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【旧作】私は異世界で自由に生きる〜子供達に癒される〜  作者: 春爛漫


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キノクニー街 ダンジョン 2

 キノクニーの街にまた来た。ダンジョン行きたいけど、ここには犯罪者が多すぎるから、犯罪者を捕まえて行こうと思う。ルークも一緒だよ。外部からの刺激を受けるのは良い事だと思うんだ。


 まずは冒険者ギルド。この間、犯罪者が多かったからね。黒いモヤが出ているのは職員にもいる!情報を流してる人がいるのか。犯罪歴は犯罪補助・擁護。

 バインドで捕まえたら、悲鳴が上がった。身分証の貴族の紋章を出して落ち着いてもらう。その上でこの男が犯罪者である事を伝える。ギルドマスターも来たが、私の話を聞いたら「犯罪してなけりゃ帰ってくるだろう」と協力?してくれた。冒険者も何人か捕まえていく。ここに居る冒険者はほとんど軽犯罪者だけど、犯罪は犯罪だ。身体強化して引きずって行くと、立ち上がり歩いてくる者が出てきた。引きずられるのは痛いと学んだらしい。まだ文句を言っている者は引きずられているが。兵士の詰所までの間にも、犯罪者を見つければバインドで捕まえて引きずって行った。


 また、兵士が慌てて出て来たので、犯罪者を捕まえた話しをする。罪の重たい者から渡していく。何人もの兵士が手伝ってくれた。

 また犯罪者を連れてくると言えば、愕然とした顔をされた。街中に犯罪者が居たら不安だよね?


 探知で犯罪者だけを探す。結構いますなぁ。ダンジョンで賑わっている分よそ者が居るから、明るい場所に影ありって感じなのかな。


 広い街で犯罪者を捕まえては、詰所に引っ張って行ったら、兵士の数が足らなくなったらしい。

 今日はここまでにするか。


 カーマインの屋敷に帰って、ルークにお乳をあげて、昼食まで遊んでいたらお母様が来たので、お昼からルークを預かってもらえるか聞いたところ、喜ばれた。ルーク愛されてるねぇ。


 食堂でお母様と話していたら、家族みんながやって来たので、ルークをベビーベッドに寝かせて、昼食をいただく。

 ノアは昨日から私の食欲が増えたのを心配しているようだ。私は栄養を取らないといけない理由を述べて、ノアを納得させた。


 ノアを仕事に送り出したら、キノクニーのダンジョンに瞬間移動する。

 昨日は地下4階まで行ったので、次は5階に進む。


 下の階に進むにつれて、魔獣が強くなっている。5階に来ると圧倒的に人が減った。腕に自信がある者が地下5階から下に進むのだろう。地下4階より、少し体が大きくなった魔獣達が襲いかかってくるが、即死魔法で倒して行くと、5匹の魔物から、金貨5枚が落ちた。この階は確実に金貨が取れるらしい。魔物も強くなったせいか、犯罪者もいない。


 飛行魔法で飛んでいく。出会った魔獣は全て倒し金貨を回収する。驚いている冒険者諸君すまんよ。私が楽しむには時間が無いんだ。驚いても一瞬だから、気を強く持って!


 ダンジョンの魔獣は血が出ない。剣で戦ってみたい私は創造魔法で切れ味の良いショートソードを作る。軽い。まるで持っていないみたいだ。この辺りで試し切りをしよう。


 地面に足をつけて、魔獣が襲ってくるまで歩くと曲がり角からヒョウのような黒い魔獣が飛び出してきた。慣れてない私は飛行魔法で飛んで逃げるが魔獣が引き返してきてまた、私を狙う。目を瞑るな、この剣で切れない物はないと自分に言い聞かせる。もし逃げられなくても、ノアとお揃いの指輪が守ってくれる。すれ違いざまに右によけて、獣の首を切り付けるとさくりと首が落ちて、金貨に変わった。えっ!あっけない。剣筋もガタガタだったはずなのに性能だけで勝っちゃった。

