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182.女子高生(アシュナ)のルーツ② ※解説『女子高生(おっさん)』


「キヨちゃん、『VR』で()()()()()()()を見る事ってできる?」


──{ふむ、できるにはできるが……その場合、お主達は一切干渉できんぞ。確定された一本の世界線は保護されてブロックしてあるからの。完全に観賞のみとなって憑依もできん}


「そっか、うん。むしろその方がいいかな」


──『ぅぅ……本当に見るんですか……? 笑わないでくださいね……?』


-2004/08/29 22:13-

-2003/08/29 22:13-

-2003/04/29 22:13-

-〈junction……〉-

-〈………connect〉-


-【2003/04/08 波澄阿修凪】-


----------

-----

---


 ──というやり取りを経て、おっさん達は高校に入学したての阿修凪ちゃんの過去世界へとダイブした。おっさんが突然憑依するまでに阿修凪ちゃんがどういった高校生活を送ってきたのか見てみたかったのだ。

 キヨちゃんの言った通り、世界線移動の時とは違って当時の阿修凪ちゃんに憑依はできず、完全に俯瞰(ふかん)視点のみだけど……これはこれで周囲の状況も把握できて面白い。本人の心の内は、本人が隣にいるからすぐにわかるしね。


(絶賛中二病全開の高校デビューだね、先輩相手に『退きなさい』なんてそこにしびれる憧れるぅ)


──『絶対馬鹿にしてますよね?! もぅっ、だから嫌だったのにぃっ!』


 『氷の女帝』なんて仰々しい二つ名がつけられたルーツがどうしても引っ掛かっていたが……なるほど、これは納得だ。『氷姫』でも『クールビューティー』な感じでもない……間違いなく『女帝』の風格である。





「『南中』の波澄さんだよね!? 俺、南二中の藤原って言うんだ!」

「俺は東中の宗像! 南中の井上ってやつと友達なんだけど知ってる!?」

「ちょっと! 押さないでよ!」


 場所を校門から教室に移しても、阿修凪ちゃんの様子と取り巻きの数と喧騒は変わる事はないようで……一年C組はもうなんかハロウィンの渋谷みたいになっている。見てるだけでうんざりするし阿修凪ちゃんには同情する、パリピはこれだから嫌なんだ。少しは孔明を見習え。


「──(やかま)しいぞ有象無象どもが。少しは大人しくできんの……」

「阿修凪さん! 好きな食べ物とかある!? 趣味は!? 部活なにかする!?」

「おい!いま阿修凪さん何か言ってただろうるさいぞ! 阿修凪さん何て言ったの!?」

「…………」


 あまりの騒がしさに塩対応ならぬ女帝対応をかまそうとした阿修凪ちゃんだったが……声が小さくてパリピ達には一切届いてなかった。『え? 何も言ってませんけど?』みたいな表情でクールに振る舞いながら耳を赤くする阿修凪ちゃんはまさしく中二病そのものだ。


──『──っ!! お願いですから詳しく心情を描写するのやめてくださいっ!』


『ケンに聞いたけど……これが一週間も続いてたんでしょ……?』


──『……はい……見かねた校長先生が授業を中止して私との交流会の時間にしちゃいまして……全校生徒一人一人と面談形式で趣味嗜好ありとあらゆる質問に毎日7時間くらいずっと答えるっていう……』


『本当にいらん事しかしないなあの校長……』


──『毎日地獄でした……それで少し波は収まりましたけど……それでも五月くらいまでは休み時間とかお昼の時間もずっとこんな調子で……』


『……辛い記憶を呼び起こしてごめん……今日はもう止めとこうか……』


──『……はい……』

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