表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/270

1.プロローグ


 ある日、俺の人生は巻き戻った。

 何を言っているかわからないかもしれないが、俺だってよくわからん。

 

 とにかく、波乱も起承もなく終わりに差し掛かっていた俺のつまらない人生は、ある日【高校生活】まで一気に巻き戻ったんだ。

 しかもーー美少女になるっていう最大のオマケつき。

 

 名前も【波澄(はずみ)あしゅら】から【波澄あしゅな】となり、周りの皆はそれを気にしていない様子だ。

 家族も、高校時代につるんでた陰の者たちも、学校のカースト上位の陽キャたちも。

 どうやら……俺が元々男だった事を知っているのは俺だけらしい。


 家族や友人に話を聞いてみると……俺は美少女として生を受け、高校時代までは男だった俺と同じような道を辿って来たらしい。

 無口でオタク、ゲームや漫画が大好きである程度成績優秀。

 だけど人と目を合わせて喋るのが苦手で、好きなものの話題じゃないと興味無し。この頃は絶賛中二病を患っていた事もあって周囲全てを敵視していた。

 

 そして、自分だけの物語を創るのが大好きで小説をいつも書いていた。


 【男】だった俺は高校時代ーーそれでイジメられていた、DQN集団に。

 そして、勉強も就職も何もかも上手くいかず……フリーターやニートを繰り返し、気がつけばつまらないサラリーマンになって30後半になってしまった。

 当然独身、今でも小説家への夢を諦めきれずに毎日書いているけど箸にも棒にもかからなかった。


 それが今やーー【クールで物憂げなオタク系超絶美少女】として持て(はや)されて人生わからないもんだ、そしてチョロいもんだ。

 とにかくーーこうして手にした第二の人生、今度こそ俺……いや、私はvery easyな人生を送ってやる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