 金貨を回収して、ケースに入れて、油性マジックで『剣で初討伐!』とケースに書いて、アイテムボックスにしまった。ちょっと満足。


 カロリーのお供を食べて、また歩き出す。飛ぶ魔獣が来た!さっきと一緒だぞ、と気合いを入れて剣を構える。速い!横によけて剣を振るも空振りしてしまった。折り返して魔獣が飛んでくる。私も飛んで魔獣の動きに合わせて剣を振ると当たり、金貨に変わった。うおう!ちょっと楽しくなってきた。

 進んでいくと、大きなウサギみたいな魔獣が飛びかかってきた。バネが強くて速い、逃げられないと思った私はその場で剣を振り下ろしたら、一瞬だけ見えたウサギの顔がぐろくて、一瞬で金貨に変わったが、怖くて震えてしまった。金貨を回収して、遊びじゃないんだなぁと思い、ダンジョンと気分が合わない気がした。神の試練かにゃ。でも、深い階層で何が出るか気になる。


 剣を片手に、飛んで次の階層への階段を探す。向かってきた魔獣は、飛行魔法と組み合わせて倒すと、楽な事に気づいた。飛行魔法は初期から使っている魔法だ。慣れている。アクロバットな動きも出来る。

 上手く倒せるとちょっとグロイけど、満足感がある。スポーツと一緒だ。怪我するかもしれないけどスリルがある。それが楽しい。まぁたぶん怪我はしないが。


 6階に降りる階段を見つけた。階段を降りていく。天井が高い。大きな魔獣でも出てくるのかな?と思えば、普通の猪が突撃してきた。サクッと刺して殺すと、金貨3枚が落ちた。5階の方が強敵だったよ!?と驚いていれば、次々と猪の魔獣がやってくる。ちょっと、いや、かなり多くない!?即死魔法で向かって来た魔獣全て倒す。金貨が散らばった。拾ってアイテムボックスにしまう。だって勿体無いもん。

 6階は物量攻撃か。人数がいる階層だな。これなら5階で満足してしまう人が多いだろう。


 今日はここまでにして、カーマインの屋敷に瞬間移動で帰る。


 ルークがいるだろう子供部屋に行くと、お母様とルークが一緒に寝ていた。子供の匂いって安心するよね。夜寝れなくなるから、ルークを起こすが不機嫌だ。泣く一歩手前って感じ。睡眠邪魔されたら怒りたくなるよね。

 機嫌を取る為に、もうすぐお乳の時間になるから、授乳してみると、安心したように吸い付く。おっぱいに癒し効果があったか。


 授乳してると、子供達とライラさんとレインとカノンが帰って来た。寝床をお母様に取られている子供達は、空いているスペースに潜り込んで寝た。逞しい。

 お乳を変えて授乳すると満足そうに吸い付く。かわいいのぉ〜。ライラさんが興味深く見るが、ライラさんの子育ての時と変わらないと思うよ。

 レインとカノンは床で伸びている。一休みかな?


 飲んで満足したルークを床に降ろすとずりばいが速くなっていた。ハイハイまでもうすぐじゃん!

 服を正して、クリムを食べると、ライラさんも欲しがったので、クリムを渡す。ライラさんも豪快に齧りついた。元農家の娘だもんなぁ。似合わないけど、慣れは感じる。「あら、結構美味しい」と感想をいただいた。クリムは後味スッキリだからね。もっと食べたいと思わせる魅力がある。栄養価も高いしね。


 お母様と子供達が起きてきたら、ルークを回収だ。足元でちょこちょこ動くと危ないからね。

 ソファにお座りさせても動きたがるから、ガラガラのおもちゃを渡すと機嫌良く振り回している。ちょっとうるさいが、ソファから落ちるよりはマシだ。

 言葉?も話すようになってきた。「んまんま」言うだけなので、何が言いたいのか分からないが。


 もうそろそろ、離乳食と母乳を一緒にあげてもいいかもしれない。ガラガラに噛みつこうとしてるので、地球通販で噛む専用のおもちゃを買って、ルークに与えてみると、気に入ったのか、片手にガラガラ片手に噛むおもちゃを持っているが、重いのか持ち上がらない。欲張りすぎだよルーク。どちらか1つにしなさい。

