おまけ.女子高生(おっさん)と小学生たち〈子供達の視点〉
4月24日 木曜日 晴れ
代表【青井蒼】
今日はみんなで帰りに寄り道をしました。
本当はいけない事だけど田中が『橋の下にえっち本見つけた』というのでみんなで行く事にしました、本能には抗えません。
「うぉぉっ! すげーっ! エロ本っ!」
みんなの中で一番エロい山本が大声を出しました。橋田も田中もみんなで綺麗な水着のお姉さんの写真集を見ていたその時でした。
「ふふふ、君達……なにしてるのかな~?」
後ろから突然、女の声がして振り向きました。
そこで出会ったのはえっち本なんかよりも、しょうげき的なものでした。
【天使】──いや、そんなぞくぶつ的な表現で語るのすら烏滸がましい……完全なる【美】。
この三次元世界に唯一二次元として生まれ出ることを許された存在……そう言っても過言ではないくらいの美少女がそこにいたのです。
「わわわっ!!? なっ、なんでもないですっ!!」
僕たちは美少女にいけない事をしてると思われたくなくて急いでえっちな本を隠しました。示し合わせたような連携で本を隠すと……美少女のお姉さんは世界で唯一無二と言っていいくらい、アニメで見た女神様のように微笑みました。
その破壊力たるや──もう、後ろの水着のお姉さんの写真など一瞬で興味を失ったくらいです。服を着ているのに、その女神お姉さんの方がとてもえっちに感じました。
女神のお姉さんは、僕たちにえっちな本を見せてほしいと言いました。もう、写真などどうでもよくなったみんなはすぐに渡しました。
この女神お姉さんと仲良くなりたい、あわよくば……えっちなことをしたいと。いや、したいというよりかは、その溢れ出る魅惑のオーラに蹂躙され、滅茶苦茶にされたいという想いに支配されました。
兄の部屋に隠してあったえっちな本には、小学生くらいの男の子と綺麗でえっちなお姉さんの組み合わせを【おねショタ】というらしく──お姉さんに主導権を握られ為すがままにされる展開にとても興奮したのを覚えています。
すると、そんな想いが通じたのか……女神お姉さんは憐れんだような瞳で僕たちに言いました。
「特別に……もっと刺激的なこと……私が教えてあげようか?」
僕らの悲願は、いとも簡単に果たされようとしています。
今日、僕らはこんな綺麗なお姉さんと共に大人への階段を登ろうとしています──
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──それからの事は興奮のあまり覚えていませんが、気付いたら僕らはお姉さんと共に太鼓をがむしゃらに叩いていました。
何を言っているのかわからないと思いますが、僕らはとても楽しく幸せになりました。
『いつかもう少し大人になったら、またしよう』というお姉さんの言葉を胸に、これからもっと太鼓を頑張ろうと思います。
〈おわり〉