中だ。良かった。歓迎会して。みんなはたまにしか食べれないドラゴンステーキを味わって食べている。

 ノアがステーキをおかわりしたので、ダンテが焼きに行った。出来立てがおいしいよね。私は間食したので今日はお腹がおさまってますよ。


 食後にリンダに明日は部屋に迎えに行くから、待つように言って、ルークをノアが抱っこしてベビーベッドをアイテムボックスに入れる。


 みんなにおやすみの挨拶をして、私の部屋に帰る。そこからノアの部屋に行く。クリーンをして着替えて、ノアからルークを受け取りお乳をあげる。

 終わったらルークをノアに渡して、お乳を容器に絞る。絞った容器はアイテムボックスにしまって、ノアとルークを構う。

 ルークのご機嫌は最高に良い。やっぱりお父ちゃん好きだね。むぅ、妬ける。お母ちゃんとは1日中一緒に居るんだぞぅ。きゃっ、ルークのテンションだだ上がりだ。すごい声出してる。寝る前にあんまり興奮するなよ〜。疲れた方が寝るかな?

 ノアが構い疲れたら、ルークを落ち着けて寝かせる。


 灯りを消して、ベッドに潜り込む。ノアに抱き寄せられて。ポツポツ話をする。

 おやすみなさいのちゅうをして、眠る。


 今日もありがとう。




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