 取り上げようとすると、顔をしかめる。取ったら泣くな。そのままにしておこう。


 夕食前まで、ルークをソファから転げ落ちないか監視して、子供部屋のみんなで食堂に向かった。

 ルークはおもちゃを2つ手にしてご機嫌である。抱っこしにくいのだが。


 食堂に着いたら、ガラガラを素早くアイテムボックスに放り込み、噛むおもちゃだけで遊ばせる。ガラガラを取り上げたら泣きそうになったが、噛むおもちゃを目の前でふりふりすると、そっちに夢中になった。かわいい。


 ノア達男性陣が来たので、ノアにルークを見せるとご機嫌なルークにノアの機嫌が良くなった。私の腰を抱き寄せて、席まで歩いていく。

 席に着いたら、食事の時間だ。2日続けておかわりしたからか、私の食事の量が増えている。ナイスだ!料理長!私はうまうま食事を食べる。食べてすぐに消化されていく感じがする。神の胃袋どうしちゃったんだ!満腹感は残しておいてくれよ。

 またおかわりしてしまったので、明日はもっと食事の量が増えてるかもしれない。


 ルークをノアが抱き上げて連れて行く。私はいつものようにノアの尻尾を掴む。家族って感じでいいんじゃない?困っているノアは置いといて。


 ルークに今日最後の授乳をして、その間におもちゃをしまう。満腹でご機嫌になっているルークをベビーベッドに寝かせる。まだ、動きたいのか、バタバタしてる。はよ、寝て下さい。

 クリーンして着替えて、ノアとベッドに入る。えっ!ノア行為は出来ないんだけど。え、ペッティング?何処で覚えてきたの!もぅ、ノア〜!体格じゃ敵わないよ。

 この性欲魔神め!





 朝はルークの泣き声で起きた。ノアも起きたみたいだ。ふにゃっと笑ってくれた。おはようノア。

 ルークにお乳を飲ませて、満足させると、私も着替える。

 ルークの着替えをする。かわいい格好。かわいいお尻を強調する服が大好き。頬擦りしちゃう。

 うお、おならした。くちゃい。ルークをふりふりして、匂いをちらす。ルークはきゃっきゃっと笑っている。笑わせる為の動きじゃないんだが、ご機嫌ならいっか。小さい時のおならは臭く無かったんだけどなー。腸が発達してきたかなぁ。


 朝食を食べたら、お母様にルークを託して、ダンジョンに瞬間移動する。確か6階からだね。飛行魔法で飛んでいく。魔獣が集団で向かってくるから、いちいち相手してらんない。7階に向かう階段を下りる。


 7階はどんなかな?天井は高い、通路は広い。歩いていくと、少し大きい魔獣がいた。まだ標準的な大きさかな?片手に剣を出す。熊が走ってきた。熊、縁があるなぁ。飛行魔法で飛んですれ違いざまに首を刺す。金貨4枚落ちた。何の訓練もしてない人なら死んでるな。命の値段が金貨4枚か。安いのか、高いのか。

 戦いを生業にしてる人なら、簡単かもしれないね。お金をアイテムボックスにしまう。


 次は大きなネズミが来た。鳥肌が立つ。ハムスターみたいに可愛いけど、しっぽがダメなんだよね。総毛立つ。ていっと頭に剣を刺す。金貨4枚落ちた。微妙に臭かった。ダンジョンの魔獣、匂いがあるんだ。

 金貨を拾って、飛んで進む。避けれる魔物は避けていく。

 あ!宝箱がある!罠が無いかな?どうやって調べよう。創造魔法、罠感知!これで、罠があるか確かめられる。近づいて罠感知!罠、無し!宝箱を開ける。プラチナ貨が1枚入ってた。この階じゃサービス宝箱だな。蓋を閉める。


 8階の階段を見つけて下りて行く。

 8階に来てしばらく歩くと、ブーンブーンと嫌な音が聞こえて来た。嫌な予感に逃げる準備をしていると、手のひらくらいのカナブンみたいな虫が飛んできた。


「ぎゃーーーー!!!」


 カヨは叫んだ。女が出していい悲鳴じゃない。命のかかった悲鳴のようだ。

 カヨは大の虫嫌いだ。ペイター達の農業を手伝っているときも、手袋無しでは手伝えなかったくらいだ。

 その虫よりもかなり大きい虫にカヨはパニックで叫び声をあげて、飛んで逃げ出した。道なんて覚える暇なんて無い。とにかく虫のこない所へ逃げだした。


 冷静に考えれば即死魔法で一発なのに、虫に近づくのも腰が引けているカヨには手の平の大きさの虫は難易度が高かった。


 逃げても虫が出て来る階層にカヨはパニックで悲鳴をあげて逃げまくる。悪夢の階層だ。どこが魔獣だ!虫じゃないか!事前に言われていても納得が出来なかった。なんか、壊れそうな扉を見つけて中に入って一息つく。扉の外では、ブーンブーンと音が鳴っていて寒気がする。一息ついたカヨは、新たな疑問を覚えた。何でダンジョンに扉があるのか?部屋の奥から、また、嫌な音がする。次はなんか、キチキチ音がする。怖いもの見たさか、見えない恐怖か、光魔法で照らすと、カマキリのような虫が沢山いた。カヨは絶叫した。創造魔法でバリアを作った。イメージは円形のバリアだ。カヨは結界をあまり信用していなかった。匂いの遮断や風除けは信用していたが、初めて出会ったノア、ショーン、そして、ルークを誘拐したラズラ。に効かなかったからだ。悪意に反応して結界が張られるのは分かっていたが、もし、攻撃した相手に悪意が無かったら?悪意が無い攻撃でも、危ないと結界が反応してくれるかもしれないが、そこまで信用していなかった。カヨはパニックになり座り込んだ。膝を抱えて号泣だ。バリアの周りはカマキリのような魔獣でいっぱいだ。パニックの中で即死魔法を思い出して、泣きながらカマキリ達に魔法を放った。カマキリ達が金貨に変わっていく。それを見て涙腺が壊れたように涙を流すカヨの前に家ほどもあるカマキリの魔獣が来た。またカヨは絶叫して即死魔法を放つ。大きな魔獣は金貨にならず、銀色の硬貨に変わった。

 まだまだいる魔獣に即死魔法を放っていく。本当は見るのも鳥肌が立つのだ。カヨは気力を振り絞ったと言えよう。部屋の中には何も、カヨ以外動く者はいなくなった。

 しばし、カヨはバリアの中で休んだ。涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔に気付き、クリーンで綺麗にする。ダンジョン怖い。

 ふと、カヨは思いたった。1人だから怖いんだ。冒険者ギルドで一緒にダンジョンに潜ってくれる人を募集しようと。カヨが友達と言える人は少ない。ここで、友達を作るのは楽しいんじゃないかと思った。

 また垂れてきた涙を拭い、バラバラに散ったお金を回収していく。ほとんどは金貨だが、大きな魔獣はプラチナ貨を落としてくれたらしい。それくらい、大きな魔獣は怖かった。


 カヨは警戒して、扉を少し開く。この部屋はモンスター部屋とか言われる部屋なのかもしれない。バリアがあれば怖くないぞと外の通路に出る。虫はいなかった。マップで行っていない道を探して、飛んでいく。階段を見つけたら冒険者ギルドによって、今日は帰ろう。

 何か怖さが振り切れて、普通の虫が安心出来るかもしれないと思えて想像したが、やっぱりダメだと頭を振った。今日は悪夢を見たんだ。忘れよう。

 階段を見つけて、ダンジョンの1階に瞬間移動する。


 ダンジョンから出て、冒険者ギルドに行き、受付の人に聞いて、女性で一緒にダンジョンに行ってくれる人を募集する手続きをした。冒険者ギルドの掲示板に張り出されるらしい。カヨの年齢と、既婚者、得意な戦い方、拘束時間と報酬の分け方、相手への要望を書いて提出する。


 今日みたいなダンジョンアタックじゃなくて、楽しいダンジョンアタックをしたいものである。


 帰る前に、この街の犯罪者を捕まえて、鬱憤を晴らした。

 


 

 

誤字報告ありがとうございます。時間がある時に順次直していきます。

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